狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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「む?タイトルが人物の名だと?」

あ~…ちょっとね。

「ふむ…2000字か。」

意外と組むの疲れた。


第22話 ミラ・ルーティア・シュレイド

「はぁ…」

 

管制室からの帰り。私はカルデアの通路を歩いていた。

 

「人理の焼却。流石に事実を見てしまったからには伝えないといけないからって伝えたけど…どうやって帰ってきたとかよく無事でいたとか…質問攻めにされて疲れた……ウルウルにもふらせてもらおう…」

 

ウルウルっていうのは浮空竜“パオウルムー”のこと。浮眠竜“パオウルムー亜種”…通称ウルムメアもいるけど、眠るつもりってわけじゃないからウルウルで十分。

 

「…あ、こんにちは。」

 

向かう先から歩いてきた黄金の鎧を着た人物に声をかけた。英雄王ギルガメッシュ。よくわからない人だとは思ったけど…って、なんで私をじっと見てるの?

 

「…何か。」

 

「………」

 

「……休みたいから通らせて」

 

私がそう言ってギルガメッシュさんの隣を通り過ぎたときだ。

 

「待て。」

 

「…」

 

その言葉に、私はその場で立ち止まった。

 

「…貴様、何者だ?」

 

「…何が。全体での顔合わせの時に名は名乗ったでしょ。」

 

「…ふん、ミラ…だったか。」

 

それを聞いて私から話すことはないから、歩き出そうとした…んだけど。

 

「…聞かせよ。貴様、何者だ?」

 

「……だから───」

 

「貴様が“ミラ”という存在であることは把握している。だが…何者だ。貴様…」

 

その先に続く言葉を、私は聞き逃せなかった。

 

()()()()()()()()()()?」

 

「……」

 

その言葉に私は振り向いた。私が見つめる先にはこちらを睨みつけている英雄王がいる。

 

「…答えよ。何者だ、貴様は。」

 

「…答える義理なんてない。私は私。それ以外の何者でもない。」

 

そう言って私はまた歩き始めた。

 

「…ふん。よかろう。今は追及しないでおいてやる。だが来たる時が来れば、その時は余さず話せ。よいな。」

 

「…願わくば、それが来ないことを。」

 

私はその場から速足で立ち去り、自室に入った。

 

「…はぁ。ウルウル、来て」

 

私は呼び声でウルウルを呼び出した。私の世界の召喚術には大きく分けて3種類ある。1つが今私がやった“呼び声召喚術”…主が契約対象に名付けた名前だけで召喚する召喚術。2つめが“喚び声召喚術”。これは正式な名前を使って召喚する召喚術。3つめが、“断片召喚術”。召喚対象の1欠片だけを抽出する召喚術。断片召喚はかなり魔力消費重いって聞いた気がする。

 

「ごめん、しばらく毛布温めててくれる?少しお風呂入ってくる。」

 

私はウルウルが頷いたのを見て、脱衣所に行ってからハンタークラス標準宝具のアイテムボックスを開き、自分の装備をインナーまで全解除する。その後二つの指輪を装備してからお風呂場に入る。お風呂は管制室に行く前に沸かすように設定してたから大丈夫。

 

「はぁ…」

 

私はお湯につかりながらため息をついた。ちなみにお湯の温度は45℃、ここに来る前まで火山とかにいた私にとってはこれくらいが私にはちょうどいい。

 

「…面倒なのに、目をつけられたかなぁ…」

 

思い起こすのは英雄王のこと。あの目、あの質問。明らかに私の正体に気がついてる。

 

「…宝具も面倒だし、明らかになるときは明らかにしないといけないかな。」

 

私は両手に嵌めてある2つの指輪を見つめながらそう呟いた。

 

「……あたたかい」

 

「プギュルゥゥゥゥ…」

 

お風呂に使っているときに聞こえた少し小さめの咆哮。…警戒用。

 

「どうしたんだろ…?」

 

