狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「あ、はーい…」
あとほんと投稿遅くなってごめんなさい……
裁「twitterもあまり動いてないもんねー…」
最近忘れがち…
「お、帰ったか。」
霊廟から戻った私とミラちゃんを最初に出迎えてくれたのはお兄ちゃんだった。…ここ、村じゃないんだけど…
「連絡つかねぇからマリーが心配してたぞ。落ち着かせてはおいたがな。」
「う……ありがと、お兄ちゃん。」
やっぱり心配させちゃったかぁ、と思った。薄々感づいてはいたんだけど、あの霊廟…“圏外”だった。恐らく老父とポワズラビエさんのどちらか…もしくはそのどちらもがあの場所を圏外、つまり通信を遮断する空間にしたんだと思う。
「ま,無事に戻ってきて何より───」
「フィィィィィィィ!!」
「「……うん?」」
お兄ちゃんの言葉をかき消すような“咆哮”。それも上空から。……というか、この咆哮……
「……あ、あれ星じゃなかったのか。ミラの天彗龍か、アレ。」
「お兄ちゃん?」
「死兆星の隣の赫い星。近づいてくんぞ。」
お兄ちゃんの言葉に私が空を見上げるとちょうど赫い星が私達の方に向かってくるところで───
「あ───っとあぶない。」
ミラちゃんが透明な壁を張ってくれて私とお兄ちゃんを護ってくれた。
「ただいま、ファル。…あなたが降りてきたってことは───」
「ここにいらっしゃいましたか、六花殿!!ミラ殿達も───ヒィッ!?」
ファルさん───バルファルクが降りてきたところに呪腕さんが来た……のだけど、私を見てなんか怯えた。
「……?私がどうかしました?」
「い、いえ……気のせい、気のせいですぞ……多分。そんなことより───」
「敵襲なんでしょ。…ファルが降りてきたってことはそういうことだし。」
どういうこと?って感じの目線をミラちゃんに送ると何かを用意しながら頷いた。
「この村を出る前にちょっとね。東の村と西の村…どちらもを監視してどちらかが敵に襲われるようなら降りてきて欲しいって頼んでおいたの。奇しき赫耀なのはファル自身が望んだことなんだけどね。」
そういえば、ファルさんってフランスで見た時は普通のバルファルクだったはず。それが奇しき赫耀のバルファルクになってるのは……ミラちゃんの魔法なのかな?
「現状は?」
「西の村より黒の狼煙───接触間近、とのこと。今アーラシュ殿にルーパス殿達を呼んでもらっております。」
「了解。それじゃあファル───本当に、いいのね?」
ミラちゃんが真剣な表情でファルさんに問いかける。
「私への負荷は気にしないでいい。重要なのはあなたが負荷に耐えられるかどうか。……本当にいいの?…本当に、大丈夫なの?」
でも、問いかけのその声は少し震えていて。赤い筒のようなボトルのような何かを持つ手にも強い力が入っていることが分かった。…そんなミラちゃんに、不安気だけどしっかりと頷くファルさん。
「……分かった。……お願いだから、死なないでよ」
そう言いながら赤い筒を開けるミラちゃん。その筒の中から出てきたのは……紅い……蝶?……違う、あれは……
「……蛭?」
「───応えよ、毒を撒き散らす虫よ。血を蝕み病を撒く紅き虫よ。その力を以て試練を与えよ。絶望の星、天彗龍へと。───傀毒噛生虫“キュリア”よ、汝が力を以て獣魔の命を喰らえ。“生”か“死”か、獣魔に与えられしは汝が生命を賭けた試練なり───」
「───フィギャァァァッァァ!!?」
「「「!?」」」
「……っ」
紅い虫───キュリアだっけ?が纏わりついた直後に聞いたことのない声。恐らく───悲鳴。それから、ミラちゃんの酷く辛そうな表情。よく見るとミラちゃんにもキュリアが纏わりついている。
「すまない、今ついた───と、これは…!?」
「知ってるの、リューネちゃん?」
「“傀異化”───
え…!?
