狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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裁「幻想郷は総てを受け入れる。聖都は選ばれた人間を受け入れる。…そういう意味でお兄ちゃんは劣化って言ったんだろうな…」


第319話 “せいばつ”

「見ろ!正門の上に誰かいるぞ!」

 

難民の人の声に私達も正門上を見る。───獅子の仮面を被り、白い槍を手にする騎士。…ううん、騎士じゃなくて───王。“獅子王”。

 

「最果てに導かれる者は限られている。人の根は腐り落ちるもの。故に、私は選び取る。決して穢れない魂。あらゆる悪にも乱れぬ魂。生まれながらにして不変の、永劫無垢なる人間を。」

 

「…それを行うあなたも性根が腐っていると思うのだわ…」

 

ナーちゃんの毒、入りましたー…

 

「なんだなんだ!?」

 

「強い光なのに眩しくない…?」

 

「お母さん、光ってるよ?」

 

っと、聖抜…っていうのができたみた、い………

 

「───アルがすごく光ってるんだけど……」

 

眩しい、っていうか目が痛い!!何これ!?

 

〈マスター、こちらからも報告だ。ミルドが輝きすぎている。そこにいる難民共の比ではなく、無銘と同等、もしくはそれ以上だ!!はっきり言って目が痛い!!〉

 

とりあえずアルの手に触れる。一瞬吃驚したように手が引いたけど、すぐに私の手を握りかえしてきた。それのせいなのか分からないけど、アルの光が弱まっていく。

 

「……聖抜はなされた。その3名のみを招き入れる。回収するがいい、ガウェイン卿。」

 

光が完全に消えたあと、獅子王がそう告げた。

 

「…御意。皆さん、非常に残念です。王は貴方がたの粛正を望まれました。よって───」

 

───来る

 

「“聖罰”を───」

 

「───来て、“ジャックフロスト”、“アルトリア・ペンドラゴン”!!!」

 

「───オイラにお任せホー!!」

「お任せを───!!!」

 

「なっ……!?」

 

COMPと令呪を使ってジャックフロストとアルトリアさんを呼び出す。

 

「敵全部まとめて凍るホー!───“マハブフーラ”!!」

 

……なんかトリスタンさんの時もだけど氷系多いよね、今回。

 

「とりあえず祝福を絶つよりも先にぶっ飛んで反省してきなさい!“風王結界(ストライク・エア)”!!」

 

【“ザンダイン”!!】

 

変異泥を纏ったあとにガウェインさんに向けて複製の権能で再現した“ザンダイン”。とりあえずこれで結構飛ばされるだろうしスタンもすると思う。

 

「な、ガウェイン様!?」

 

相手は困惑してるから今のうちに…!

 

「“ナズナ”!貴女の“恋霞”、お願い!!」

 

転移してきたミラちゃんが霞龍“オオナズチ”を召喚、濃い霧を散布する。霧は難民達を包み込み、騎士達から姿を隠す。

 

「ふははははは!!そら、逃げねば格好の的だぞ粛正騎士共!!」

 

「……!」

 

ギルはギルで上空から数多の武器を降らせてて、ルーパスちゃんは矢を静かに、正確に降らせてる。

 

「なんだなんだ!?」

 

「何が起こっているの……!?」

 

「落ち着きたまえ、慌てても良いことなど基本的にない。」

 

「落ち着きましたら、皆さん私達についてきてください!この地は既に危険です!早く安全なところへ!」

 

【来て、“呪腕”!】

 

呪腕さん───もとい、ハサンの方々はジュリィさん達よりも土地勘はあるはず。

 

「───皆の者、私達に続け!案ずるな、必ず皆助かる!!」

 

あっちは大丈夫。あとは───

 

〈リッカ!逃げ遅れがいるわ!!あそこよ!〉

 

【!?】

 

マリーの声が指す方向を見ると───確かに。女性の人と男の子が。でも、少し遠い。

 

「聖罰を執行します」

 

「どうか、この子は───この子だけは…!」

 

「排除───」

 

間に合わない───そう思ったとき、騎士と女性の間に割り込む影。

 

 

バキン

 

 

「───?」

 

「───やっべ、間一髪。…間に合ってよかったっての、ホント。」

 

お兄ちゃん………じゃ、ない。話し方は似てるけど違う。

 

「そら、早く逃げな。ここは危険だ、あっちの難民についていけ。」

 

「あ、あの…?貴方は…?」

 

「どうせ後で会うだろ?」

 

「不穏分子、発見。排除───」

 

「されるわけねぇだろ」

 

その男の人は、騎士の剣を大盾で押し返して───

 

「“ショック”」

 

魔力弾を放って自分から引き離した。

 

「早く行け……あぁいや、足挫いてんのか。」

 

そう呟いたかと思うと女性の足に向けて何かを呟いた。

 

「…これでいいか?」

 

「不穏分子、排除───」

 

「しぶてぇな、ホント。」

 

今度は振り向いてから小盾を使って騎士の剣を弾く。それから───

 

「“ダークウォール”───さっさと死ね。俺はそこまで良い奴じゃない。」

 

───致命攻撃。背後にわざわざ闇の壁を設置してから。子供に見えないようにしてから騎士を殺した。…あの人、絶対いい人だ。

 

「“プロテクト・オートメーション”───そら、行け!息子も忘れんなよ!!」

 

「は、はい!」

 

難民女性とその子供がこちらに向かってくる。

 

「排除す───」

 

「テメェの相手はこっちだ!!」

 

「───るっ!?」

 

女性を狙った騎士が男の人に引き寄せられる。…一体、あの人は何者なの…?




裁「ちなみにCOMP使っても“ザンダイン”その他はできるよー。」

弓「単純な興味で聞くが、他の者は女神転生世界…だったか、その術式は使えるのか?」

裁「ナーちゃんとありすさんはムド系統使えたはずー…ありすさんに至っては“死んでくれる?”が使える時点で…」

弓「ふむ……」

裁「あ、それとナーちゃんはブフ系統とザン系統、ガル系統が使えてありすさんはアギ系統とジオ系統、ディア系統とリカーム系統が使えるんだっけ。」

弓「ふむ。…七海は攻撃的なのだな。」

裁「世界が終わる前に最上位は習得してたからねー…」


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