狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
あれ?っていうことはこれは“起きてない”の?
裁「うん。だから……もしかしたら。私が
「くっ…そ…」
「ふっふっふ……良い気味だ、裏切り者のウィスタリア。裏切り者にはこれくらいの罰が良いだろう…?」
夢。…はっきりと分かる。でも、これは……?
「スノウさん……!」
「隠れとけ……あれの、バジリスクの眼を見るな。っつーか…スリザリンの俺なんか、心配してて良いのかよ…?」
「僕達を助けてくれたんです、心配しないわけ…!!」
「そうかよ……」
スリザリン。そう、聞こえた。ということは多分、“ハリー・ポッター”の世界。そしてスノウと呼ばれた人。あれ…お兄ちゃんだ。
「ウィスタリア、いくらキミでも彼らを護りながらバジリスクの相手をするのは辛いだろう…?」
そして、“ウィスタリア”。私がナーちゃんにあげた名前の一部で───意味は、“藤”。恐らく……フルネームは“Snow Wisteria”。“
「ケッ……変身術で変えただけにしちゃ、随分と鮮明に作れるもんだ…なぁ、ハリーの父を裏切った“ピーター・ペティグリュー”よぉ…」
「……ふん。」
「その腕……大方、ヴォルデモートに貰ったもんだろうがよ。随分とまぁ、粗悪なもんを手下にやるもん……っ!」
お兄ちゃんの顔が苦悶に歪む。
「…口に気を付けた方がいい。キミの命がなくなるのが早まるだけだ。」
「かっ……今さら、“クルーシオ”なんざ痛くも痒くもねぇよ」
嘘だ。…お兄ちゃん、尋常じゃない心意で磔の呪文を耐えてる。多分、後ろにいる生徒を安心させるためだ。
「その腕……大方、劣化したヌァザの神腕だろうよ。けっ、胸糞悪い…」
お兄ちゃんが呟きながら杖を取った。
「……仕方ねぇ。師匠にも、ロマンにも、マリスビリーにさえも使うのは止められてたが……テメェを止めるためにはそれしかねぇ、な……」
え?お兄ちゃん、何を───
「セクタムセンプラ!!」
その呪文宣言の瞬間───お兄ちゃんの右腕が、裂けた。
「
「な、何してるんですか!?エピ───」
「気にすんな!これでいいんだよ…!」
そう叫んだ直後、お兄ちゃんが私に聞き取れないレベルの高速詠唱をする。すると、出血したお兄ちゃんの血が右腕に集まって“血の腕”を形成する。……っていうかお兄ちゃん、今スネイプ先生のこと名前で呼んだ…?
「二撃……」
「何?」
「───二撃だ。バジリスクと、ワームテール。テメェら一撃ずつ、計二撃でこの場から葬り去ってやるよ。俺の奥の手も奥の手、魔術協会やマリーはもちろん、アドミスでさえも知らねぇ超大禁呪でな……!!」
「ふん、強がりを……」
「粗悪な偽物をぶら下げて、その程度でイキりやがって……!!テメェに本物の銀の腕を見せてやるよ!!」
血が固まって、お兄ちゃんが吐き捨てる。お兄ちゃんの言葉に不快そうな表情をしたワームテールが杖を向ける。
「その男を殺せ、バジリスク!!」
「シャァァァァッ!!」
指示に動き始めるバジリスクに、お兄ちゃんが舌打ちをする。
「同じ蛇でも、同じ竜でも───清姫やエリザベートの方がよっぽど可愛げがあるっつの!!」
魔力がお兄ちゃんから溢れる───この感じ、
「───“
お兄ちゃんの右腕が光輝くと同時に───私の意識も消えた。
「───はっ!?」
意識が戻ったときはテントの中だった。
「お、起きたか。」
「お兄ちゃん……」
ここにいるお兄ちゃんは普通だ。…でも、さっきのは……
「どうした?」
「……お兄ちゃん。超大禁呪、って…何?」
「………………何のことだ?さっぱり分からねぇな。」
「…嘘。」
だって、沈黙が長かった。長すぎるって言えるほど、長かった。
「よく分からんこと言ってないで打ち合わせの準備しろよー。」
「……分かった」
とりあえず、次に控える打ち合わせの準備をする。
「……あれ、お兄ちゃん。マシュは?」
「ん。」
お兄ちゃんが私の隣を手で示す。釣られてそっちを見ると───マシュが寝てた。
「すぅ……ぅん……??」
あ、起きた。
「ごめん、起こしちゃった?」
「先輩…?…………っ、申し訳ありません!起こすって言いましたのに…!」
「いいよいいよ、そんなの。」
「先に行っとくが早く準備しろよー?」
…お兄ちゃんの言葉にとりあえず準備をすることにする。……お兄ちゃん。超大禁呪といい、最後に一瞬見えた
裁「謎だねー…ほんと。」
弓「……貴様が嘘を言っているようには見えんな。であれば本当に知らないのであろう。」
裁「お兄ちゃん、結局教えてくれなかったからね。…お兄ちゃんは本当に何を隠しているんだろう。」
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