狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
……
裁「…?マスター…っ!?死んでるっ…!蘇生っ!」
…はっ!?
裁「よかった…起きた…」
ごめん、とある歌い手さんの歌聞いてて可愛すぎて精神が死んでた。
裁「そう…」
「…ふむ。ここらでいいか。」
〈ギル、一体どうする気なんだい?霊脈地に着いた途端、別行動なんて。〉
あ、こんにちは皆さん。一週間ぶり?かな?観測者ですよ。ギルが単独行動し始めたから私が呼ばれたんだけど。
え、道中?ジンオウガが道中の敵や障害は蹴散らしてたよ?討ちもらしはルーパスが弓で撃ち抜いてたし。
「…む、これでいいか。」
〈ちょ…それ、聖杯じゃないか!?それとその杭みたいなのは…?〉
確かにギルが取り出したのは聖杯。あと杭…これなんだろ?
「気にするでない、これはまだ起動せんわ。」
そういってギルは聖杯に杭を突き刺し、地面に叩き込んだ。
〈…本当に何をしているんだい?〉
「これは“楔”よ。特異点というものは修正後、一般的には崩壊するのであろう?であればその崩壊した世界を丸ごとこの聖杯に注ぎ込み、独立した世界とする。不要となれば聖杯の中の世界を消し去り、新しき世界を作り出す魔力リソースとしても利用できよう。」
〈魔力リソース…〉
「霊脈そのものがこの聖杯には刻まれるのでな。成功すれば特大の魔術炉心として活用できるであろうし、レイシフトを利用すれば聖杯の中の世界に入ることもできるだろう。どうだ、六花よ?その方法はあるか?」
〈…聖杯の中をシバで映せて、トリスメギストスで観測できればレイシフト可能だろうな。だがシバはそもそもカルデアス…地球の疑似天体を観測するためのレンズだ。トリスメギストスの方は何とかなるだろうが、シバはどうだろうな…レフの野郎が作ったもんだし、俺でも弄れるかどうかわからん。一応解析は進めてるけどな。〉
六花って結構いろいろできるよね…
〈…お、霊脈が繋がったみたいだな。じゃあちょっくら例の礼装渡す準備するわ。〉
「ほう、もう出来ていたのか。仕事が早いことよ、シドゥリを思い出す。」
〈礼装の構造としては、マスターの魔術パスを介して契約・仮契約のサーヴァントにもその効果が得られるっていう風になってる。…ってか、“シドゥリ”って確かギルを諫めた女性だよな?なんでさ?〉
「気にするでない、ただの誉め言葉よ。」
〈…英雄王ギルガメッシュ様が素で褒めるとは…そういえば、立香さんのサーヴァントで不満はないのですか?〉
ルナセリアがそう聞いた。
「ない、奴は面白い。まさか我が宝物庫に存在しないもの…否、
〈…どういう、ことだい?〉
あ、私も気になる。ギルガメッシュが生きた時代。それってつまり紀元前2700年近くなんだけど…それに、“存在させられぬもの”って?
「マスターめも今は気がついていなかろう。我も知らぬ。だが…恐らく、この特異点にてそれは目覚めるであろうよ。」
〈…ふ~ん?ギルは正体がわかっているのかい?〉
「分からん。我の千里眼をもってしてもそれを見通すことは叶わぬ。何故かは知らぬがな。」
〈…ギル。考えられる要因としては何があるでしょうか?〉
「…ふむ。3つほど候補はあるが…聞いても完全に否定することは出来ぬぞ?…1つは多重の認識阻害、存在概念の封印。千里眼では認識の阻害を突破できない可能性だ。2つ、この時代より遥かに過去。この特異点は確か1431年であったな?我がウルクを治めていた4,000年程度まだ軽い、数万単位での過去の可能性だ。」
〈ギル、流石にそれはないと思うけど…〉
「話は最後まで聞かぬか、戯け。…最後だ。この大地…否、この空すらもまだ存在しなかった時空の遺物。即ち“
そんなの、本当に存在するのかな。この空…つまりこの宇宙。それがないってことは、
〈…確かに、筋が通ってはいるかもしれないね。〉
〈けれど、そんなの今の設備じゃ絶対にレイシフトできないわよ?そんな特異点ができたらどうしたらいいのかしら…〉
「大方、その時は特異点側から迎えが来るであろうよ。…ところで」
?ギルが森の木の方を見つめた。
「…そこで、何をしている?無銘なるアルターエゴよ。」
「…」
木の影から本当に無銘が出てきた。
〈今…
「さてな。…もう一度問おう。貴様、ここで何をしている?」
「…分からない。ただ…何か、しないといけない気がして。…何故か、ここに来ないといけない気がして。」
「…ほう。医師、わかるか?」
〈分かんないよ?けど、魂の奥深くに役目が刻まれてたのかもしれないね。理由は分からないけど自分はこれをしなくてはいけない。そんな感覚が無銘ちゃんを動かしているんじゃないかな。〉
