狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
大妖精「どうしたんですか?自分の手を見つめて。」
裁「…いえ。少し……昔の事を思い出してました。」
大妖精「……そうですか。」
裁「…神秘に覆われた岩を砕くほどの強き力を以てしても……全てを砕けるとは限らない……か。」
バサルモスの加熱を始めてから10分ほどが経過。何気にレンポくんの神秘がバサルモスの神秘よりも高いのか、徐々に赤くなっていっているのが見える。
「おらおらおらぁぁぁぁ!!」
「リッカ、魔力は大丈夫~?」
「レンポがあれだけ暴れているのです、魔力消費は相当激しいでしょう。」
『自分の主の事を考えないで好き勝手に暴れて……』
「私なら大丈夫だから心配しないで、皆。」
『……虚勢じゃないのも、また大分おかしい気がする…』
「ティアも最終的に精霊魔法10連打くらいはできるようになっていましたが…リッカ、あなたはそれを優に越えますね。」
な、なんか呆れられてる…?
「───おし!リッカ、こんなもんでどうだ!!」
レンポくんの声にバサルモスの方を向くと、確かに全身が赤くなっていた。…かなり熱そうだけど、虚無で左手を覆ってバサルモスの身体を叩く。
「……あ、ホントに大分柔らかくなってる…」
少なくともアルの防壁よりは非常に柔らかい。さっきの硬さから逆算して………
「……うん、多分これで行ける。」
結構負荷はかかりそうだけど……なんとかする。
「お兄ちゃん、ナーちゃん、私から離れてて。…結構強めの叩き込むから。」
私がそう言うとお兄ちゃんとナーちゃんが私から少し離れた。
「……お願いします。」
『来たれよ、封印に挑みし者、我に力を示さんとする者。』
バサルモスと相対し、集中する。
「……」
───
───
───
───
───
───
───
───
───
───
「……結構複製付与に集中力必要だね……」
───
───
───
「……力。狙い。重心───揃え」
小さく呟いて跳ぶ。
───
───
───
「───“
「“かちわりメガトンパンチ”じゃねぇか!!特異点ごとぶっ壊す気かよ、おい!?」
お兄ちゃんが何か言ってるけど無視して放つ。保護付与はしてるから多分……
『ッ!?』
バキッ、という音と一緒にバサルモスの痛そうな声が聞こえた。
『───、───見事なり』
そんな声と共に封紋の一部が輝く。これで火の錠は解除なのかな?
「息切れしてね?」
…確かに。やりすぎちゃったかな……
『我の事は気にするな。これにて火の錠は開かれた───であれば、他の錠を探せ……む?』
バサルモスが封紋を見て言葉を止めた。
『……何故だ?』
「え?」
『何故、
雷の錠……?
……
星乃「お母さんー…って、また思考飛んでる…ちょっと、起きれる?」
……んぅん…………星乃…?
星乃「おはよ。色々動き始めてるけど大丈夫?」
んー……?たぶん……
星乃「心配だなぁ…」