狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
弓「…ギリギリではないか。」
なんとかなった…出力だけは…
あの後、私達は霊脈の拠点に戻ってきていた。
……出発する前より3人のサーヴァントと預言書、そしてその精霊であるレンポくんを連れて。
ちなみに驚きすぎて呼び捨てしてたけど、聞いたら別に敬語とか使わないでいいって言ってた。私はゲームの時いつも“レンポくん”って呼んでたし。
「フォーウ…(あの本…)」
フォウ君はここに戻ってくる最中に出会ったサーヴァントの一人である王妃様に抱えられながら、私の隣に浮かぶ赤い本…即ち預言書を見つめていた。
〈…新たに出会ったサーヴァント二名の方はあとでもよろしいですか?今は、先に気になることがありますので。〉
「えぇ、構いませんわ。」
「僕も構わない。その本からは、興味深い音がするんでね。悪魔に近いが悪魔ではない、神に近いような…そんな音がね。」
二人のサーヴァントから了承を得て、私は預言書とレンポくんを見つめた。
〈こほん…それでは。ミスター・レンポ。単刀直入に伺います、あなたのクラスは一体なんでしょうか?〉
「…その前に聞かせてくれ。オレはおまえたち全員から見えてるな?」
その言葉に全員が頷く。…確か、預言書の精霊が見えるのは預言書の主の他に霊感が強い者。それから魔物だったはず。
「…そうか。オレ達の存在自体が変質してるのか?…いや違うな、預言書そのものが変質してんのか…」
「…言ったらアレだけど、考えるのってレンポくんの担当じゃないよね…?」
「ウルの野郎だな。まぁいいか。改めて自己紹介、とでも行くか!」
あ、やっぱりウルさんもいるんだ、と思ったのは内緒。だったらミエリちゃんとネアキちゃんもいるかな…?
「オレはレンポ。預言書に語り継がれる大精霊のひとり。あらゆるものを焼き尽くす、“炎の精霊”様だ!オレが司っているものとオレがもたらすものは知ってるな?」
「炎を司り、新世界に炎、熱、夏、活発、破壊、発明をもたらす。」
「あぁ。おまえの言う通りだ。そしてオレは、“預言書”というサーヴァントの宝具に過ぎねぇ。」
預言書の…宝具!?
〈宝具だって!?いやしかし、確かにそこにあるサーヴァント反応は一つだ!!〉
「“
〈精霊…それでは、預言書のクラスは…?〉
考えられるとすれば、キャスターだと思うけど。
「…ルーラー。オレ達を知っているらしいおまえならわかるだろ。預言書という存在そのものが何を示すのか。」
〈…あぁ。良く、知っているさ。〉
お兄ちゃんがそう呟いた。預言書の、存在が何を示すか。
「…あ、そうだ。いつまでも今代の主のことを“おまえ”じゃいけないよな。名前、なんて言うんだ?」
レンポくんがそう聞いてきた。
「え…っと…リッカ。藤丸、リッカ。」
「リッカ、か。……鍵のルーラー…真名“預言書”。これからよろしく頼むぜ、リッカ!」
〈鍵の…ルーラー!?いつの間にか、立香ちゃんと契約していた!?〉
それは確かに、ドクターの言っていたサーヴァントの名前だった。
「契約は出来ても預言書が起動してなかったんだ。だからオレも外に出られなかった。だが…」
レンポくんはそこで言葉に詰まった。
「…リッカ。オレはおまえに…いや、おまえたちに、かもしれないが…それでも、告げなければいけないことがある。聞く覚悟は、あるか。」
私はそれに力強く頷いた。
「…良く聞け、リッカ!おまえは預言書に選ばれた。預言書を手にした瞬間からおまえの運命は大きく変わるだろう。これからおきる全ての事は…“
〈なっ…!?〉
「ファー!?(神話だって!?)」
〈何を冗談を言っているのかしら…〉
〈…冗談なんかじゃねえよ、マリー。〉
〈え…?〉
〈今は聞いておけ。判断するには早い。〉
お兄ちゃんがマリーに結構強い言葉を発した。
「…今は理解できないかもしれねぇ。だがいずれ分かるだろう。…
〈嘘だ!!〉
〈うるせぇ黙って聞いとけロマン!!重要な話にひぐらしネタなんてぶちこんでくんじゃねぇ!!〉
