狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「続かなかったんですか…?」
裁「……崩壊…」
裁「欠片?」
ドォォォン!
爆音と、閃光。それは、遠く離れているはずの私達の場所まで届いていた。それに対する反応はまさしく異口同音。
「あの場所は……マスター…!」
「マスター…!」
「リッカ殿…!」
「リッカさん!」
「…!嘘でしょ…リッカ!」
あの場所は、リッカさんの戦っていた場所。その場所で爆発が起こったということは───
『……ユナさん』
……違う。まずやらないといけないのはリッカさんが無事かどうかの確認。それを伝えるためにユナさんに思念を送る。
『今調べてるわ。…いた!五体満足で生きてるわよ!』
その言葉にその場にいた全員が安堵でため息をつく。
「とはいえ、何が起こったか分からんな。…いち早く回収したいところではあるが……」
「なら、あたしが───」
七海さんがそういった直後、私の索敵に反応があった。
「魔力反応出現───ちょっと待って、数が多い…!?」
「今、
理紅が言ったいきなり現れた魔力反応。その言葉にその場にいた全員の表情が強張る。
「普通に考えてこんなにいるはずない!100万の魔力反応が唐突に現れるなんて───」
あり得ない。…そう、言おうとしたけど。
「……」
心当たりがあった。いくつかあるけど……この増殖速度は…
「……理紅」
「お姉ちゃん?」
「禁じ手の発動準備、少しだけ任せてもいい?」
私の言葉に彼女は頷いてくれた。それを見て、私は立ち上がってウインドウを開く。オブジェクト化したのは───2本のダガー。
「…“サリー”さん。貴女の力、少しお借りします」
魔力反応は今も増え続けている。呟いたあと、私は壁に空いている大穴から───そのまま、身を投げる。
「香月!?」
ルーパスさんの声が聞こえる。当然だけど、自殺するつもりなんかじゃない。地面に近づくごとに私の視界に映る世界は速度を落としていく───
「───“超加速”!!」
思考加速状態からサリーさんのスキルである“超加速”を発動させる。
「──!」
崩れたのを確認して次の目標に襲いかかる。今度はダガーを交差させて敵の首元に近づけ、引き裂くかのように切り落とす。
「この感じ───」
敵を斬ったときのこの手応え。…この、魔力。覚えがある。その手応えは一度置いていくとして、超加速が切れるまで周囲の敵を斬り倒す───その数、1,200。それくらい斬って、やっと超加速が終わる。
ドドドドドドッ
それと同時に大量の武器が敵を潰していく。恐らくはギルガメッシュさんのだ。とりあえず、状況は理解できたので理紅達のところに戻ることにする。
「戻りました」
「やれやれ、戻ったか。…ぬ?」
ギルガメッシュさんが疑問気な声をあげる。…それはそうだ、だって───
「なんだ、これは───減るどころか増えているだと!?」
武器の大量放出、私の超加速狩り……それを使っても減るどころか増えている魔力反応。
「……お姉ちゃん。“
「正解。……」
理紅の言葉に頷いてから遠くを見つめる。
「……いるんでしょう。“ルシャ・ネクリス・ラプラーシア”」
そう呟いたとき、私の眼が藍色のフーデッドケープを着た小柄な人型を捉えた。そしてそれと同時に、見えている口許がニヤリと笑ったのが見えた。…間違いない、あれがルシャだ。姿が変わっても明確に分かる。私自身、死霊魔術は嫌いじゃないけど……でも、コイツの死霊魔術だけは嫌い。
「概念的な死であればどんなものですら利用する
魔力反応。増えているのは間違いない。だけど、そのうちのいくつかは今さっき私とギルガメッシュさんが倒したものを復活させたもの。
「…香月。聞かせよ、あれはなんだ。貴様は知っているのだろう?」
「……死霊魔術。とある知り合いの死霊魔術ですよ。…知り合いといっても、敵ですけどね」
そう吐き捨てるように告げてから理紅の方を見る。
「まだしばらくかかるよ、お姉ちゃん。」
「……そう。…皆さんに、お願いがあります」
そう言うと、その場にいた全員が私の方を向いた。
「時間を、稼いでほしいんです。…私達の禁じ手の発動準備が終わるまで。」
「…ふむ?“死霊共を一掃しろ”、ではないのか?」
「えぇ…この術式は無限に生き返る死霊の軍勢。“
「…一掃するだけではダメか。」
「相手が自分の損害を考えない、使えなくなったらゴミのように捨てるような奴なので一掃するだけでは効果がありません。」
「……そうか。ならば
ルールブレイカー…か。
「無理ですね。あれは宝具クラス、ルールブレイカーで無効化できるようなものじゃありません。さらに言えば別の複数の場所から魔力を繋いで術式を構築してる上に奴の術式展開速度が早いので1度無効化しただけなら即座に張り直されます。」
「ふん、面倒だな。…分かった、時間は稼いでやろう。」
それを聞いて私はギルガメッシュさんにお辞儀をする。ふとルシャの方を向くと再度奴はニヤリと笑ってフードを取った。
「…!」
緑色の髪。小柄な少女。赤色の、眼───
ギリィッ…!
「…!?お、お姉ちゃん…?」
驚いたような理紅の声。
「い、今の歯軋り…お姉ちゃんの…?」
歯軋り?…あぁ。無意識にしてたみたい……
「……理紅、早めに組み上げるよ」
「う、うん…!」
『たす……けて……』
『うぅ……気持ち、悪い……』
聞き覚えのある、2つの声。……彼女達が
「……待ってて。絶対、助けるから。」
そう呟いてから私は高速組み立てに入った。戦いを表してなのか、周囲には“longing”が流れている───
ルシャ・ネクリス・ラプラーシア(Rusha Neclis Laplacia)
香月が毛嫌いしている
そして、香月が彼女を毛嫌いしている原因だが。“相手に関係する死霊を嬉々として使う”点にある。友人が傷つくことを、友人が自分の意思と関係なく利用されることを嫌う香月は彼女の性格と真っ向から反発する。“生物”を“物”として扱うことに抵抗がないどころか、嬉々として物のように扱う術者であるため、香月との性格の相性はすこぶる悪い。
その正体は怨霊に近い霊魂。死霊魔術師の力を持った魂。自らに合う“器”を見つけ、使い潰すことで悦楽を得る快楽主義者。幾度となく殺そうとも蘇る
裁「知ってる人ですか?」
裁「…?」
裁「器…?」
裁「えっ…!?」
裁「……その、どうして……知り合いだったんですか?」
裁「それは…?」
裁「行動力……」
裁「環…境…」
裁「……“器”……さっきも言ってましたけど…どういう?」
裁「望まない…って…なんで分かるんですか?」
裁「…でも、強制的に起こすのはルシャさん…でしたっけ、その人以外のも変わらないんじゃ…」
裁「…他の外道死霊魔術師ってどんな…?」
裁「じゃあ、
裁「……」
※香月からの補足
通常の
対して説明にもあったような外道死霊魔術を扱う術者は“
それで、
では、犯罪者…もとい、ルシャみたいな“悪”派の死霊魔術師はなんと言われるかというと…“
イ・プルーリバス・ウナム修正後に召喚するサーヴァントは?
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槍兵、魔術師、剣士
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剣士、剣士、魔術師
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魔術師、槍兵、槍兵