狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
どうしたの?
裁「……合掌」
?
白亜の巨塔。聖都キャメロット───聖抜の儀が行われるという地に私達はやって来た。…もう夜だけど。
「聖抜…一体どういうものなのでしょうか。」
「……嫌な予感はしてるけどね。」
「あぁ……旧世界の王城に近い雰囲気を感じるぜ。傲慢、策略、横暴……人間、つーか王族の悪いものが渦巻く、そんな雰囲気だ。」
「なんか怖い…」
「殺意、のようなものも感じ取れますね。酷く静かですが。」
『………どう考えても良い方向に行くとは思えない』
精霊達も全員否定的な意見。…私の直感も嫌な予感を感じ取っているけど───
「…!」
突然、夜景だった空が明るくなった。太陽が昇り、昼と化した。ということは───
「───“不夜”の
「狂乱円卓が、顕れた───」
その昼になったのに気づいた難民達───ざっと100名。その人達もざわざわと騒ぎ出す。
「いつの間に日が昇ったんだ…?」
『───来るぞ』
お兄ちゃんの言葉の直後、声が響く。
「落ち着きなさい。これは獅子王のもたらした奇跡。“常に太陽の祝福あれ”と。私に与えたもう……た……?」
現れた男の人が言葉を発している最中に、
「なんだなんだ……?」
「また、暗く……?」
暗く……ううん、
「───っ!!!」
───周囲を見渡して、私は“それ”を見た。───
『───滅びの時間が近づいている。』
……滅び…
『……この世界はもうすぐ死ぬ。』
「───世界が滅ぶ前に、真に価値あるものを預言書に書き記すのです…!」
真に……価値のある、もの。
『本当に……価値あるものなんて。この世界にあるの?』
「「「……」」」
沈黙が降りる。…本当なら否定したい、けど。ネアキちゃんの言う通りだ。……私が預言書に記すべき“本当に価値あるもの”って、なんだろう?
「……皆さん。まずは、自ら聖地にお集まりいただけたこと、感謝します。」
その声で物思いに耽っていた私の意識が引き戻される。…いけない、太陽が欠けたことよりもまずは聖抜に集中しなきゃ。
「人間の時代は滅び、また、小さなこの世界も滅びようとしています。主の審判は下りました。もはや地上のいかなる場所にも、人の生きる余地はありません。…そう、この聖都キャメロットを除いて。」
『サー・ガウェイン…言っていることが滅茶苦茶だと思いますよ』
あれ“ガウェイン”さんなの……!?なるほど、道理で“不夜”を与えられるわけだ…!……なんだけど。
『……アルトリアさん。この状況であの人の能力……“太陽の出ている間は3倍に近い能力を発揮する”って効果を発揮するのかな?』
『…………………出落ち感がすごいですね、サー・ガウェイン。』
あ、やっぱり反応しないっぽい?すごく長い沈黙だった気がするけど。
「我らが聖都は完全、完璧なる純白の千年王国。この正門を抜けた先には理想の世界が待っています。いずれ落ちる偽りの太陽とは違うのです。」
いや、真の太陽落ちてるけど。偽りの太陽ってオジマンディアス王のことだろうけど───
『エジプト領のオジマンディアス王は無事?』
〈む、余には何ともないが?〉
……うん、“
「我が王はあらゆる民を受け入れます。異民族であっても異教徒であっても例外なく。───ただ、その前に我が王から赦しが与えられれば、の話ですが。」
「幻想郷の劣化だな…」
お兄ちゃん、それ思っても言っちゃダメじゃないかなー…
弓「ガウェインめは涙目よな。当時は酷い出落ちを見たものよ。」
裁「そうだねー。…不夜のギフトを持ってて昼になっていたとしても、太陽が“欠けた”せいで太陽が“なくなってる”。太陽がないから“聖者の数字”が
……聖者の数字かぁ…
裁「あれがなければちょっと強い騎士程度でしかないし。」
そう言いきれるのはリカだけじゃない?
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