狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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あーう

裁「だーう?」

それ違う…


第278話 禁じ手

「キリがないね…!“化け猫”!」

 

爪を伸ばし、魔神柱を引き裂く。一時的に消滅はするものの、即座に復活が始まる。

 

「お姉ちゃん!これって───」

 

理紅と背中を合わせたまま言葉を紡ぐ。

 

「恐らく鬼神の時と同じ───魔力の外部供給による蘇生無限化、なのかな。」

 

「あの時って確かソウルプロテクトをばらまいたんだよね?」

 

「でもそれをするだけの出力がないよ、理紅。」

 

「……生成、演算、転送…確かに私たちだけじゃ足りない…ねっ!!」

 

復活しきった魔神柱を理紅が手にした大鎌で切り裂く。私は私で筋力全開で殴り飛ばす。

 

「せめてあともう二人、もしくは私達の強制リミッターがなければなんとかなりそうなんだけどね…!」

 

「なんで私とお姉ちゃんだけ巻き込まれたのかな、他のみんなも同じ場所にいたのに!!」

 

「いないことだけは確かだよ、連絡取れないし───理紅、上空!」

 

「っ…!」

 

目の前にいる魔神柱を斬り飛ばしてから理紅の上に乗っかった魔神柱を蹴り飛ばす。

 

「ありがとう、お姉ちゃん…!」

 

「問題ない、けど───“チャーマリア”、今まで私達何体狩った?」

 

《1,100.》

 

チャーマリアの声に私と理紅から乾いた笑いが漏れる。

 

「1,100体狩って、これか…」

 

「はは、ははは……」

 

なら───容赦は、要らないよね。

 

「「いいだろう!私が今出せる全力を以て一片残らず狩り尽くしてやる!!」」

 

ステータス変更!筋力値最大、敏捷値最大!細かい技術なんて必要ない、今出せる全力で叩き潰す───!!

 

《Strike Impact.》

 

我が手に宿すは光の力、闇を裂き希望を与える導きの閃光よ、今ここにその神秘を顕せ───!!

 

「魔を祓え!“天の(ヘブンリィ)───」

 

上空に飛び上がり、光属性を溜めた右手を振りかぶる。

 

「───鉄槌(インパクト)”!!」

 

着地と同時に大地に叩きつけられたそれは、“魔”である魔神柱を引き裂いた。

 

「理紅!」

 

「うん───!!」

 

理紅の手にあるのは───火。火属性は理紅の得意な属性…!

 

「焼き払え!“灼の鉄槌(ボルケーノ・インパクト)”!!」

 

理紅の着地と同時に大地に炎が走る。強烈な炎が魔神柱を焼き、そして───

 

 

パキッ

 

 

「「……あっ。」」

 

基礎結界、と言っただろうか…それが、“割れた”。

 

「……流石に出力間違えたカナー…」

 

「……お姉ちゃん、この辺一帯…今のところ魔神柱の復活兆候は見られないから少しの間は大丈夫かな…?」

 

「……謝りに行こっか、理紅。」

 

「…うん、そうだね。チャーマリア?さっきの“揺るがす鉄槌(ストライク・インパクト)”、キル数カウントできてる?」

 

《74,400.》

 

総討伐数、75,500───そんなにいたのか、っていう驚きと同時に、これを一気に殲滅できれば蘇生は一時的に止まるっていう情報を得て私達はギルガメッシュさんのいる方へ飛んだ。

 

 

 

side ルーパス

 

 

 

「あ~、もう!数が多い!!」

 

「耐久も面倒だしな…!母さん達も手伝ってくれているとはいえ、一掃するには手間がかかるぞ!」

 

わざわざお母さんたちまで呼び出して私達ハンターはモンスターと共に魔神柱を狩っていた。

 

「…!ネミル、上!」

 

その私の指示にネミル───ネロミェールが私を上空に弾き飛ばす。

 

「───敵影補足、隠れてても無駄だよ───“狙い撃つ光子の矢(スナイプ・フォトンアロー)”!!」

 

魔力を“フォトン”の代わりとして用いて光の矢を放つ。…メゼポルタに来訪してきた“アークス”から教わった戦い方だけど、あっちにいた頃はこんなのできなかった。…やっぱり私達も何か変わってるのかな?気がついていないだけで。

 

「───遠くから私達を狙ってた魔神、撃ち抜いたよ!」

 

「助かる!だが油断は許されないな…!」

 

「ごめん、ルーパス!!私と蒼空、少しだけ休む…!」

 

「ありがとう、お母さん!」

 

ずっと動いていたお母さんと蒼空叔母さんが動きを止めて休む。流石に限界、みたい。

 

「認めたくないね、蒼空。この程度で疲れるなんて…ね…!」

 

「昔はもっと動けてたはずなのに…歳を取ってここまで落ちるかぁ…」

 

…お母さんたちの軽く落ち込んだ声が聞こえる。私もいつかそうなるんだろうなぁ…

 

「…それにしても」

 

「あぁ…キリがないな、本当に。」

 

「リッカとクー・フーリンは…もう、相手のところに着いたみたいだけど。」

 

「この状態では流石に心配だな、戦闘中に攻め込まれないか…」

 

「……リューネ」

 

「…あぁ」

 

「「───古龍宝具、稼働」」

 

私がEX龍紋β。リューネがリベリオンX…ちょっと見た目的な加工してるけど。お互いどんな古龍宝具があるかはすでに確認済み。…なら

 

「励起せよ、解放せよ、その名を喚ぶ。それはかの王の裁き、かの王の神威。阻むものなくば狩人の力を削ぐ蒼き光。」

 