「……っ、づぁっ……!!」
「そして───恐らくあれはかなり状態が進行している!人間であるミラ殿には正気や意識を保っていられなくなるほどの強烈な苦痛をもたらしているはず───」
「そん、なの……分かってる………」
辛そうな声が微かに、それでもしっかりと響く。
「求めたのなら……それに応えるが、召喚師の役目……契約した獣魔に、負荷をかけるなら……自らもその負荷を背負うが、当然……!」
「ミラ殿……」
「少なくとも、私達の理では……
「「っ……」」
身の程を弁えぬ術では自らの命すらも潰える───ということは。この術式は……ミラちゃんの命も危険に曝している術ってこと……?
「───あぁぁぁぁ!!」
「───フィィィィィィィ!!」
その叫びと共に───紅が、消えた。その代わりに、ミラちゃんの髪とファルさんの翼にオレンジ色。
「はぁ…はぁ……」
「これは…“傀異克服”?バルファルクはともかくミラ殿にまで……」
「ごめん、遅れた…!って、これどうなってるの…?」
ルーパスちゃんも合流して困惑する。ミラちゃんはミラちゃんで呼吸を整えてからルーパスちゃんの方を向いた。
「……ルーパスさんも来たね。早速だけどファルの背中に乗って。……西の村を助けに行くよ。」
「う、うん…」
「あ、あぁ…」
緊張したような状態でルーパスちゃんとリューネちゃんがファルさんの背中に乗る。それを見届けたあとミラちゃんが乗って再度呼吸を整える。
「……全力で彗星……行ける、ファル?」
ミラちゃんの言葉に頷きファルさんが赫い光と共に飛び上がった。
side ミラ
地上より、遥か上空。ファルの龍気放出でこの場所に私達は滞空している。ハンターの2人は…大丈夫そうだね。
「ルーパスさん。ここから西の村を襲おうとしている敵の姿、見える?」
「え?え、ええと……あ、あそこ!!」
ルーパスさんが指差した方向を視力強化でよく見る。あれは……
「…モードレッド」
アルトリアさんの予測が当たった……こんなことで当たって欲しくはなかったけど。それより……
「相変わらず凄まじい視力……魔法じゃないのが信じられない。流石というべきか呆れるべきか…」
「あ、あはは……」
笑い事じゃないんだけど……とりあえず。
「ファル!!」
ファルが頷くと両翼から龍気弾を地上に向かって70ほど放出した。…視界の端でリューネさんの表情が引き攣ったのが見えたけど……気にしない方が多分いい、気がする。それからファルが滑空体勢に移行して───
「衝撃注意!!」
私の警告にルーパスさんが慌てて私にしがみつくと同時に急降下───って、ルーパスさん…!
「ちょ、つ、つよ……!!」
「え、あ、ごめ……!!きゃぁぁぁ!!!」
「───!!!!」
即座に無詠唱かつ高速で首回りに防御術式を展開して意識を保つ。いくら私が古龍と化しているとは言えど、その大本は人間。慌ててたのは分かるけど無防備で首を強く絞められたら流石に意識が飛ぶ。というか意識が飛ぶ寸前だった。確認せずに降下指示出した私も私だけど…!そんな事考えてるうちに龍気の爆発と共にファルが地上に降り、私もルーパスさんの腕から解放される。
「───はぁっ!はぁ、はぁ……」
「ご、ごめん……ホントに……」
「し、死ぬかと思った……いや古龍だから死ににくいけど……」
「ホンットごめん……!!後で私に出来ることだったらなんでも言うこと聞くから……!!」
「……それは、後でね」
確か
「なんだ、テメェら!」
「遊撃騎士モードレッド……予測よりも割と早い襲撃。と、いうか……よくあれで無事だったね?」
リッカさんが聖都前に作り出した“龍の厄災”。その地を腐敗させ、その地に踏み入れた存在をも腐敗、衰弱、死滅させる厄の結界。…あれ、半端なランクの対魔力スキルじゃ結界の範囲を抜ける前に死に至ると思うんだけど。
「あ?あぁ、あれなら魔力でブッ飛ばした。」
「…はい?」
「魔力放出でブッ飛ばした!っつってもあのドラゴンをどうにかできたわけじゃねぇけどな。魔力放出でオレ達が通れるくらいの穴はぶち抜けたからよ、魔力放出で一気に突き抜けたわけよ。」
「「「………」」」
ルーパスさんとリューネさん共々絶句した。いや、あの……ロンドンの時ので何となく分かってはいたけど、この人無茶苦茶すぎる……あの空間を護りも使わず魔力放出だけで突っ切るってどれだけ無茶してんのこの人は!!!