〈なんでさっ!?〉
うん、これに関してはお兄ちゃんに全面的に賛成。
「今の世界は滅び、次の世界が作られる。これは避けられない運命だ!そしておまえの役目は、この世界が滅びる前に、次の世界に残すべき、価値あるものを預言書に記録していくことだ。」
私はそれに黙って頷く。
「記録する、って言っても分からないだろうが…簡単だ。おまえがいろいろな場所に行くと、その場所の情報が自動的に預言書に書き記されるんだ。見ろ、もう既にこの場所が書き記されているからよ。」
そう言ってレンポくんが開いたのは預言書の1481、1482ページ。記憶が正しければ、それはゲームの最後に手に入る新世界のパーツよりも後ろのページだった。地名“ジュラ”。…それにしても。
「…このページ数は一体…」
「…このメタライズ…このコード……まさか、ティアの時から預言書が初期化されてないのか?持ち運びには支障ないだろうが…」
レンポくんが呟いたその“ティア”という名前。確か、女性主人公のデフォルトネームだったはず。ということは、私の前の主…つまり、この世界を創った人は女の子だったのかな。
「流派情報はほとんど封じられてやがる、か…そんなことはどうでもいいか。…リッカ、重要なのはこの先だ。」
まって、流派情報封じられてるって…その流派って四大流派の東剣、西爆、北鎚、南飛…それから無手のことだよね!嘘でしょっ!?もしかしてあれ私使えるの!?その封印解ければ!!ちなみに私の推し流派は素手!たまにクルッって一回転して技放つの可愛いから!!
〈なんか興奮してね?おい、立香。レンポの話聞いとけよ?〉
そのお兄ちゃんの言葉でハッとなった。
「…続けんぞ。おまえが価値あると思うものを見つけたら、コードスキャンするんだ。」
〈コードスキャン?〉
「あーっと…分かんねぇ奴にもわかるように説明すっと、コードスキャンってのは預言書をバサッと押し付けることだ。」
微妙にわかりにくいよね、その説明…
〈えっとつまり?〉
「あー…つまりだな……説明すんのがめんどくせえな…」
ほらレンポくんめんどくさがっちゃった!!ていうかやっぱりゲームとほとんど性格一緒だね!?
「…ティアの時は近くにスキャンできそうなものあったんだがな。」
ていうかゲームでの最初のコードスキャンの説明、結構メタかったからね?“近づいてBボタンを押すんだ!”って。(作者コメント:これはガチです。ちなみに“あの花にコードスキャンしてみろ!近づいてBボタンを押すんだ!”って言ってました。)
「……お、こんなところに花があるじゃねぇか。ちょうどいい、こいつをスキャンしてみろ!」
レンポくんが示したのは白い花だった。私は頷いて、預言書のページを勢いよく花に叩き付けた。…うん、文字通り叩き付けた。
「何してるんですか!?」
正方のジャンヌさんが慌てた様子で言ってきたけど、別に花は折れたりしてない。
「よし、コードスキャン出来たな。わかるか?コードスキャンしても本当に取り込んじまうわけじゃない。情報だけが書き写されるんだ。だから、実体には何も影響はないんだぜ。……暴走した時を除けば、な。」
「暴走……」
「…あぁ。」
それで思い出すのは主人公と恋人の話。…やっぱり私に、あの話は辛い。
「…にしても、この花は何だ?誰か分かるやつとかいるか?」
通信の向こう側にレンポくんが話しかけた。
〈それは…“ツクバネウツギ”…分かりやすい名で言えば“アベリア”ですね。花言葉は“強運”、“謙虚”、“謙譲”です。〉
ルナセリアさんがそう言った途端、その預言書のページに花言葉と花の名前が浮かんだ。
「ルナセリアさん、カムイ君みたい。」
〈む…私は男の子ではないですよ。〉
〈違うぞ、ルナセリアさん。“アヴァロンコード”っていうゲームにはカムイっていう名前の青年キャラクターがいたんだ。花言葉をよく知るやつだった。なぁ、レンポ。〉
「あぁ。なんだ、今の時代まで伝わってんのか、オレ達の神話。」
今の時代…?
