狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「あー……あ、そうだマスター。」
んー?
裁「はいこれ、チョコ。」
………あー、今日ってバレンタインデーだっけー…
裁「忘れてたの?」
ん……チョコ作ろうとしてて忘れてた……ってリカ。なんか豪華じゃない?
裁「去年とか一昨年とか作ってなかったからねー。」
……逆にそれだけ長い時間連載続けてるってことなんだよね…
裁「3年目だねー…あ、ギルやクー達にも渡してこないと。あとマスター、こっち星見の観測者さんに渡しておいてくれる?」
あー……分かったよ。…ちょっとあっちに行くの面倒なんだけどな…皆にも聞いてから行くかな…
「あぁ……水……水だぁ…!」
「ふはははは!良いぞ、赦す!思う存分に飲み、食らうがいい!一時の楽園に歓喜せよ!!」
「喧嘩しないでくださーい!順番守ってください!」
砂漠を抜けたところで、飢餓状態で心を喪っている人達を発見。…とりあえず、ギルに水とか分けてもらえるか聞いてみたら良いって言ってくれたからギルとジュリィさんにお願いして配給してもらってる。
「ありがてぇ……ありがてぇ……!」
「……聖都について教えろ?」
「どういうところか知ってますか?」
「…夢の国、だな。聖都の中にはなんでもあるって話だ。だが───中に入るのは諦めた方がいい。聖都よりも砂漠の方が安全だぜ。」
聖都よりも砂漠の方が安全……?私達みたいに太陽王の保護がない限り、どう考えても聖都の方が安全だとは思うけど。……“普通”で考えてしまえば。
───ピリッ
「…っ」
警告の激痛。…今、反応した。何かを警告している。
〈サーヴァント反応接近中!
「…!アルトリアさん!」
円卓の騎士が近づいている───それにアルトリアさんも気づいていたようで、光る弓を構えた。
「弓など扱ったことがありませんが……シロウの改造したこの弓は、何故か手に馴染みますね。」
〈それはなにより。〉
「───行きます」
お兄ちゃんに渡された遠視鏡を使ってアルトリアさんの見ている方向を見ると、弓を持った赤い髪の人がさっきの煙酔のハサンさんを追い詰めていた。
「サー・トリスタン───まずはその祝福、打ち消させていただきましょう。“
“トリスタン”───って、“王は人の心が分からない”の人…?
ゴーン───ゴーン───
…っ!鐘の音!?トリスタンさんの方から───
「行きましょう、マスター、マシュ、サー・ベディヴィエール。」
「あ、うん…!」
「王命のままに。」
…ここまで来るまでの間にベディヴィエールさんは全部話してくれた。何故エクスカリバーを持っているのか。何故この特異点にいるのか。…何故、獅子王がこの世界にいるのかも。それらを聞いた上で、私達は彼に協力することにした。…この特異点が終わったあと、彼が一度消滅するのは避けられない。それが、彼の運命。彼の身体の限界だから。
「何者です───!?」
「唐突な割り込み失礼します!歴史を正すため、その御首───」
変異泥を展開、装備して煙酔のハサンさんとトリスタンさんの間に降り立つ。
【───頂戴させていただきますっ!!】
「妖弦のトリスタン───煙酔さんと難民の方々はやらせません!」
「な、そなたらは先程の……!」
…思ったけど煙酔さん、ここまで来るの早すぎない?オジマンディアス王の部屋を出たあと、ベディヴィエールさんと話をしてたから時間は経っているとはいえ。バイクを使ってた私達よりも先にエジプト領を抜けてるなんて。
【逃げて、煙酔さん!】
「───忝ない!この恩は後程!」
「っ、逃がしません」
弓の弦を弾いたのが見えた。確か、トリスタンさんの弓はかなりの射程を持つ───
【ナーちゃん!!】
「任せてちょうだい───ストリア!!」
《
「“三月兎の狂乱”!!ごめんなさい、貴方の矢はあたしが封じさせていただくわ!!」
「これ、は……?」
煙酔さん達を狙った矢に加え、トリスタンさんの指と弓までが凍る。“
「───サー・トリスタン。貴方は、獅子王の元でそこまで堕ちていたのですか。」
「あな、たは…ベディヴィエール卿……?そして……獅子、いや、騎士王……!?」
「───狂いしトリスタン卿。祝福により、狂気に染まりし御身をここで断ち切ります。」
「…私は、悲しい。こうもあっさりと、この身が滅びるとは。」
ナーちゃんの凍結鎖───ストリアさんの補助もあって強化されてるそれは、凍結させたものの動きを完全に停止させる。英霊ですらそれを解くことは容易ではない。
「さらばです、トリスタン。悲哀の音色を奏でる騎士よ───束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。聖なる剣の名を以て邪悪を断つ。汝が狂気の罪を数えよ。」
「───わた、し、は……」
あの凍結は、霊基の動きを奪っていく。凍結そのものが生き物のように身体全体を駆け巡り、総ての神経を、総ての霊基を麻痺させていく。…トリスタンさんはもう、声も出せない。
「“
静かに宣言された真名と同時に放たれた極光がトリスタンさんを包み───光が消えた頃にはもう、トリスタンさんの姿はなくなっていた。
「…先輩」
「…うん」
狂乱円卓・妖弦───討伐完遂。
三月兎の狂乱・凍結鎖
細かい氷の粒子を散布し、魔力と指向性を以て起動することで対象を凍結させる鎖。即座に打ち破るならば少なくとも神性B+と筋力B、もしくはA+ランクの宝具が必要。術式宣言が短い割に“凍結”、“停止”、“鎮静”、“捕縛”、“吸収”、“分解”、“崩壊”、“拒絶”の8つの概念を調整しながら扱うためか対魔力で無効化できない。
裁「ナーちゃんの凍結鎖ってはっきり言ってチートクラスだよねー。」
弓「で、あるな。我であっても抜けるのは容易いことではない。……ところで、これは魔神めには効くのか?」
裁「んー……あの時魔神柱に使ってなかったから分かんないけど…一応古龍…炎妃龍“ナナ・テスカトリ”には効いたらしいよ。火属性だからって効かないわけじゃないみたい。」
弓「ふむ、氷属性相手ではどうだ?」
裁「冰龍“イヴェルカーナ”に試してみてたっけー…相手が悪いのか効きにくかったって言ってたような。」
星見の観測者「……何の用だ?」
貴方にチョコだってさ。…皆が。
星見の観測者「…私に?彼女達が?」
ん。男女関係なくもらってるから好感度とかじゃないかもねー。
星見の観測者「ふむ。…君からのは手作りではないのか?」
残念ながら作り忘れました。ていうか、全然作ったことないから綺麗に出来るとは思えないんだよ。あげるならちゃんとしたの渡したいからねー。
星見の観測者「…そうか。」
ていうかなんで私からのが手作りじゃないって分かるの?
星見の観測者「君の性格上そうだろうと思ったのだが?それと包装が君と全く違う。」
うわぁ…
星見の観測者「……む?この金色のは…」
それはギル作。
星見の観測者「…彼が作るのか?このようなものを?」
超ノリノリで作ってたよー…
お知らせ↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=289109&uid=316165