「……」
「…よい。貴様の記憶、貴様の力。それが戻るまで貴様を裁くのは止めにしておこうではないか。用事が終わったのならば戻るぞ。」
「…はい」
「ふはははは───む?」
ギルが不審げに無銘の方を見た。
「…今。何をした?」
「え…?」
「見たぞ。確かに一瞬、
〈…えぇ、ギルの言う通りよ。こちらでも一瞬だけ確認できたわ。〉
「……」
無銘は酷く困惑しているような表情をしていた。
「…無意識か。まぁよい、医師よ。」
〈なんだい?〉
「職員の者共、待機しているサーヴァント共を休ませておけ。存在証明もこちらでしてやろう。恐らく長い旅になる、夜の内だけでも貴様も含め体力を回復しておくといい。くれぐれも過労を残すなよ。動かなければいけないときに動けないなどとなれば意味がないからな。」
〈僕は大丈夫さ、さっきまで居眠りしてたし。〉
「それでもだ。貴様の声、未だに疲労の兆しが見える。先の特異点からそこまで時間が経っていない故、仕方ないのかもしれないが…いいか、決してたった一人で無理をしようなどとは考えるな。貴様が倒れてその代わりがいるとも限らん。」
〈…分かったよ。でも、ギルも休んでよ?〉
「当然だ。我も休む時は休む。あぁ、偶像を見るのは程々にしておけよ?」
〈ギクッ…〉
ドクター・ロマンのその反応を見て、ギルが頭を押さえてた。
───side ルーパス
夜。皆が寝静まったころ。
私は一人起きていて、木の上で剥ぎ取りナイフを研いでいた。
「……ん?」
そんな時、私の耳が小さな羽ばたきの音を捉えた。私の聴力はリューネほど高くないから、結構近くにならないと分からないんだけど。敵…ワイバーンの可能性もあるから警戒しながら音のする方向を見ると、1体の翼竜がこちらに向かってきていた。
「あれは…“バルノス”」
バルノス。かつて…新大陸に降り立った時、というか降り立つ時に熔山龍“ゾラ・マグダラオス”の身体の上に不時着して…その時、私とジュリィが脱出に使った翼竜種。生息地は“龍結晶の地”。かなり攻撃的な翼竜だけど…よく見ると、五期団の模様が体に刻まれてる。…多分、あれはジュリィの宝具だ。
「…起こさないかな」
私はもう少し木を登って、小さめに指笛を吹いてみた。そしたらバルノスが私に気がついて、私の前まで来て滞空した。
「…あなたは、ジュリィの?」
そう聞くと、バルノスは片足を私の前にずいっと突き出した。…見ると、片足に紙が括りつけられている。
「…これ、私に?」
バルノスは答えなかった。けど、突き出したままってことは多分私宛。私がその紙を外すと、バルノスは足を引いて、近くの木に止まった。
「……ジュリィからか。」
私宛の手紙。地図と一緒に同封されていた。…相変わらず達筆というかなんというか。しかも全部竜人語だ…あ、竜人語っていうのは私達の世界の言葉ね。この名前で呼ぶことにしたの。
翼竜にて別行動開始後、特異点の地理の把握及び現状の確認を行いその成果を同封せし地図に示す。
その過程にて“ラ・シャリテ”なる場所にて、飛竜と骨に襲われし所を救出した次第、ここに報告する。
ラ・シャリテにて該当せし飛竜、再度来訪する可能性あり。故にその地に生きる者達の護衛の任務に就く。ラ・シャリテにて合流を希望する。以上。
追伸
途轍もなく嫌な予感を感知。ドス黒く、強く暗い感情が溢れ出す……希望、ラ・シャリテにて早期合流を推奨する
…以上がジュリィからの手紙だった。
「……ラ・シャリテ…ね。」
次の行き先が決まったみたい。夜が明けたら立香達に話してみよう。…にしてもこの地図、精密に作られてるなぁ…
結構ぎりぎりだね…ボイスマテリアル作ってるとほんとに時間なくなる…
弓「気張れ!」
編集も最近出来てないし。まぁ、いっか。
オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?
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剣士、魔術師
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騎兵、暗殺者
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槍兵、騎兵
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剣士、剣士
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狂戦士、魔術師