狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
…ここにいたんだ。
裁「…!マスター…」
…隣、座るね?
裁「…はい」
……不安?
裁「……」(頷く)
そっか。…仕方ないかな。貴女がどうなるかが変わるものね。
裁「…マスターは…怖くないの?」
私?…まぁ、怖いけどさ。信じてるから。
裁「…そっか。」
…さてと。本編には“最後であり最初の奇跡”が現れた。…始まるよ。藤丸立香さん…あなたが囚われている運命が。
〈なっ…どういうことだ!?〉
お兄ちゃんが驚く声が通信越しに聞こえた。
〈令呪が…令呪の効果が完全に打ち消されただと!?〉
〈いや、それよりも!!何の予兆もないのにいきなり立香ちゃんの目の前に新しいサーヴァントが現れた!!気を付けてくれ、君の味方かもわからない!!〉
恐る恐る目を開けると、そこには私とアルを守るように炎の壁があった。そして、目の前に浮かぶ、あの冬木にあった赤い本。…本に、目がある。
「なんだ…これは?」
壁の向こうからウラド三世の声が聞こえる。
「~~~!!何をしている!!重ねて令呪を持って命じます、その炎を越えてマスターを殺しなさい!!」
「無茶を…!ぐぁぁぁ!」
ウラド三世が辛そうな声を上げた。そんな時。
「管理者権限、令呪による指令を破棄。」
私の目の前に浮かんでいる赤い本からそんな声が聞こえた。……それは、夢の中で聞いた声に近い。
───
「───すべての終わりがわたしの前に来ている。」
───
その言葉を思い出した。あれは、一体なんだったんだろう。
〈な…また令呪が打ち消された!?どういうことだ!?〉
お兄ちゃんのそんな声が聞こえる。
「主人正式登録、開始」
本からそんな声が発せられたかと思うと、その本が勝手に開いて私の手元に浮かんだ。
「…登録、完了」
その開いたページが光ったと思うと、そこに私の顔と名前が記されていた。
───“藤丸 リッカ”。
その名前は、夢でも告げた名前。
そんな時、炎の壁が消えて、少し大きい炎が私の方へと向かってきた。
「え…なに!?」
そのままその場で赤い炎が竜巻のようなものを作ったと思うと、その中から角を生やした少年のような姿が見えた。
〈おい…おいおいおい!?まさか…あれは…!?嘘だろっ!?〉
〈六花?知っているのかしら?〉
〈知っているも何も…あれは!!
そうお兄ちゃんが言っているうちに、少年のような姿が完全に形作られ、その少年はそのまま飛び回った。
「ヒャッホー!ひさしぶりに外に出たぜ!!」
「あぁ?誰よ、アンタ!」
「俺か?」
その少年は私の隣に来て言葉を紡いだ。…そうだ。この子は…見たこと、ある!!
「オレは炎の守護精霊、“レンポ”様だ!オレがいる以上、預言書と預言書の主には指一本触れさせねぇっ!!」
〈炎の精霊“レンポ”…“
お兄ちゃんがそう叫んだ。そうだ。見たことがあると思ったんだ。本も、この子も。私達が好きな、“アヴァロンコード”という
「はぁ?精霊ですって?アンタなんかに何ができるっていうのよ!」
「やるのはオレじゃねぇ…って言いたいところだが、アイツみたいにするのはこの主には流石に酷か?」
え…?そこは“やるのはオレじゃねぇ、こいつさ。”じゃないの…?
