狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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月「……」

………ぁ。

月「あ、起きた?」

あれ、月…?帰ってきてたんだ……おかえり。

月「ただいま…じゃなくて。…大丈夫なの、お母さん。」

え…?

月「一週間の接続断絶…今までも接続断絶期はあったけど、ここまで接続率が下がったことはないよ。」

…接続率3%…?

月「接続率が15%を下回ると接続断絶状態にはなるけど、いつもは13%~10%くらいだよ?」

…そう、だったんだ


第275話 結界の策

「結界をもっと安定させたい、ですか…」

 

私はギルガメッシュさんに結界について問われていた。

 

「うむ。月にも聞いたのだが、“私じゃなくて香月たちに聞いた方がいいですよ”と言われたのでな。何かあるか、毛利香月。」

 

「そう言われましても…私の結界術はまた性質が違いそうですから…」

 

「ふむ?そういえば聞きたいのだが、お前たち月の親族は全ての者が空間を操れるのか?」

 

その問いに私は少し言葉を選ぶ。

 

「そうですね…これに関しては人によるんですよね…」

 

「人による、だと?」

 

「はい。私は今まで巡ってきた世界で得た能力を使って戦う人間なのですが、元々私達は“月の力”を持っていたわけではありません。…というか、持っていたとしても気がつかなかったという所でしょうか。」

 

「“月の力”…とな。」

 

「ギルガメッシュさんが言った“空間を操る力”、これこそが“月の力”です。…正確には、“実数空間を司る力”なのですが。この力を持つ中で最高位の月の力である“神月の力”を持つ月さんは“神月の巫女”と呼ばれる存在で、月そのものでありながら月神様に仕える存在でもあるんです。…一応。」

 

「月、とは天体の月か?」

 

「はい。…文字に起こすと月さんを呼ぶときは同じ“月”という文字を使うことになるので面倒になるのですが…一応私が把握してる中では、月さんと会話が可能な月神様は三柱。日本の“月詠命”様、ギリシャの“アルテミス”様、ローマの“ルーナ”様です。他の月神様は出てこようとしないのだとか…」

 

「くっくっく…引きこもり、というやつか?」

 

その言葉に苦笑いしながらも頷く。

 

「みたいです。月詠様とアルテミス様、ルーナ様は結構話しかけてくるそうなんですが、他の方々は話したがらないそうで…ただ、神託を得ることは会話なしでもできるらしいです。」

 

「ほう。ちなみにだが、どの神が一番付き合いやすいとか言っていたか?」

 

「いえ、それは…あ、アルテミス様は少し気性が荒いと言っていたかもしれないです。」

 

「ふん、それはカルデアのアルテミスを見ていても───」

 

「あぁ、カルデアにいるアルテミスさんよりは大人しい御方らしいですよ。三柱とも比較的おとなしい方で、あまり傷つくことを好まない方らしいですね。」

 

「───真か、それは。」

 

「…昨日月さんが言ってましたから。」

 

昨日少々愚痴られた。別に嫌なわけではないようだが、アルテミス様の性格がカルデアと自らが会話するアルテミス様と全く違うと。世界が変わるとここまで変わるのかぁ、とも。

 

「…一つ興味で問うが、月の会話する月神はどのような性格なのだ?」

 

「ええと…ですね。月詠様が“大人しいお姫様”…アルテミス様が“真面目な委員長”…ルーナ様が“いいところのお嬢様”…って感じらしいです。」

 

「…カルデアのアルテミスに関しては何と言っていた?」

 

「…“活発なヤンデレ女子高生”」

 

これ、言ってよかったのかなぁ…あ、ギルガメッシュさんが溜息をついた…

 

「…話を戻すとしよう。結界をより強固にするための策はあるか?もしくは展開を速め、安定させる策だ。」

 

「……難しいですね。術式が分かればなんとかできる…と言いたいところなんですが、今の私では多分出力が足りなくてですね。世界の改変もうまく行かないかと…」

 

「ふむ…待て、世界の改変といったか?」

 

「え?はい。一応私達預言書の主なので。…ただ、私達の世界のものなので多分この世界には効きませんね。」

 

「…そうか。」

 

……あとは…

 

「…あっ。」

 

「む?」

 

「確か、カルデア(そちら)には初音ミクさんがいらっしゃるんですよね?」

 

「うむ。確か…VOCALOID、といったか?」

 

「…音」

 

「…どうした?」

 

「音を使いましょう。」

 

「音…だと?」

 

その問い返しに頷く。

 

「音を…歌を響かせるんです。この大地全体に。幸い、私はこの大地を駆け回ったのでどれくらいの広さがあるかは把握しています。」

 

「だが…その歌はどうやって調達───」

 

「調達自体はできますよ。…VOCALOID、並びにVOICEROID達です。私が知っているあのミクさんであるなら、恐らく他の方々を喚べるはず。」

 

「だが、どうやって響かせるつもりだ?」

 

そう言われて私はアイテムウィンドウを開き、とあるものをオブジェクト化する。

 

「それは…ドローン、といったか?」

 

「これともう1つ、これを使います」

 

そう言ってオブジェクト化したのは───とある加工がされた特徴的な形のオブジェクト。

 

「…“音叉”か」

 

「はい。“魔導式音響拡散音叉”。とある加工をした音叉です。これをスピーカードローンを組み合わせて響く範囲を拡げます。管制は…お願いできますか、“ユナ”さん?」

 

私の言葉に私が首から下げている音符型のペンダントが瞬く。了承の意志。

 

「ありがとうございます。私はこれからこれらの設置をしていきますね。」

 

「…う、うむ。」

 

「それでは。…あ」

 

飛ぼうとして思い出す。

 

「…どうした?」

 

「…これ、全員に渡しておいてくれますか?」

 

そう言って取り出したのは大量の鈴。

 

「…これは?」

 

「もしかしたらちょっとした術式を使うかもしれないので。…その対策に。下手したら全サーヴァントが動けなくなります。」

 

「渡しておこう。流石に全サーヴァントが動けなくなるのは不味いからな。」

 

「…では。」

 

そう言って今度こそ私は飛び立った。




月「…精密検査したけど特に異常なし、か…」

ん…

月「何だったんだろう」

イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 槍兵、魔術師、剣士
  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、槍兵、槍兵
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