狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

35 / 372
「……」

あ…ギル寝てる。記録者も流石に疲れるんだろうね…

「……」

…おやすみ。夢回だから、寝てても文句はないでしょ。

…あ、UA8,000突破ありがとうございます



第一特異点 邪竜百年戦争オルレアン 定礎復元
第25話 不思議な夢


 

『───誰だ…』

 

声が聞こえる。女性の声。

 

『───誰だ……』

 

直接頭の中に響く……そんな声。

 

「…あれ?ここは…?」

 

目を開けると、そこは真っ黒な空間。見渡しても、私以外の何も見つけることはできなかった。

 

「…確か、私はマイルームで眠ったはずなんだけど…」

 

これは一体どういうこと?こんな空間、私は見たこともない。

 

『───誰だ…我が眠りを…わたしの眠りを妨げるものは…』

 

この声の主は眠っていたみたい。

 

「あなたは…誰?」

 

『───おまえは……』

 

「私は…立香。私が眠りを妨げたのなら謝るけど…」

 

『───ほう。珍しい。この場所に明確なる意志持つものが来ようとは……』

 

声はそこで一度止まった。

 

『───おまえは、妨げるものではないな。おまえとは違う。ならば……』

 

なんだろう。どこからかわからないけど、見られてる気がする。

 

『───全ての終わりが、わたしの前に来ている。』

 

「…え?」

 

『───地に在るものが道を乱しているからである。』

 

地に在るもの…?

 

『───わたしは彼らを地と共に焼き滅ぼすであろう。』

 

地と共に…?いや、その前に…もう、この世界は滅んでる…に近い。なのに、“彼らを地と共に焼き滅ぼす”って…?

 

『───だが、滅びの炎は新たな地を生み出す。』

 

「新たな…地。」

 

『───わたしはおまえと契約を結ぼう。』

 

「え?」

 

契…約?でも…どうして?前から思ってたけど、なんで、サーヴァントたちは私の呼びかけに答えてくれるんだろう…

 

『───おまえがわたしの心にかなうものだからだ。』

 

私が…?

 

『───さぁ、手を差し出し、受け取るがよい。』

 

声に言われた通り、手を差し出すと、そこに虹色の筆が落ちてきた。

 

『───正しきものを知り、そして記せ。』

 

…あれ。そういえば…これ、どこかで聞いたことがあるような……

 

『───それらのもので、次の世が満ちるように。』

 

…思い出せない。出かかってるのに、思い出せない。

 

『───地に道を乱すものあるかぎり、幾たびも滅びの炎は訪れる。』

 

滅びの炎。人理焼却で発生した炎がそれかと思ったんだけど。…違う、のかな。

 

『───いずれ来たる、正しき日に至るまでは。』

 

「正しき…日。」

 

私が呟いた時、何かがつながる感覚がした。サーヴァントと契約した時と同じ感覚。

 

『───では、失礼する。』

 

「待って!」

 

契約したのなら、聞いておかないと。

 

「あなたは……?」

 

『───わたしは…この世界を見守るもの…この世界を滅ぼすもの───』

 

見守り、滅ぼす…?

 

『───この世界を創るもの…わたしの永遠の眠りを求めるもの。』

 

永遠の眠り。それって、もしかして…

 

「あなたは…自分の死を求めているの…?」

 

『───わたしは居てはいけない。この世界を滅ぼしてしまうからだ。』

 

「…」

 

『───永遠の眠りを与える主を求め…わたしはこの世界を視ている。』

 

「…居てはいけない命なんて、ないと思うけれど。」

 

『───おまえ、名は何と言ったか。』

 

「藤丸立香……ううん、藤丸リッカ。」

 

なんとなく。私はこの人に藤丸立香という名前を使ってはいけないと思った。

 

『───そうか。わたしは…裁定するもの───』

 

裁定するもの…ルーラーってことかな。

 

『───夢より覚めよ、わたしの主…次は、あちらにて───』

 

待って、って言おうとしたけどそれよりも先に私の意識が一瞬落ちた。

 

…次に意識を取り戻した時、そこは真っ暗な夢の世界ではなく、現実のマイルームだった。

 

「……なんだったのかな…」

 

「フォーウ?」

 

フォウ君の声が聞こえて床の方を見ると、私のことを見上げてるフォウ君がいた。

 

「キュー、フォーウ。(ほら、時間でしょ。)」

 

私を見て、扉の方を見て。それを繰り返しているのを見て、何を伝えたいかは分かった。

 

「…今日から、第一特異点だっけ…」

 

私は制服に一度着替えて、ベッドを整えてからマイルームの扉に向かった。

 

「…行ってきます」

 

マイルームに在るのはもともとこの部屋に在ったものと、冬木から持ち帰ってきた赤い本、ギルとお兄ちゃんが作ってくれた別空間につながる扉。それに一つ一つ目を向けてから、私はマイルームを後にした。

 

…私が完全にマイルームを出る直前、()()()()()()()()()()()()のにも気がつかずに。

 




…多分、やったことある人は分かるんだろうな…

「…む。寝ておったか。」

しばらく寝てていいよ。攻略開始は次の次だから。

「む…」

オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 剣士、魔術師
  • 騎兵、暗殺者
  • 槍兵、騎兵
  • 剣士、剣士
  • 狂戦士、魔術師
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。