狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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(るな)「最近頑張るねー」

なんとか……


第320話 在り得ざる盾───最強の盾、防衛

「───ふんっ!!」

 

その男の人は様々な大きさの盾を用いて戦っていた。

 

「“反射(リフレクション)”!そらそら、足元お留守ぅ!!」

 

見たこともない技で、相手の攻撃を跳ね返す。時に弾いて致命を取る。…一番気になるのは

 

形態変化(カンビオフォルマ)───加速形態(モード・アッチェレラーレ)!!」

 

あの大盾。あれが、戦闘中に何度も形を変えている。チャージアックスとはまた違う、何か。

 

「───そこのマスター!ボサッとしてんじゃねぇ!!敵は目の前だぞ!!」

 

【え───】

 

その人の声で戦闘中だったことを思い出す。……というか、あの人。私が“マスター”だって知ってる…?

 

【って、あっぶな!】

 

「排除───」

 

【シィッ!!】

 

剣を弾いて蹴り飛ばす。変異泥から投槍を作り出して追い討ちする。それにしても、数が足りない…!

 

【来て、“エミヤ父子”!!】

 

「……あぁ。仕事ならば遂行しよう。しかし───」

 

「ここで私達を喚ぶとは一体どういう了見か、マスター!」

 

【アルトリアさんから聞いてる!二人とも正義の味方になりたかったんでしょ!!大勢の人が逃げている最中、時間を稼がなくてどうするの!!】

 

実際直感の告げるまま喚んだからそういう意味で喚んだのか全く分からないけど……!!

 

「正義の味方……か…」

 

「だが相手は騎士だ、悪は完全に───」

 

【そもそも“正義”って何だと思ってるの!?総てにとっての正義なんて存在しない!自分にとっての悪を滅する、それが正義だと私は思うけど!!】

 

私の言葉に言葉を失うアーチャーのエミヤさんを横目に、騎士の剣をパリィ。

 

【“ザン”!!マシュ!!】

 

「やぁぁぁっ!!」

 

衝撃(ザン)でマシュの方に吹き飛ばしてマシュにお兄ちゃんの方へ打ち返してもらう。

 

「───“トリスアギオン”!!!」

 

お兄ちゃんのCOMPを使ったトリスアギオンが騎士を襲う。火炎(アギ)系統の最上位、相性を無視した貫通攻撃…!

 

【“ありす”さん!大きいの一発、お願いします!!】

 

「任せてちょうだい───“ラグナロク”!!」

 

流石は図書館の化身、というべきなのかな…!COMP使わずにラグナロク出しちゃった…!ていうかこの時代にないよね!?COMPは未来人でもある(るな)さん達の協力もあって成立してるからまだしも…!

 

〈リッカ、気を付けなさい!新たなサーヴァント反応───狂乱円卓よ!!〉

 

「おらぁぁぁぁぁ!!」

 

「っ!」

 

マリーの警告、大声と共に現れたサーヴァント───その剣をさっきの盾の男の人が防いでくれる。

 

「へっ、相変わらず硬ぇこった!!テメェがいたらアイツを殺せなかっただろうよ───“在り得ざる盾”サマよぉ!!」

 

「………!!」

 

在り得ざる盾───?この人が!?

 

「───そうさ、あいつは俺が側に居なかったから消えた。そんなこと、俺だって分かってんだよ。───俺の手の届く位置に居る限り、お前らにこっちの人間は殺させねぇ!!」

 

「ハッ、威勢が良いことだな!だがここでテメェは死ね!“在り得ざる盾、無色の邪悪と共に来たりしとき白亜の城は瓦解する”───そんなお告げがされてるんでな!!邪悪っつーのはそこのテメェだろ!!見るからにカッコ───いや、悪趣味な鎧纏いやがって!」

 

……ディアソルテシリーズを基礎に形を組み上げたんだけど、そこまで悪趣味ですかねー……

 

「そんなの知るか!俺に言わせればお前らの方が邪悪だ!狂いし円卓、叛逆の騎士───暴走の祝福“モードレッド”!!」

 

やっぱりモードレッドさんだよねぇ…

 

「ちっ、おいテメェら!!難民共を───」

 

「───狙わせると思うかい?」

 

アサシンのエミヤさんが騎士を既に仕留めてた。アーチャーの方のエミヤさんも順次仕留めていってる。

 

停止解凍(フリーズアウト)───全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)!私の弾幕から逃げられると思うなよ!!」

 

「チッ───!祝福よ、オレに力を───!!」

 

不味い、強化される───!

 

「そこの盾持ち!!こっちに来れるか!!」

 

「え、はい!?」

 

「食らいやがれ、“我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)”───!!!」

「2人とも20秒稼いで!!」

 

「おう!!」

「はい!!」

 

無茶を言ったと思う。けれど、男の人とマシュは即座に応えてくれた。

 

「くっ…!」

「───“心意の絶壁”!!」

 

2人の盾が私に向かおうとする宝具を防ぐ。その間に準備を進める………って!今“心意”って言った!?

 

「きっかり20秒!耐えたぞ!!」

〈難民達は安全圏に辿り着いたわ!〉

 

「ありがとう!顕現せよ、大厄災───この白亜の地に不毛と化す大厄を喚べ───!!!」

 

変異泥最大展開───!全ての過程を無視して心意と権能で“龍の厄災”を無理やり創造する…!

 

「───“死滅の邪龍(デストロイ・ドラゴン)”!!」

 

「なっ……!!」

 

『撤退するよ!!』

 

念話で全員に伝え、退却を開始する。在り得ざる盾と呼ばれていた人も一緒に。

 

「待ちやが………!?なんだこれ、糸!?硬ってぇ!!」

 

「そのまま果てておきなさい!運が良ければ火を吐かれる前に抜けれるかもね!」

 

ミラちゃんのいる方向を見ると、白い糸を纏った大きな蜘蛛がいた。恐らくはあの蜘蛛の糸なんだと思う。

 

「クソッ!おいテメェら!糸を解けた奴から退け!!」

 

私達が全員聖都付近を離れた途端───私が創造した龍が、黒いブレスを放った。

 

「うえっ!?嘘だろ!?」

 

ブレスに触れた場所が腐敗していく───腐敗ブレス。これを何とかしない限り、この場所はどんな作物も育たず、どんな生物も生きられない不毛の地だ。




うわぁ……

裁「あー……やったねぇ」

やったねぇ、ってこれは流石に…

裁「対する存在に慈悲はない。」


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