狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「……
裁「…?」
裁「え…」
裁「…自分…自身…?」
「さて…やりあおうぜ、なぁ?」
「…ふん。そうだな。この場所に“クー・フーリン”は2人も要らねぇ。」
黒と白。陰と陽。対極の色を持つクー・フーリンが向かい合う。
「「……っ!」」
激突。クー・フーリンの象徴とも言えるような朱の呪槍は既に双方手元になく、その他の宝具を用いての戦闘となっている。その最たる物が、“クリード・コインヘン”。同じ読み名を持つ宝具であるが、その風貌は違うもの。狂犬クー・フーリンの“
「セラァッ!」
「チッ」
刺々しいフォルムの狂犬。波打つようなフォルムの輝犬。読み名と起源以外同じものはないが、それは確かに“同じもの”。
「めんどくせぇな!」
「それはこちらも同じことだな。」
「来い、“
輝犬の声に槍が現れる。ドゥ・バッハ、またの名を魔槍ドゥヴシェフ。魔改造によって“時を縫い時を継ぐ”力を得たその魔槍は
「
小さく呟いた後にドゥ・バッハを投擲、狂犬と大地を縫い付ける。
「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める杜───」
現れるは細かく編み込まれた人形の檻。ドルイド達の人身御供の儀式用具。縫い留められて動くことが出来ない狂犬を地面の一部ごと自らの体に納める。
「…小細工を。無駄に器用なのが俺のよく分からんところだな。」
「ほざけ、形が違っただけでテメェも同じことが出来るだろうがよ───!」
「今の俺には無理だがな。狂王として願われた部分が強く出すぎている。」
「言ってろ───そら、倒壊するは
火を扱うルーン全てが起動し、巨人諸とも狂犬を火に包む。周囲は瞬時に摂氏90℃まで上昇し、内部に捕らえた狂犬を焼き尽く───
「───!!」
───さない。先程述べたとおり、“ウィッカーマン”とは人身御供に使われていたもの。その檻には“贄”が納められる。此度ウィッカーマンに納められたのは狂犬。しかし、その狂犬は狂王たれと望まれたもの。それを贄とするには、薪とするには別のものが必要だ。───それが、足りなかっただけのこと。
「うざってぇな!」
「───熱いんだよ」
狂犬は焼かれながらも暴れ、自らを囲う檻を引き裂き───
「シッ───!」
再起不能なほどにズタズタにし、人形としてのカタチすらも消失させる───!
「“
「…チッ」
狂犬の爪が輝犬の出現させた輝く剣に阻まれる。
「魔術師の真似事の次は才能のねぇ剣捌きか。うざってぇ。」
「ハッ、フェルグスの剣は剣技じゃねぇだろうが!」
「カラドボルグを持つ者には敗北しなければならない───
「そんなもんあてにするかよ…!てめぇはここで必ず殺す!」
右手を背中に回し、新たに現れた剣を抜く。
「“
その輝犬の構えは投擲。持っている剣は───いや、あれは…剣、なのか?
「“シングルシュート”───“
否、それは“矢”だ。原典たる“カラドボルグ”を改造したもの。そしてそれは、エミヤの使う改造宝具。
「そら、まだまだあるぜ!!」
虚空から
「ぉぉぉぉぉ!!」
「っ!のわっ!?」
黒い尾に巻き付かれ、おおきく振りかぶってから地面に強く叩きつけられる輝犬。即座に尾を切り落とし、体勢を整える。
「ってぇな…」
悪態をつきながら輝犬は狂犬を見る。そこには身体のどこも欠損していない狂犬の姿があった。
「ケッ、メイヴのヤツ、面倒に作りやがって!何度致命傷負わせたか分からねぇっつの!」
「……ねぇ」
「あん?」
狂犬の呟きに輝犬が反応する。
「そこまで使えるならバーサーカーとしての宝具もあるはずだ。…なんで使わねぇ。」
「───ハッ。決まってんだろが」
加速。即座に───激突。
「テメェなんぞに、使う必要がねぇからだよ!」
「ほざけ。出し惜しみをしたまま、死んでいけ───」
狂犬がそう言った、直後。
ドゴォォォン!!
周囲に爆音が響き、閃光が周囲を照らした。輝犬と狂犬が同時にその音の方向、光の源を向く。なぜなら、あそこは───
「───嬢ちゃん!!」
「───メイヴ!!」
自らのマスターが、戦っていた地だからだ。
……う……
…
…うん。
……
……すぅ……
裁「……大丈夫なんですか?」
裁「……マスター…今、何を言おうとしてたんでしょう…」
裁「…?」
イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?
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槍兵、魔術師、剣士
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剣士、剣士、魔術師
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魔術師、槍兵、槍兵