私はお風呂から出て、アイテムボックスを開き、インナーと白いワンピースを着用した。

 

「…どうしたの、ウルウル。」

 

脱衣所から出ると同時にそう声をかけると、ウルウルは扉の方に警戒を向けていた。

 

「…あれ。あなた…フォウ、だっけ。」

 

『…あぁ、そうだよ。君はミラ…で、あっているよね。』

 

そこにはフォウという名の生物。猫かどうかも分からない謎の生物がいた。

 

「…何か、用?ひとまずこっちにおいで。」

 

私がベッドの方に座ってウルウルを首のあたりまで持ち上げると、エリマキのように首のまわりに体を丸めた。それを見たフォウが私の膝の上に飛び乗ってくる。

 

『ボクとしてはそのモンスターはいない方が良いんだけどね。なんか怖いし。』

 

「…用件は?」

 

『あぁ、じゃあさっそく本題に入らせてもらおう。』

 

そう言ってフォウは私をじっと見つめた。

 

『ミラ。君は一体、何者だい?少なくとも、人間ではないのは確かだろう?』

 

「……」

 

英雄王と似た質問。それに内心、ため息をついた。

 

『君のその魂。明らかに人間のものではない。どちらかというと、ボクらのものと近い。』

 

「…()()()?」

 

『今はそこは気にすることじゃないよ。ボクが聞きたいのは……君が人間か否か。そして、君がこのカルデアという組織の味方か敵か。ボクらと同じ存在なのか否か。この三つだけだ。それ以上は聞かないと約束しよう。』

 

「…そう。」

 

なんか、英雄王より話は分かりそう。

 

『で、どうなんだい?まずは最初の質問、君は人間か否か。それに対して、答えてもらおうか。』

 

「……何が、目的?」

 

『不安事項はなくしておくに越したことはない。そうだろう?』

 

確かにそれは的を射ている。だけど、それを聞くためだけにやってきたのかな。

 

『…で、どうなんだい?』

 

「……これでも一応、人間だよ。だけど私は、ある意味では人間であるともいえるしある意味では人間ではないともいえる。」

 

『…ふむ。酷く曖昧だね。』

 

「そんなものだよ。ただ…少なくとも、普通の人間ではないのは確か。だって私は───」

 

そこまで言いかけて慌てて口を閉じる。

 

『私は、なんだい?』

 

「…忘れて。」

 

『……ふ~ん。まぁ知られたくないってところなんだろうね。まぁいいか、ボクには他人の秘密を無理やり暴くような趣味はないし。』

 

無理やり暴くのはは普通に最低だと思う。

 

『じゃあ次。君は敵?味方?』

 

「少なくとも今は味方。」

 

これに関しては即答。

 

『…即答したね。今は、ということに不安を覚えるけど信用するとしようか。じゃあ、最後の質問だ。』

 

最後の質問。これが、私にはわからなかった。

 

『君は、獣か?』

 

「……分からない。」

 

『…そうか。よし。しばらくは君を観察させてもらうとしようか。』

 

そう言ってフォウは私の膝の上から飛び降りた。

 

『じゃあね、ミラ。』

 

「…待って」

 

私は部屋を出ていこうとするフォウを呼び止めた。

 

『なんだい?』

 

「あなたは…何者?」

 

『…比較することが好きな、一つの奇跡を願う…ただの獣さ。』

 

そう言ってフォウは私の部屋を出て行った。

 

「…そう…」

 




「…ほぉ?獣と似ている、とな?」

なんだかなぁ…獣に近いような獣とは違うような。そんな感じだったけどまぁ一応獣として登録したんだよね。あとさ…前回言い忘れてたんだけど、第20話、私一度消してたんだよね。

「…それは、大丈夫なのか?」

もう既に投稿手続き終えた後だったからね。何とか。

「手遅れにならず良かったわ。…しかし、この本編の我は…?」

それなりに機嫌いいよ。
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