狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
……
裁「…どうかな、マスター。」
私に聞かれてもね。ちゃんと月に聞いた方がいいと思うよ。
裁「そう、だよね…」
…まぁ、私が分かる限りで言わせてもらえば…
裁「?」
神力の練り方が月より甘いよ。上手く型が作動してない。基本的なシステムとしてはやっぱりソードスキルと似たところあるから神力と霊力、魔力を乗せるのと同時にその力がそれぞれどこでどう作用するのか意識した方がいい。
裁「……それも、そっか」
「おっす、リッカ。よく眠れたか?」
私が身体を起こすと、クーが話しかけてきた。
「おはよ、クー。」
「おう…っと、その状態じゃ動けねぇか。ちょっと痛いかもしれんが我慢してくれよ?」
クーが私に近づいてきて私の身体の下に手を入れる。
「っ…」
「っと、悪ぃ…」
「…ううん、大丈夫」
下半身の痛み。麻痺はそれなりに取れてきてはいるけど、まだ上半身しか動かせない。武蔵さんやスカサハさんに鍛練に誘われてるけど、それに応じることもできない。
「っと、お待たせさん。」
クーが車椅子に下ろしてくれる。お兄ちゃんとリツの話だと、リツの“癒声”で早めても完治までに1週間かかるんだって…
「……あー……っと…」
「?」
「……リッカ、ちょっといいか?」
「どうしたの?」
「…コイツを、渡しとくぜ」
そう言ってクーから渡されたのは…手袋?
「相手方…メイヴから投げ渡されたもんだ。…お前さんなら、この意味が分かるだろ…?」
「……」
……そっか
「それと…えっとよ。」
「?」
「……あんまり、アイツのこと誤解しないでやってくれな。」
え…?
「さんざんアイツのことをこき下ろした俺が言うことじゃねぇんだろうけどよ。アイツの思いは本物なんだろうさ。」
……
「リッカが俺をこの姿にしたことに、それに対してその反応だ。いくら歪んでいようと、いくら迷惑だろうと、アイツの俺への形は現状1つなんだろう。…俺が言うことでもねぇと思うが、それをリッカに否定されるのは何か違う気がするからよ。俺が否定するのもまた違うし…んだもんで───っとと」
私がクーの口元に人差し指を立てると、クーはそこで黙った。
「……大丈夫。…ちゃんと、応えるから。あの人の言葉に、ちゃんと応えてあげないとね。…その時に出せる、全力で。」
「……」
「受けて立つよ、決闘。それでメイヴさんが納得するのなら、私は全力でメイヴさんと戦う。…それが、私からメイヴさんに今してあげられる最善の事だと思うから。」
「……おう」
「わっ!」
クーが私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「やっぱ、お前さんは俺が見込んだいい女だぜ。そういう困難から逃げないって姿勢、俺結構好きだぜ?」
「そう?…さてと、それはともかくとして開戦までにできることはやらないとね。」
「何か協力できることはあるか?できることなら手伝うぜ?」
…クーにできること、か……そういえば、この車椅子、ジュリィさんが特注で作ってくれたんだよね。素材はギルとルーパスちゃんが出してくれて。……この車椅子…
「……クー、お願いしていい?」
「?おう。」
「…スカサハさんとクーで、私と模擬戦してくれる?」
「……は?」
…ということで
「よろしくお願いします、スカサハさん、クー。」
「それはいいのだが…よいのか?」
スカサハさんの問いに頷く。エルメロイさんに小規模の結界を構築してもらって、簡易的な模擬戦場を作り出している。
「お願いします。この状態での戦闘方式を確立したいので。」
「う、うむ…」
「スカサハ、とりあえず軽めにやろうぜ。…サーヴァントと人間じゃ差が開きすぎるからよ。」
「いつもの模擬戦位でお願い、クー。車椅子の事は気にしないでいいから。」
「お、おう…」
そう言ってクーは槍を構える。私は左手を車輪に添え、右手を軽く挙げる。
「───シッ!!」
「───ッ!!!」
瞬時に車輪を回して左避け、右手で姿勢制御しながらクーの槍を避け続ける。
「…なんつー避け方してんだ、リッカ。」
「その避け方、その腰掛けに負荷はかからんのか?」
確かにこういう使い方をすれば負荷はかかる。それが一般用の車椅子なら壊れてもおかしくない。…だけど
「競技用───ううん、それよりも遥かに耐久性や機動性を上げた魔術式車椅子。設計・開発はジュリィさんとお兄ちゃん、素材協力はギルとルーパスちゃん、構成協力はダ・ヴィンチさんとミラちゃん。今の私みたいに上半身しか動かなくてもかなりの機動力を得られるように作られた代物だよ。」
「……っ、はっはっはっは!!!」
スカサハさんが笑った。
「…いや、すまぬな。此度の弟子候補は中々面白い。これは鍛え甲斐があるというものだ!」
「あんま無茶すんなよ、スカサハ。相手は人間なんだからな?」
「心配せずとも本気は出さんさ、セタンタ。…だが、これは軽くでも本気を出さねば簡単にいなされると見たぞ?」
そう言ってスカサハさんが槍を強く構える。
「双槍、スカサハ───参る!」
「ゲイ・ボルグ2本持ちとかやめろよ…クランの猛犬、クー・フーリン───行くぜ!」
「預言書の主、藤丸リッカ───受けます!」
私とクー達が激突する───
……で、そのあと。
「はっはっはっは!!!いやはや、予想以上だな、藤丸リッカ!」
「…まだまだですよ、私なんて。」
「よく言う。私もかなり力を入れてかかったのだが…
「…お前さん、下半身使えない方がひょっとして強いんじゃねぇの?」
「そんなことないよ。だって、クーとスカサハさんに使った致命攻撃、そこまで火力出てないもん。」
私の言ったことは真実。致命攻撃は本来立ってやるものだし、ちゃんと足から踏ん張れないとそこまでの火力は出ない。精々軽く痛がる程度。あの時のエジソンさんみたいに。
「……開戦までの間、この鍛練に協力してくれますか?」
「あい分かった。私ができることなら手を貸してやろう。…病人に槍を振るうとはなんとも不思議な感覚ではあるがな。」
とりあえず、スカサハさんの協力は得られた。…あとは…一応計画してる“射殺す百頭”の私用のアレンジとかできたらいいんだけど…
遅くなりましたけど50,000UAありがとうございます!
裁「投稿数も300本を越えたし…何か企画でも立てれば?」
いや、私には無理…
イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?
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槍兵、魔術師、剣士
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剣士、剣士、魔術師
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魔術師、槍兵、槍兵