「…にしても、不運というか…なぁ。」
「え?」
「…まさか、最後に預言書が現れたあの時から…預言書の最後の主と最後の主に寄り添う者が死んだあの日から、何年もの月日が経った今…またこの世界に預言書が現れるとは、な…」
「…?」
「…いや、何でもねぇ。」
…よく聞き取れなかった。
〈ミスター・レンポ。預言書の精霊というのは一体どのような方がいるのでしょうか?〉
ドクターが通信の向こう側から聞いた。
「…ミスターはいらねぇよ。なんかめんどくせぇ。んで、精霊だったか?預言書の精霊はオレを含めて4人。…だった。」
“だった”?
「森の精霊“ミエリ”。宝具名は“
私結構ミエリちゃん好きだけどね…パートナー精霊ミエリちゃんのこと多かったし。
「氷の精霊“ネアキ”。宝具名は“
そういえばレンポくんってネアキちゃんのこと苦手なんだっけ?
「雷の精霊“ウル”。宝具名は“
ウルさんかぁ…説明は助かるんだよね。
「そして、炎の精霊“レンポ”。宝具名は“
「私はミエリちゃん派かな…」
〈俺もだな。〉
確かミエリちゃんって人気投票8位だったけど私は好きだな…あ、レンポくんが落ち込んだ。
「…ともかく、前の世界までの精霊はこれで全部だ。…他の精霊たちに関しては、四精霊全員が揃ったときにでも話してやるよ。」
…なんか、レンポくんがどことなく辛そうにしているのが気になる。
〈では、情報開示をお願いしてもよいですか?預言書のステータス、ですが。〉
「…現時点のでいいよな?おい、預言書。サーヴァント性能を出せ。」
「了承。」
預言書本体からそんな声が聞こえたかと思うと、白い画面みたいなのが出てきた。
真名:預言書
性別:無
クラス:ルーラー/???
属性:中立/中庸 天
特性:神性 ???
ステータス:筋力E 耐久A 敏捷A 魔力A 幸運B 宝具A
宝具
存在宝具
概要:炎の精霊という存在そのもの。
対軍宝具
概要:炎の精霊“レンポ”の精霊魔法。周囲一帯を炎に包む。
クラススキル
対魔力 EX~D
真名看破 EX
神名裁決 A
??? A
固有スキル
環境適応
概要:熱い場所、寒い場所、暗い場所、まぶしい場所などに適応する。
管理者権限
概要:あらゆる事象を無効化、有効化する。それは例え令呪であろうとも例外ではない。
コードスキャン
概要:対象の情報を写し取る。さらに対象の情報を自由に書き換え可能。
完全特効
概要:あらゆる存在に対して特攻、特防を持つ。…が、現在この力はほとんど失われている。
〈なんだこれ!?サーヴァントの域超えてないか!?〉
ロマンがそう叫んだ。
「そりゃそうだろ。預言書はおまえらの言う“英雄”クラスのもんじゃねぇしな…」
なんとなくそんな気はしてた。
「フォウ…(あの本…まさか…ボクと同じ…)」
フォウ君がその預言書のステータスをじっと見つめていたのが印象的だった。
「…さて、預言書に関して話せるのは今はこれくらいか。」
〈では…お二人の事に移りましょうか。〉
その言葉で私達の視線は王妃様と音楽家さんに注がれた。え、なんで自己紹介してないのにわかるのかって?この2人、一番最初に“ただの王妃と音楽家”って言ってたから。…ミラちゃんってもしかしてこの人達と話が合ったりしない?……どうなんだろう。
「それでは改めて自己紹介をさせていただきますわね。わたしの真名は“マリー・アントワネット”。クラスはライダー。どんな人間なのかは、どうか皆さんの目と耳でじっくり吟味していただければ幸いです。」
〈マリー・アントワネット…!?18世紀フランスの王妃じゃない!〉
