狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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やっと来た

裁「最近大丈夫?色々。」

大丈夫…ついでに最近判明したこと。私達が観測している世界にいる初音さん、私達と同じ時間軸から情報得てるね…

裁「当然2016年12月のモンスターハンターコラボを知ってるわけか…」

だね…どうやってその回線繋いでるかって思ったら元々月の固有結界を起点として顕現したからその関係で私達の時間軸から情報得られるみたい…


第270話 夜中の音

日が暮れて───夜を迎えて。僕は木の上で月を見つめる。

 

「…やれやれ。やっと落ち着いたな、本当に。」

 

ここまで落ち着けるのはフランス以来じゃないだろうか。カルデアで休まらなかった、というわけではないが…木の上で休めるのは久しぶりな気がする。

 

「…久しぶりに研ぐか」

 

アイテムボックスから2本の狩猟笛を取り出す。1本は“龍天笛ホルマゼンタ”、奇しき赫耀のバルファルクの素材から作成できる狩猟笛。もう1本は“あしたづの音動厭舞鈴”、天眼タマミツネの素材から作成できる狩猟笛。

 

「…夜が明けたら頼むぞ、バルファルク。」

 

僕の肩に乗っているバルファルクに向けてそう告げる。ミラ殿がよく使っているモンスターの大きさを小さくするという術式をかけてくれ、僕の肩の上に乗るようになった。…最小金冠よりも遥かに小さいのは気にしてはいけないだろう。

 

「…」

 

あしたづの音動厭舞鈴を鳴らす。…変な音の返りはない。

 

「敵影なし、と…」

 

よく僕の耳は“ソナー”と言われることがあるが、本当にそういう使い方もできる。マリー・アントワネット殿と会話していた時にも使ったように。

 

「……さて」

 

龍天笛ホルマゼンタの手入れを始める。他の人たちは眠っているから、起きないようにしなくてはね。

 

「……ん」

 

しばらく研いでいると、僕の耳が何かを聞き取った。

 

「……あぁ。」

 

集中すると誰かが近づいてくるのが分かった。…完全に僕の方に向かってきている。音を極力消しているようだが…

 

「……音を消しても僕にはあまり意味はないぞ。何か用かな、コンラ殿?」

 

「…っ!?」

 

息を吞むのが聞こえる。…やれやれ

 

「何か用かい?」

 

「…あの。私もそちらへ行っても?」

 

「構わないよ。別に1人になりたいわけでもないからね。見張りついでにちょっとした整備をしてるだけだし。」

 

ジュリィ殿が起きていたり、ハモン殿がいれば頼むんだがね…と、そんなことを思っていたら同じ木の上に跳び乗ってきた。

 

「…流石、若く亡くなったとしてもケルトの英雄というところか。この高さなど、気にしないのだな。…僕はケルトをよく知らないが。」

 

「そういえば、貴女は別世界の方でしたね……ケルトもケルトですが、貴女方も貴女方ですよ。」

 

「別に僕達の世界全員が僕達みたいっていうわけじゃない。その度合いでいえば、君たちケルトの方が凄いだろうさ。…失礼」

 

そう言ってから僕はあしたづの音動厭舞鈴を鳴らす。…変な返りはなし、と。

 

「……あの」

 

「うん?」

 

「どうして貴女は戦えるんですか?私共よりも遥かに多い魔物を相手に、皆さんが心折れずに戦い抜ける理由が知りたいのです。…私がこの地で皆さんと出会ってから、知り合った貴女達の世界の方々は、全て女性の方なので…」

 

ふむ…そういえばフゲン殿やアスラージ殿はカルデアから出てきていなかったな。

 

「ミラさんの世界とは違う、という話ですから…危険と隣合わせの中で、どうしてそこまで戦い続けられるのか、と…」

 

「………ふむ。」

 

龍天笛ホルマゼンタをアイテムボックスにしまい、“マジナイオカリナ”を出す。

 

「まず1つ言っておくと、ミラ殿の世界もそれなりに危険らしいぞ。比較的モンスターがおとなしいとはいえ、基本は同じモンスターだ。凶暴なときだってあるさ。」

 

「…そう、なんですか。」

 

「まぁ、人とモンスターが争っている時点で僕達の方が危険なんだろうけども……」

 