「ところであの女はどこだよ、あのドラゴン喚んだ女はよ。アイツがマスターなんだろ?お前らもサーヴァントな以上マスターが近くにいるはずだろ。アグラヴェインの指示だからな、念入りに殺してやるよ。」
「……彼女はここにいないよ。」
「はぁ?」
「ついでに、君が引き連れてきた兵士も僕とルーパスが全て無力化した。大人しく帰るといい、叛逆の騎士。」
こっちもこっちで仕事早ぁ……
「……チッ!使えねぇガランドウ共が……!テメェら雑魚共に全力を出すなんざ円卓の笑い者───だが、テメェらに負けたなら笑い者にすらなれねぇ。オレの面目なんざ捨ててや───」
「ファル!!威力抑えて“龍閃”!!」
嫌な魔力を感じてファルに“龍閃”を指示。その指示に応えてファルはかなり抑えめの龍閃をモードレッドにぶつけた。龍属性は魔力を打ち消す、それは蒼空さんの宝具で確認済み。
「───ってぇな!!何しやがる!!」
「あなた……今何しようとした?」
「はぁ?」
「今……自滅、しようとしたでしょ。自らが滅びることを厭わない───そんなことをしようとしたでしょ。」
あの嫌な魔力はそういうものだ。自滅を前提とするような術は必ずあんな魔力を纏う。…この世界でも同じだったみたい。
「ハッ、それがどうした!敵なんだからそんなの───」
「いい訳があるか、馬鹿者!!」
「!?」
「よく聞きなさい、自滅ということは自ら滅びるということ。もしあなたが軍勢に所属していたのならその味方の軍勢の戦力を自ら削るということに他ならない。今あなたがここで自滅すればあなたが与する軍勢の戦力はあなたという存在の分だけ削れると思いなさい。」
無詠唱で生成しておいた睡眠属性弾と麻痺属性弾を静かに連射する。
「ぐっ……て…め……」
「少し頭冷やしてきなさい。」
睡眠状態に移行したのを確認して特殊な龍属性魔力でモードレッドと騎士を包む。その後無詠唱で龍属性砲撃を10門準備。
「ファル、“龍閃”。…今度は全力で、同時に。」
私の指示に頷き、両翼を前で合わせて龍気を集束させる。私も私で砲撃を束ねて───
「せー…ので……!どーん!!」
私の声と共に集束された龍属性が私の杖先とファルの両翼から放出される。モードレッド達を包んだ魔力に直撃してモードレッド達を吹き飛ばす───その行先は、聖都。ついでに龍属性砲撃に隠れて麻痺属性弾を放っておいたから着いたときには麻痺した状態なはず。
「ふぅ。これでよしと。…さてと、2人とも行こっか。」
「「う、うん……」」
「…?どうしたの、2人とも?」
「「な、なんでもないよ!?なんでもない!!」」
……?なんか、怯えられてる…?
裁「いや……これは怯えても仕方ないような……」
あはは……ていうかいつの間に66,000UA行ってるのよ……
裁「あ、割と行ってる…」
運命の選択 聖都の正門と獅子王の裁き
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どちらも原作通りにする
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聖都の正門への対処のみ原作通り
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獅子王の裁きへの対処のみ原作通り
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どちらも原作通りにしない