確かこの特異点は15世紀なはずだから、300年近く後の年代の人なんだね…
「それと、召喚された理由は残念ながら不明なのです…だってマスターがいないのですから。」
「そうですか…それで、あなたは…」
今度は音楽家さんの方に向けられる。
「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。僕も、彼女と同じさ。なぜ自分が呼ばれたのか、そもそも自分が英雄なのか、まるで実感がない。」
…英雄、か。英雄って言うなら、預言書の私の前の主も英雄の座…だっけ。それに登録されててもおかしくない気がするけど。
「音楽のために魔術も多少嗜んではいたけど、それだって悪魔の奏でる音に興味があっただけなのにさ。」
〈そんなことのために魔術を…?〉
「マリーよ、覚えておけ。魔術師、ではなく魔術使いというものはそういうものもいるとな。贋作者に聞けばわかるであろう。」
〈私を引き合いに出すな、英雄王…〉
「…にしても、マリー・アントワネットか。パンがなければお菓子を食べればいいじゃない…これは有名よな。」
あれ、でもそれ…
「ごめんなさい、それ言ったの私じゃないと思うの。思い出そうとしても思い出せなくて…」
「何っ!?」
〈嘘っ!?〉
「どこかで見たけど確かそうだよ?“「ケーキを食べればいいじゃない」(ケーキをたべればいいじゃない)とは、フランス語の語句 Qu'ils mangent de la brioche !(「ブリオッシュを食べればいいじゃない」の意)を踏まえた英語の慣用句 Let them eat cake を日本語に訳したもので、農民が主食として食べるパンに事欠いていることを知った「あるたいへんに身分の高い女性」(une grande princesse) マリー・アントワネットが言った台詞とされている。ただし、これはマリー・アントワネット自身の言葉ではないことが判明している。”───確かwikipediaにこんなこと書いてあったよ。」
「あら…あらあらあら!異国の方、他の国の言葉も入っていたのに発音お上手ね!」
〈相変わらず記憶力良いこって…〉
お兄ちゃんが呆れたように言った。…そういえば。
「音楽家ってキャスターなの?」
「さっきも言ったとおり、僕は多少魔術を嗜んでいたのさ。もっとも、悪魔の出す音に興味を持っただけなんだけどさ。」
「というか僕の狩猟笛がキャスター適性を持つところから気づいてくれ、立香殿…」
あ、そっか。そういえば狩猟笛使ってるときはキャスター適性示すんだった。
「ダ・ヴィンチさんだっけ。あの人もキャスター適性だってことから、芸術家とか変人とかはキャスターになりやすいと考えておいた方がいいかもしれないね。」
「〈……あ~……〉」
なんかルーパスちゃんの言葉で納得しちゃった…
〈なんか変な納得のされ方した気がするのは気のせいかい?〉
「〈……〉」
〈なんでそこで黙るんだい?〉
いや…事実だし。
「それで異国のお方々?あなた達のお名前を聞かせていただけないかしら?」
「あっ…失礼しました、わたしはデミ・サーヴァントで、マシュ・キリエライトです。」
「サーヴァント・ハンター、ルーパス・フェルトだよ。」
「同じくハンター、リューネ・メリスだ。」
「旦那さん…ルーパスさんのオトモ、スピリスですにゃ。」
「旦にゃさん…リューネさんのオトモで、ルルにゃのですにゃ。」
「アオンっ!」
「このガルクはガルシアという。そして…」
「キャスター、ジュリィ・セルティアル・ソルドミネです。相棒…えっと、ルーパスさん共々よろしくお願いします。」