一度言葉を止めてから再度口を開く。

 

「護るべきもの…護りたいものがあるからだね。」

 

「護りたいもの…ですか。」

 

「あぁ。護りたいものがあるから、僕達は戦える。…ただ、それだけだよ。僕達の世界は僕達だけの世界じゃない。異世界のハンターや異世界のライダーが集まる世界でもあるんだ。彼らが集う場所を護るのも、僕達の役割で、僕達の目的なのさ。」

 

「……異世界」

 

「あぁ。自分の力を誇示したい、そんな目的だけなら僕やルーパスはここまで来れなかったさ。ここまでどころか、もっと幼い頃にとっくにハンターなど辞めていただろう。…ハンターという職は常に死と隣合わせだ。これまでの死者だって少なくない───それでも戦い続ける人が多いのは、ただ何かを護りたいからではないのかな、と僕は思うよ。」

 

「護りたい、ですか……」

 

コンラ殿が悩んでるところで、マジナイオカリナを軽く吹く。…敵影なし。

 

「コンラ殿、僕から1つ聞いていいかな?あぁ、答えたくないなら答えないで構わないよ。」

 

「…?一体?」

 

「あぁ。コンラ殿、君…女性だろう?」

 

「…っ!」

 

僕の言葉に息を呑んだのが聞こえた。

 

「それも英霊になって女性へ変化したのではなく、生前から女性だろう?」

 

「……はい。リューネさんの、言う通りです。私は…女です。」

 

声が変わった。先ほどまでの少年を思わせるような声から、純粋な少女然とした声へと。

 

「いつから気づいて…いえ、そもそも何故気づいたのですか?」

 

「いつから、か。比較的出会った当初から気がついていたよ。出会った時、コンラ殿の音に違和感を覚えたのが始まりだ。」

 

「音…?」

 

「声の波長…とでも言おうか。巧く隠されてはいたが、女性の部分が隠しきれていなかった。それから生体音…これを言うと変だと思われるだろうが、君の身体からは女性特有の音が聞こえた。この時点で、女性なのだろうとは思っていた。」

 

「……では何故、生前のを…?」

 

「振る舞いだよ。」

 

「振る舞い…ですか?」

 

その問いに頷く。

 

「君の振る舞い…つまりは君の歩き方に座り方、立ち方に走り方……全て、女性のものだ。生前男性だったなら、いくら英霊となって女性になったとしても、生前の振る舞い方が出るはずだ。」

 

「……はは。…鋭い、ですね…はい、そうです。私は生前も女でした。」

 

「…クー・フーリン殿は男性だと思っていたようだが…どうして女性でないと偽る?いや、そもそも…どうやって死後も女性でないと偽れた?」

 

「……」

 

僕が聞くと、コンラ殿は1つのネックレスを僕に見せた。ネックレスには何か文字が刻まれている。

 

「そのネックレスは?」

 

「これに“隠し”のルーンが刻まれているんです。これによって、私は死後も男性だと偽り続けられました。…今はもう、使っていませんが。」

 

「…なるほど。“女性である”ことを“隠し”たのか。」

 

僕がそう言うとコンラ殿は頷いた。

 

「…このルーンを使っていなければ、私の隠蔽で私が男性であると誤認できる人は少ないでしょう。…恐らく、父も既に気づいているかと。」

 

まぁ…分からなくもないが。

 

「…近いうち、皆さんに公表します。ごめんなさい、私の勝手で振り回して。」

 

「僕は構わないよ。…む?」

 

変な音がした気がしてあしたづの音動厭舞鈴を鳴らす。…敵影発見。

 

「少し遠いな。」

 

「……どちらですか?」

 

「北東距離60m───」

 

僕がそう言うと、コンラ殿が石を撃った。確か───スリングショット、と言ったか?

 

「キィィィ!」

 

そして僕の耳に聞こえる断末魔───この距離で、撃ち抜いたか。

 

「…さすがはアーチャー、というところか。」

 

「お二人には敵いませんから…」

 

そんなことを話しながら、夜は流れていった。




遅くなりました……

裁「最近調子悪い?」

そんなわけないと思うけど…

イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 槍兵、魔術師、剣士
  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、槍兵、槍兵
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