「解放せよ、励起せよ、その名を詠む。それかかの王の御業、かの王の神威。王の声に応え地に落ちる蒼白なる凶星。」

 

リューネには詠唱を止めておいてもらい、続きの詠唱を紡ぐ。

 

「龍気現出。敵対せし愚かにも生存の道を断った者を絶望の淵に叩き落せ───“刮目せよ、此処に見るは王の鉄槌(王の雫)”」

 

青い光が落ちて───私達の周囲にいた魔神柱が吹き飛ぶ。

 

「リューネ」

 

「龍気開帳。蛇王の怒りと共に降り注ぐ未知の星は汝らに降り注くだろう───“蛇帝龍、その星この地へ降り注がん(アンノウンエネルギー・メテオラッシュ)”」

 

私の“王の雫”で吹き飛ばされた魔神柱、それ以外にも近くで待機していた魔神柱───それらに未知のエネルギーで精製された星が降り注ぐ。本来のダラ・アマデュラだと本物の星なんだけど…多分、魔力で代用したんだと思う。この世界に迷惑かけないように。

 

 

 

ピシッ

 

 

 

「「「「……あ」」」」

 

嫌な音が聞こえた。その音がした方を見ると───白い世界が、裂けていた。

 

「……やり過ぎたか?」

 

「…かな?っていうか、リューネの古龍宝具も結構ヤバいよね。」

 

「ルーパスに言われたくはないな…さて」

 

私達が周囲を見渡すと、魔神柱の復活兆候は特に見られなかった。

 

「…ざっと狩り尽くしたみたいだな。」

 

「というか、一瞬で狩られ過ぎて追いついてないとか?」

 

「…あり得るが…とりあえず報告に行くとしよう。」

 

「…そうだね…結界壊しちゃった件もあるし。」

 

私達は一旦拠点の方に戻ることにした。…“モドリ玉”で。

 

 

 

side ミラ

 

 

 

〈はぁ!?それなりに強化してたマリーの基礎結界が同時に二か所で砕けたぁ!?〉

 

通信の向こうで六花さんの素っ頓狂な声が聞こえた。

 

「確か些細な攻撃では砕けぬようにしておいたのだったな?」

 

〈あぁ、少なくとも対軍宝具くらいには耐えれるようにしてあったはずだ…!それが二か所で同時に砕けた!そこまで時間をおかずにマリーの心情が現れるぞ!〉

 

「ち、少々予定が早まったか。まぁよい。ミルド、我らがマスターと忠犬の位置はどこだ?」

 

「忠犬って…まぁ、いいか。ええと…クー・フーリンさんは既に狂王と接触。リッカさんも既に女王と接触してるよ。」

 

「うむ、であれば問題ないな。」

 

そう言って英雄王は魔神柱の方を見た。

 

「…やはり、限界というものはあるか。開戦直後よりも数が少ない。」

 

「無限じゃないんだね、アレ。大方魔力補充がうまく行ってなくて生成速度が落ちてるんだろう───」

 

「「───ごめんなさい」」

 

「ひゃぁ!?」

 

急に目の前に香月さんと理紅さんが現れてビックリしてしまった。

 

「む?どうした、貴様ら。」

 

「ええと…結界を、壊してしまって…」

 

「…ふむ。なるほど、基礎結界の崩壊点の1つは貴様らか、毛利 香月、毛利 理紅。」

 

〈マジかよ…〉

 

「月の親族なのだ、今更何をしてもおかしくあるまい。」

 

少し落ち込んだ六花さんに英雄王が慰めの言葉をかける。

 

〈そりゃそうだがよ……って、じゃあ崩壊点もう1つは…〉

 

「…たぶんルーパスさんとリューネさんじゃないかな…あの二人ならやりかねない」

 

〈…泣いていいか〉

 

〈しっかりなさい、六花!〉

 

〈そうだぞ、若者に負けるなんてよくあることだろう!?もっと先に繋げていけばいいさ!〉

 

…カルデア側が若干凹んでるなぁ、これ…

 

「…それで?何故戻ってきた?魔神柱の殲滅は───」

 

「大体一瞬で75,000体倒せれば生成が遅れるみたいです。」

 

「「………」」

 

……75,000?

 

「お姉ちゃん、そういえばあれって光と火の属性継続ダメージで生成された瞬間倒されてたね?」

 

「…あ~…じゃああれをもっと強化すれば一気に叩くこともできるのかな…流石に制御難しいか。」

 

それはそれとして、と呟いた後に無銘さんの方を見た。

 

「…無銘さん」

 

「は、はい!」

 

「貴女が私と理紅よりも高位の存在であることは既に分かっています。…ならば、私達の今の力など簡単に超えられるでしょう。どうか、自分の力を…自分の可能性を、恐れないでください。」

 

「…自分の、可能性…」

 

そう繰り返したのに満足したのか、香月さんは英雄王を見た。

 

「ギルガメッシュさん。…”禁じ手”を使いたいんですが、よいですか?」

 

「禁じ手、とな?」

 

「えぇ…」

 

香月さんはその禁じ手を説明してくれた。…なるほど、これは…

 

「…ふむ、確かに禁じ手だな。しかし…力が足りるのか?」

 

「…“1人で無理なら2人で”、ですよ?」

 

そう言って香月さんは“禁じ手”の準備に入った。




裁「月さん。マスターは寝ましたけど…」

月「…どうしても低いなぁ…ちょっと心配だな、コレ…」

裁「……最悪の場合どうなりますか?」

月「最悪の場合…考えたくないですね」

イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?

  • 槍兵、魔術師、剣士
  • 剣士、剣士、魔術師
  • 魔術師、槍兵、槍兵
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