「…キャスター…もしかしたらフォーリナーの方が正しいかもしれないけど。…ミラ・ルーティア・シュレイド。よろしく、マリーさん。」
「マリーさんですって!?」
あ、マリー王妃が過剰に反応した。
「…駄目だった?」
「いいえ、なんて不思議な響きなのでしょう!ぜひマリーさんと呼んで!羊さんみたいで可愛らしいわ!あなたもそう思うでしょう?」
「それマリーさんじゃなくてメリーさんじゃ…」
〈もしもし、私メリーさん。今あなたの隣にいるの…〉
〈遠坂…ッ!?〉
「お兄ちゃん、都市伝説やめて。しかも無駄に可愛いし…」
「ほんと!この声を出しているのは本当に男性の方なのかしら?可愛い女の子みたい!」
〈光栄です…〉
〈いや、六花くんどこからそんな声出してるのさ!!〉
〈鍛えれば高音は広げられるらしいぞ、ロマン。使いたいなら鍛えるこったな。〉
「ふはははは!!今の声、第五次の贋作者のマスターの様であったな!!どうだ、贋作者よ。貴様のかつてのマスターに似た声を聞いた気分は!」
〈…心臓に悪いわ!!くそっ…赤い悪魔め…!!〉
なんかエミヤさんが悶絶してた。
「ふはははは!!六花よ!貴様に個別で念話を送る!!その言葉を先程の声で贋作者に言ってみよ!!」
〈あ?……了解。〉
通信の先から小さくため息をついたような気配がした。
〈うるさーい! いい、アンタはわたしのサーヴァント!なら、わたしの言い分には絶対服従ってもんでしょうーーー!?〉
〈了解した。地獄に落ちろ、マスター。……ハッ!?〉
何してるんだろ…ギルは笑ってるし…
「いかん、止めよ!!笑い死ぬではないか!!ふはははは!!」
〈英雄王、元はといえばおまえのせいだろう!!自分で蒔いた種だ、どうにかしろ!!〉
「ふはははは!!」
「と、とりあえず話を進めよう?ね?」
私がそう言うと、ひとまずその場は収まった。
「それでは次は貴女ね?髪も服も白い貴女!あなたは一体どんなサーヴァントなのかしら!」
「…アルターエゴ…名前も、記憶も…私には、ありません。」
「…あら。それは、言いにくい事を言わせてしまいました。マリー・アントワネット個人として、謝罪いたしますわ。」
その言葉にアルは首を横に振った。
「いえ。知らなければ聞いてしまう事は仕方ないと思いますから…」
「優しいのね。それで、あなたは?」
マリーさんの視線が私に向く。
「マスターの、藤丸立香です。」
「あら?貴女さっき、リッカと名乗っていなかったかしら。」
「…それは……」
どう言おうか迷い、視線を外すと、マリー王妃は私の肩に手を置いた。
「…言いたくないことなのかしら?でしたら強要はしません。誰にだって秘密の一つや二つ、あるものですもの!」
「…ありがとうございます、マリー王妃。」
「あぁ、ダメダメ。私のことはマリーさんと呼んで?お願い!」
「あ…はい。」
マリー王妃、じゃなくてマリーさんは結構押しが強いみたい。で、次にギルの方に視線がいったんだけど…
「我はあとでよい!先に後ろの者達を紹介せよ!」
っていう事だから一応カルデアの方の主に補助してくれる人達を紹介することになった。
〈では僕から。僕はロマニ・アーキマン。カルデアの医療を担っています。どうぞ、お見知りおきを。〉
〈オルガマリー・アニムスフィア、立香達の所属するカルデアの所長です。親しい人からはマリーと呼ばれていますが…〉
「では私のことはマリーさん、あなたのことはマリーでいいと思うのですが…」
〈良いのですか?〉
「はい!」
なんか呼び方に関しては本人たちの間で決まったみたい?