「なによ、小僧の分際で…!!」
「小さいからって舐めんじゃねぇぞ?これでも力は封じられてるが、世界を創る書の四大精霊だからな。…しょうがねぇなぁ、おい、お前はどうしたい?」
「私…?」
「預言書の…つまりはオレ達の主はお前だ。方針はお前に任せる。」
…そういえば預言書から使える精霊魔法ってさ。枷ない状態でダメージ強化して発動させるとゲームの方はカンストダメージ───999ダメージ以上が出るんだよね…ってそんなことは別にいいんだけどさ…
「おい?…って、出来ること提示してやらなきゃわかんねぇか。しょうがねぇ、ここはオレの力を見せてやるとすっか!」
レンポがそう叫ぶと、独りでに預言書のページがめくられた。めくられた先のそれは、レンポのページ。
「
「よっしゃ!!」
〈魔力反応激増!?いや、それよりも!!強い熱源反応だ!!〉
ドクターがそう叫んだ。
「安心しろ、加減はしてやらぁ!!行くぜ、宝具!!」
「精霊魔法、起動。攻撃対象、敵性存在。使用精霊、炎精レンポ」
「いっけぇ!!───“
レンポがその腕の枷を地面に叩き付けると、周囲に炎が広がった。
「あっつっ!!」
「おい、今のうちに早く退却すんぞ!!」
「え、あ、うん!!あ、でも…」
「街なら大丈夫だ、ここでもう戦闘は起こせねぇ!!」
どういうこと、って聞く前に私はギルに引っ張られた。
「何をぼさっとしている、早く行くぞ、戯け!!」
「ご、ごめん…」
そのまま私達は霊脈の方まで退却した。
───side 三人称
「…ちっ!!何よ、あいつら…!!むかつく、むかつくむかつく!!」
黒のジャンヌ・ダルクはオルレアンの城の方へと戻ってきていた。
「何なのよ、精霊とかプレミアとかハンターとか!!ジル!!出てきなさい!!」
「おぉ、ジャンヌ。此度は一段と荒れておりますな。」
「これが荒れずにいられますか!!準備していたワイバーンを全部墜とした弓使い、サーヴァント共をずっと拘束していた金ピカ、追加で出したワイバーンをものともしない猫と狩人共!!挙句の果てに令呪の効果を抹消する精霊に街中で宝具が使えず戦闘を起こせずワイバーンも喚べずですって!?ふざけるのもたいがいにしなさい!!」
ちなみにワイバーンを先に喚んでいたとしても街中に入った途端強制送還されていた。
「特にあの金ピカ!!私の旗を、渾身の竜を、よくも!!」
「おぉ、ジャンヌ。一度気を静められよ」
「うっさい!!」
「ふぁっ!?」
黒のジャンヌ・ダルクにジルと呼ばれた男が殴り飛ばされる。
「おぉ…憎悪と屈辱に塗れた一撃…このジル・ド・レェ、魂に深く刻み込みましたぞ…」
「うっさいわよ、気持ち悪いこと言わないでちょうだい!!吐き気がするわ!!」
「おぉジャンヌ、一度気を静めるために眠られてはいかがか。如何にあなたが憎悪で動いているとは言えど、今の状態では正常な判断ができますでしょうか…」
「……それもそうね。分かったわ、一度眠ります。お休み、ジル。」
「良い夢を…」
それからしばらくして、ジル・ド・レェのいる場所にバーサーク・ライダーが現れた。
「魔女様は寝てしまったのかしら。」
「えぇ。…何か?」
「ただの伝言と進言よ。」
「はて。」
「“あなたのお父様に慰めてもらいなさい”…確かに伝えたわよ。」
それは、あの場所でバーサーク・ランサーに吹き飛ばされたキャスター───つまりミラ・ルーティア・シュレイドが復帰後、近くにいたバーサーク・ライダーに伝えた伝言。その伝言を聞いたジルが、動きを止めた。
「───」
「…どうしたの」
「…いえ。して、進言とは?」
「あぁ…奴らの追撃、私に任せてもらってもいいかしら?」
その言葉にジル・ド・レェがバーサーク・ライダーを見つめる。
「ふむ。かのマスターたちを貴女が仕留めると?」
「英雄王の攻撃、それからあのキャスターの攻撃が霊基を消耗させているのよ。ランサー、アサシンはほとんど動けない状態。セイバーは動けるけれど戦闘の役に立ちそうにないわ。それに…」
バーサーク・ライダーは不審に思ったのだ。あの時の戦闘、英雄王にしても後から吹き飛ばされた魔術師のサーヴァントにしても。明らかに自分だけ弾幕の密度が薄かったと。だがそれは伝えることでもないと思い、首を横に振った。
「…いえ、何でもないわ。それでも、目障りでしょう?あの竜殺し達と、金色のサーヴァントは。」
「…それは、確かに。ジャンヌは見ただけでもわかる通り傷心中。ワイバーンもかのマスターは従える竜殺しにほとんど狩りつくされてしまいました。…お願いできますかな、バーサーク・ライダー殿。」
「えぇ。了解したわ。」
裁「…よかった。」
信じてあげて。立香さんを。最後であり最初の奇跡───預言書を。
裁「うん。」
…さてと、ギルに怒ってきますか。改築しすぎ……ここまで来るの大変だった…
裁「あはは…」
…タグ追加。“アヴァロンコード”。それは、何を意味するかな?
オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?
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剣士、魔術師
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騎兵、暗殺者
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槍兵、騎兵
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剣士、剣士
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狂戦士、魔術師