狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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やー…しばらく続きそう

裁「知ってた…あ、そういえばマスター。」

ん?

裁「芸能人とかのスキャンダルとかで炎上するとかって言うのあるよね?あれってマスターいつもどう思ってる?」

……はっきり言うと“くだらない”としか思ってないね…結局は自分は自分、他人は他人なんだから私達が気にすることじゃないと思ってる。

裁「マスター自身は誰かを炎上させるつもりとか…」

ないよ、そんなの。誰かの“推し”を喪わせる原因の最たるものを作る趣味なんて私はないし。言い方は悪いかもだけど、“推し”という“キャラクター”を殺すつもりなんて私にはないしさ。

裁「キャラクター…」

この世に生きている人間…というか、芸能人や配信者さんなんか、全員が“キャラクター”だと仮定してね。テレビに出なくなったりネット界隈で活動がなくなったりしたら、それは人間本人の生死問わず“キャラクターの死”に繋がる。一番分かりやすい例がVtuberさんの卒業かな。“中の人”という魂が抜けたことで“Vtuberモデル”という殻に命は吹き込まれず、ただの記録としてしか残らなくなってしまう。本人の環境とかでの事情ならともかく、それが誰かの心無い言葉が原因でなったのなら、それはその誰かが“殺した”事になるんじゃない?

裁「……それは」

…物語の時間は止まり、物語に生きる者達の時間は止まり───世界は時を忘れ、色を忘れる。

裁「…!それは、ナーちゃんの……」

この詠唱は、いずれ“記録”に変わってしまうことを指してるのかもね。原作のキャラクターだって、その作品が原作者が作っている作品でなければそれは“原作のキャラクターを元にした別の誰か”なわけだし。

裁「……」

…私には、他人の思考を読む力なんてないし、誰かにその思考を強制させることもできないけど。せめて、私の知っている人達や私のフォロワーさん達、この作品を読んでくれている人達は“人間”、“キャラクター”問わず“誰かを殺す”事を率先して行わない人達であればいいな…

裁「マスター……」

…人間だけじゃなくて、あらゆる動物が何かの生命を犠牲にして生きているとはいっても。言ってしまえば“疑似生命”のようなキャラクターが犠牲になるのは…ね。

裁「…でもマスター。マスターってよく自分のキャラクターの事“死んだ”って言うよね。」

それは“行動不能状態”…モンスターハンターにおける体力全損と同じような状況。私の作るキャラクター達は人間がほとんどだけど根本的なところでは不死身だから“全感覚遮断状態での身体活動停止”を簡潔に言って“死んだ”って表してるの。さっき話してたものとはまたちょっと違う。さっき話してたものと同じ状態になるなら、それは私は“消滅した”と表現するよ。

裁「“死亡”と“消滅”…」

ほら、オンラインゲームだと体力全損しても誰かに蘇生してもらうとかできること多いでしょ?“蘇生待ち”か“あきらめる”の違いだよ。ただ、Vtuberとか芸能人さんとかの場合は中が変わったらまるっきり違うものになっちゃうから“死亡”は死亡でも“消滅”に限りなく近いんだよ。…なんで私こんな私でもよく分からない話を前書きでしてるんだろ。

裁「メタいよ、マスター…」

ついでに絶対ここで話すようなことじゃないんだよ…なんで今雑談に持ってきたの、リカ…

裁「あはは……ごめん、マスター。」


第272話 華と雪と、それから電気

「そちらは順調か?六花、オルガマリー。」

 

英雄王が通信に向かい、問いかける。

 

〈問題ない…と言いたいんだが、ちと範囲がな。基礎結界ならともかくとして、マリーの固有結界を乗せるとなるとどうしても範囲に限界は出る。〉

 

〈現状、私達だけではその特異点を覆い尽くすことはできません。…申し訳ありません、私の力不足です。〉

 

「構わん。そも、固有結界を特異点全域に張り巡らすなど普通は無理であるからな。…で?貴様はどうなのだ、エジソン。」

 

〈すまぬな、私も急いではいるが長続きするかは分からん。…だが、私は必ずやり遂げよう。マスター達をもう一度失望させぬためにもな…!〉

 

特異点側のエジソンの言葉を聞いて英雄王が頷く。

 

「各々、必要なものがあれば即座に申し立てよ。我がすぐに用意してやろう。」

 

〈その事なのだが、英雄王。〉

 

「む?」

 

〈カルデアにも既に私はいるのだったな?ならば、その私と力を合わせたい。私が2人いればその効率は単純計算でも2倍だろう。…まぁ、これが真実となるかは定かではないが。〉

 

その言葉に英雄王が溜め息をつく。

 

「貴様には不本意だろうが、ニコラ・テスラと力を合わせた方が効率的であろう。」

 

〈……むぅ、やはりそうか。あの交流サイコとは合わんが、認めるしかあるまいな。私の頭脳をもってして、私と私を合わせるよりも私と交流サイコを合わせる方が遥かに効率がいいとの結論が出ている。…すごく、ものすごっっっく、不本意ではあるが……〉

 

〈話している暇があるなら手を動かせ、直流ライオン!私はまだこの霊基に慣れていないんだ、貴様が遅れれば作業が間に合わなくなるぞ!〉

 

〈……英雄王、1つ聞いていいだろうか。〉

 

「許す。なんだ?」

 

英雄王の言葉にエジソンが吠える。

 

〈───何故ニコラ・テスラが少年になった上、クラスがキャスターになっているのだ!!?〉

 

「知らぬ。月にでも聞くがいい、あやつは何か知っているようであるからな。」

 

〈月嬢には“彼、トラッパーなので。”としか言われなかったのでな…〉

 

「トラッパー……罠師か。」

 

〈私はアーチャーだ!だが、この姿になってダブルクラスのような状態となったのだよ!そのダブルクラスがキャスターで困惑したさ!〉

 

「まぁ、慣れるがいい。このカルデアにいる以上、どんな英霊にもクラスチェンジが起こり得ると思っておけ。」

 

〈まぁ、これでエジソンと同じ土俵に立ったとも言えるがね。〉

 

「……思ったのだが、貴様らが生前からいがみ合うことなく協力していれば、世界の技術は今よりも数段上になっていたのではないか?」

 

その英雄王の言葉への即座の返答はなかった。

 

〈…さて、ね。私も分からないな。もしそんな並行世界があるのならみてみたいものだ───ダ・ヴィンチ女史、そちらの回路はどうなっている!〉

 

〈ぼちぼち、ってところだね!問題ない、ちゃんと開戦までには間に合うさ!…あ、ギルくん。ちょっと。〉

 

通信先からダ・ヴィンチが呼ぶ。

 

「どうした?」

 

〈“古龍の血”と“ペコペコラッパ”っていうものが欲しいんだ。どうにか確保できないかい?〉

 

「ふむ…どちらもハンター共の案件か。ハンター共に聞いてみるとするか。素材が得られるかは知らんぞ?」

 

〈聞いてくれるだけでも助かるよ。…それがあれば、想定しているスペックを作れそうなんだ。〉

 

その後も結界関係の構築は進んでいった。…全ては、英雄王が予見した“魔神柱の大量顕現”への対策のために。




ギリギリ

裁「眠い…」

イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 槍兵、魔術師、剣士
  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、槍兵、槍兵
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