狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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弓「……」

…なにさ

弓「…いやなに。力が弱まっていると思っただけのことよ。」

………起きて最初の一言がそれなのね。心配してくれてるのはわかるけど。

弓「というかなぜ我も眠っていたかわかるか?」

千里眼持ちがそれを聞く?……世界の観測、情報の記録……そういったものを司っているこの場所がシャットダウンみたいなこと起こしてたからだよ。

弓「…ふむ。」

…そういえばFate/Grand order本編にはEXTRA主人公の岸波さんが出たらしいですね。

弓「それがどうかしたか?」

いや……“単独行動EX”ってこの作品の子達の“自立魔力”と似てるなって

弓「……前も言っていなかったか、その件は。」

言ってたっけ?


第341話 姿顕したるは

さて。此処まで火、雷、水、毒の試練を突破してきたわけである。故に───汝らの前に、龍の試練が姿を顕すだろう。

 

その言葉に緊張が走る。正体不明の龍の試練。それが他と同じものなのか、それとも違うものなのか、それすらも不明だから。

 

覚悟は問題ないか、試練に臨むものよ。

 

……はい。

 

よろしい。

 

その声がしたところで、揺れる。

 

「っ!?」

「何事だ!?」

「わわ……!?」

 

『……!月、これって……!!』

 

『地震、じゃない……()()()()()()()()()()()!!』

 

空間そのものが……!?って思ったら、お兄ちゃんがいち早く気づいた。

 

「この感じ───結界、それも固有結界か!!全員足元に気をつけろ、固有結界に引きずり込まれるぞ!!」

 

お兄ちゃんのその言葉の後、私達は真っ暗な闇に包まれた。

 

───試練に臨むものよ。

 

え───違う声!?

 

我は龍の錠を司るもの。他の錠が全て開かれし時、姿を顕すもの。故に、汝らは我が姿を顕すに値するものであると認めよう。

 

「……」

 

我々封印を護るものは総じて汝らに試練を与えるもの。よって、我は汝らに試練を課す。この試練を見事打ち破りし時、汝らを阻む封印は解かれるであろう。

 

「その試練を早く言うが良い。我やマスターめは忙しいのでな、長々と付き合ってはられんぞ?」

 

「抑えて抑えて……」

 

ギルの言いたいこともわかるけどね。

 

これより汝らの前に顕れるは我が擬態。汝らは我が真体を目の当たりにしてみせよ。

 

その言葉が聞こえたところで、闇が裂ける。

 

「……え?ここどこ?」

 

「固有結界、と六花さんは言ってたわね?固有結界の中ということはあの洞窟ではないということだけれど。」

 

周囲を見渡すと私達のいる陸地を囲むような水場。それから……骨、骨、骨。見渡す限り無数の骨。水辺以外、全部骨みたいな感じ。

 

「……ミラちゃんなら分かるかな。」

 

「固有結界が生息地になるんだったな、そういや。聞いてみるか。」

 

通信は生きていて、ちゃんとカルデアともミラちゃんとも繋がるみたいだからミラちゃんを呼ぶ。

 

〈固有結界の場所?場所だけ分かっても獣魔の名前が確実に特定できるわけじゃないけど……とりあえず見せて。〉

 

事情を説明したらそう言ってくれたから、画面を大体2周くらい回してあげた。

 

〈…あぁ、なるほどね。〉

 

「わかったの?」

 

〈ん。……その場所は“竜ノ墓場”。由来はその無数の骨で、その無数の骨はとある一種の古龍によるもの。〉

 

そう言ってミラちゃんは一拍置いた。

 

〈その龍の名は骸龍“オストガロア”。非常に強い捕食願望を持ち、一夜にして幼子を含めたほぼ全ての村人が貪り尽くされたという記録さえ残る危険な古龍だよ。〉

 

……そんな古龍が、ここに……

 

〈試練内容はなんだって?〉

 

「えっと……」

 

「我が真体を目の当たりにしてみせよ、だったわね。」

 

〈骸龍の真体?……擬態の骨を剥がせとか、本体の姿を露わにしろとかそういうことかな。〉

 

「骨を纏ってる古龍なのか。」

 