〈ルナセリア・アニムスフィアです。カルデアの所長…マリーの妹です。一応、医療部門の人間です。〉
「あらあら、姉妹揃って同じところにいるのね!仲がよろしいのかしら?」
〈私はお姉ちゃんのこと大好きです!〉
〈恥ずかしいからやめてちょうだい…〉
マリーが恥ずかしそうに言ってる。
〈で、俺か。俺は藤丸六花。姓からわかると思うがそこのマスターの兄だ。チーッス。〉
お兄ちゃん、王妃様にそれでいいの!?ミラちゃんもなんか苦笑してるんだけど!?
「まぁ、面白い挨拶ですね!チ……チーッス!シクヨロ!」
なんかマリーさんキャラ崩壊起こしてない?
「むむ…六花さんとは根本的に違うような…もっと庶民の気持ちにならないと駄目なのかしら…?」
「実際王族と庶民の価値観って寄り添おうとしてもズレが生じるからね…」
「まぁ!ミラさん分かるの?」
「これでも王位継承者だから…ロマンさん、マリー・アントワネットさんはどんな人だったの?」
そっか。ミラちゃん達は別世界の人だから知らないんだ。
〈フランスを愛し、フランスに愛された王妃。さっき否定されたけど、“パンがないならお菓子を食べればいいじゃない”と言うほどお金遣いが荒い人、かな?〉
「私自身、それが王妃の仕事だと思っていましたの。ですが私が使えるお金など、国家予算などからすれば微々たるものでしかないのです。」
「ちなみに、フランスの財政難は度重なる戦争と、戦争費用の割に大した戦果が得られなかった事が原因であって、ルイ十四世の治世末期にはすでに顕在化していたらしいよ。どっかで読んだけど。」
〈ほへ…僕は全く知らないんだなぁ…〉
意外と知らないことって多いよ?
「う~ん…」
「あと、チーッスは封印した方がいいと思うよ?」
「あら、どうして?」
「…色々と、ね?立香さんが複雑な顔してるし。」
「あらら…刺激的ですけれど封印することにしますわ。」
「そうかい?僕はいいと思ったけどね。」
「…アマデウスが喜ぶということは淑女が使う言葉ではないということですもの。」
何気にモーツァルトさんに対する評価酷いねマリーさん…
「あ、やめてくれよそういう風評被害。まるで僕が下ネタ大好きの変態紳士みたいじゃないか。」
〈事実だろ?〉
「しりません。あなた、音楽以外では童心に返りすぎですから。」
あ、モーツァルトさんが凹んだ。
「…それからこちらが───」
「ジャンヌ。ジャンヌ・ダルクね。フランスを救うべく立ち上がった救国の聖女。生前からお会いしたかった方の一人です。」
「…私は聖女などではありません。」
「ええ。貴女自身がそう思っていることは皆分かっていたと思いますよ。でも、少なくとも貴女の生き方は真実でした。その結果を私達は知っています。だから皆が貴女を讃え、憧れ、忘れないのです。ジャンヌ・ダルク。オルレアンの奇跡の名を。」
「……」
あ、正方のジャンヌさんが恥ずかしそうにしてる。
「ま、その結果が火刑であり、あの竜の魔女なわけだが…良いところしか見ないのはマリアの悪い癖だ。」
アマデウスさんも結構厳しく言うね…
「…それで、黄金のあなたは?」
「我か。我はプレミアのサーヴァント、英雄王ギルガメッシュよ!!」
〈…プレミア、ねぇ。何なんだろうな。〉
「おーい、無視かい!?」
…頑張って。
うにゅ…
裁「ゆっくり休んでね…」
オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?
-
剣士、魔術師
-
騎兵、暗殺者
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槍兵、騎兵
-
剣士、剣士
-
狂戦士、魔術師