〈そうだよ。…擬態を得意とする獣魔で固められてたっぽいね、あの封紋。それはそれとして……骸龍の攻略法だね。〉

 

その言葉の後、小さく息を吐いてから口を開く。

 

〈骸龍の擬態を破り、骸龍本体の姿を露わにする方法。それはすごく単純で“双頭の骸”の由来ともなった一対の触腕を破壊することだよ。〉

 

「……え?」

 

…えっと

 

「ミラよ、今貴様なんといった?」

 

〈えぇ?だから、骸龍本体の姿を露わにする方法は“双頭の骸”の由来ともなった一対の触腕を破壊することだってば。〉

 

……おかしい。ミラちゃんの声が、一部───攻略情報の部分だけ聞こえない。それはギルも同じみたいで、不思議そうに首を傾げてた。

 

「重要な部分が聞こえんぞ、ミラ。意図的に隠してはあるまいな?」

 

〈えー?そんな事するわけないでしょ。私の利益になるわけでもないし。〉

 

「…で、あろうな。ならばこれはどういうことだ?」

 

〈私に聞かないで───〉

 

「───情報規制、か?」

 

お兄ちゃんの言葉にミラちゃんの言葉が止まる。

 

〈……あぁ。なるほどね。情報規制……外部情報規制魔法か。〉

 

「なんだ、それは?」

 

〈相手の知識を試すために使われる魔法。外部……特に通信魔法による情報提供を阻害するために使われるの。〉

 

…なんか、身近な気がするんだけど。

 

〈リッカさんや六花さんには“カンニング防止”って聞けば伝わるんじゃない?〉

 

「「……あー。」」

 

納得。

 

〈それ故に術式構造が複雑で強制解除は難しい……遠隔からの強制解除なんてもってのほか。で、そんなのがわざわざかけられてるということは。知識…知恵の試練でもある、って感じかな?〉

 

「……なんか、ゼルダ味増してきたなぁ」

 

「だな。」

 

バサルモスが“力の試練”だったからね。オストガロアが“知恵の試練”なら、何かが“勇気の試練”になってる可能性がある。でもその勇気を示すようなのって……

 

「……」

 

いや……まさかね?まさか───マシュが勇気の試練を受けてるなんて。…違う、よね?多分。だって、もしそうだとしたら、その試練1人で受けさせてることになるよ…?

 

「……大丈夫だといいけど…」

 

「……あぁ、なるほどな…早めに戻らないとな、じゃあ。」

 

お兄ちゃんは私の言葉で大体察したみたいで、そう言ってくれた。それに頷いたところで地響き。

 

「……下か。」

 

そのギルの言葉に応じるかのように、地面を突き破って骨をまとった何かが2つ現れた。

 

「「「「「…………」」」」」

 

……うん。なんだろう。この光景すっごい既視感。

 

「なんか、アンテロビブネンみたい…」

 

「リッカさんも思ったのね……」

 

「リッカも思いましたか……」

 

「俺も同じこと思ったわ。もしかしてだが攻略法も一緒か?」

 

「そのような単純なことがあってよいのか、知恵の試練よ……」

 

私達が言ってるのは“森竜アンテロビブネン”。アヴァロンコードにおいて第九章で現れるボス。沼地に生息していて、預言書強奪によって散り散りになった四精霊のうち、ミエリちゃんを封印していた竜。……正直竜って言っていいか分かんないけど竜って言われてるから竜なんだろうね。

 

「……とりあえず、アンテロビブネンと同じことが効くか試してみよう…?」

 

「……だな。ごちゃごちゃ言うよりそれが一番か。」

 

そう言ってお兄ちゃんが息を吐く。

 

「全員戦闘準備!!まずはあの触手……触手?を破壊するよ!!」

 

───アンテロビブネンの攻略法はまず触手を破壊して本体を沼の中から出て来させること。この触手はいくらでも再生するから常に注意しておくのが必要。…これが、オストガロアに通用するかはわからないけど。試してみる価値は、ある。




感想返信とかしばらく待ってください……ずっと調子が悪いので

弓「体調の悪さではないのであろう?」

じゃないね……原因不明。
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