狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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弓「…ほう?“龍と契約した王女”、とな。」

最近タイトル思いつかないんだよね…さてと、どうしようかな…

裁「…あまり無理はしないように」

う~ん…投稿速度上げたいんだけどね…どうしたものかな…


第36話 竜を従えた聖女、龍と契約した王女の宝具

 

「…こんにちは。寂しい…夜ね。」

 

そう告げて私達の前に出てきたのはここに戻ってくる前にいた…

 

「聖マルガリタさん?」

 

「…誰よそれ…」

 

ではないらしい。

 

「…参った、囲まれているぞ。敵意のある存在の音というのはやはり不愉快だな…」

 

「え…」

 

「フルフルの叫び声だとでも思え、ルーパス。悪いが僕にも聞こえている。数はワイバーンが150、サーヴァントが1人…この目の前にいる人だな。」

 

「あ…なるほど…」

 

「リューネちゃんも分かるんだ…」

 

「これでも絶対音感持ちでね。アマデウス殿のような変態と一緒にはされたくないが同じようなことはできるさ。…相当頭が痛くなるがね。」

 

リューネちゃんが少し嫌そう、辛そうな表情で言った。

 

「心外だな。僕は変態じゃないさ。」

 

「なら今記憶しているものを言ってみなよ。六花殿から聞いた時、どうせやるだろうとは思っていたのだが…」

 

「僕をなめるなよ?音楽家ってだけでサーヴァントになった男だぜ?マシュや立香、ジャンヌやミラ、アル、ルーパスの寝息や生体音、寝返りの音や服の擦れる音なんか、全て記憶済みさ!!」

 

「「「へ、変態……っ!」」」

 

「なんつう変態だコイツ…正直ミエリとネアキが心配になるぞおい…」

 

レンポくんも結構引いてた。苦手としているネアキちゃんのことも心配になるってそれほどなんだろうね…

 

「ただまぁ、下着の音とかリューネに関しては謎に発する不快な音のせいで聞き取れなかったけどさ。」

 

「させると思うか。こちらとて音楽使い、君を妨害する方法などいくらでもある。君には君が不快だと思う音を常に叩き込んでやった。」

 

「君性格悪いとか言われないかい?ねぇ、ルーパス?」

 

「私はリューネのこと好きだよ?」

 

きょとんとしたようなルーパスちゃんの言葉に、リューネちゃんが顔を赤くしていた。…リューネちゃんって褒められるとか純粋な好意に弱いのかな?

 

「…ところでアマデウス。色々な音が聞こえていたということは、私達の話も聞こえていたのかしら?」

 

「あぁ、もちろん。まぁ本来なら下ネタや罵倒を浴びせるところだが、リューネからは…いや、リューネ達からは汚いような音がしないからね。興味深い話も聞けたし、そんなことをするのはやめて置こうじゃないか。」

 

「…そもそも盗み聞きする時点で最低というのは言わないでおいておくか。別に聞かれて困る話でもないといえばない。」

 

「先輩!セクハラサーヴァントです!!撃退の許可を!!」

 

「マシュ、落ち着いて?」

 

「ごめんなさい。監督役として謝罪します───でも我慢して?だって、リューネさんとは違って彼から音楽を取り上げたら変態性だけしか残らないのですもの!」

 

やっぱりマリーさんって地味にアマデウスさんに対して当たりが強いというかなんというか。

 

「…よい仲間たち。私達とは大違い。」

 

ふと、相手のサーヴァントがそう呟いた。

 

「…何者ですか、貴女は。」

 

ジャンヌさんがそう問いかける。

 

「何者……?そうね。私は何者なのかしら。聖女たらんと己を戒めていたのに、こちらの世界では壊れた聖女の使いっ走りだなんて。」

 

「壊れた、聖女…」

 

それは、負方のジャンヌさんのことなのだろうか。それとも、彼女自身のことなのだろうか。

 

「…聖女、か…だからなの?その狂暴性を抑えていられるのは。」

 

ミラちゃんがそう聞いた。どういうこと…?

 

「貴女の気配。それは、狂竜化した獣魔たち、もしくは獰猛化した獣魔たちに近い。なら、強い狂暴性を持つはず。……違う?」

 

「…えぇ。今も衝動を抑えるのに割と必死よ。困ったものね、全く…だから、期待されても味方になることはできないわ。」

 

「…」

 

「そんな顔しないの。気を張っていなきゃ、貴女達を後ろから攻撃するかもしれないサーヴァントが味方になれるはずもないでしょう?」

 

私は寝る前、レンポくんに聞いていた。今の預言書は何ができるのかを。その答えは、“ほとんどのことができない”だった。コードの書き換え、武器の召喚、ページにある場所への転移。それらすべてが封じられ、残っているのはコードスキャンで情報を写し取る力と精霊魔法。そして、“預言書に残った最後の力”だけだという。恐らく、精霊達が集まれば預言書の力も元に戻っていくだろうとのことだけど。

 

「…サーヴァントはマスターには逆らえぬ。マスターよ、そういうものだと飲み込むがいい。…だが、マスターは今こやつを理解しようとしたのだ。理解しようとしないことと理解できないことは違う。それを、忘れるでないぞ、マスターよ。」

 

「…うん。」

 

ギルの言葉が身に染みる。

 

「…私は監視が役割だったけれど。最後に残る理性が、貴女達を試すべきだと告げている。」

 

試すべき。ならこれは、私達にとっての試練なのだろう。

 

「貴方達の前に立ちはだかるのは“竜の魔女”───究極の竜種に騎乗する、災厄の結晶よ。竜を殺す力が、竜を滅する力がなければ、勝てるようなものではないわ。…あの、邪悪なる竜には。」

 

〈邪悪なる竜…?まさか、嘘でしょう…?〉

 

〈マリー?〉

 

〈ニーベルンゲンの邪竜…そんなの、ギルがいたとしても勝てるかどうか怪しいわよ…!!ハンターはともかく…!!〉

 

「…いや、どうだろうな。先の戦いで僕らの力は見せてしまっている。ならば、僕らより強く強化していると考えるのが普通だろう。」

 

リューネちゃんが言うのも分かる。けど、そんなのどうしたら…

 

「もしも、この特異点にその竜に対する“カウンター”がいるなら。ならそのカウンターは、その竜に関連する者。その竜に、存在自体が特効になるもの。…なんじゃ、ないかな。」

 

ルーパスちゃんの言葉に相手が少し反応した。

 

「…私ごときを倒せなくば、竜の魔女に勝つなど不可能。私の総てをもって、あなた達を試す。」

 

「貴女は…!!」

 

「…なら、私はワイバーンの処理をするよ。…私からしても、あれを見ているのはイラつく。」

 

ミラちゃんがそう呟いた。

 

「六花さん。固有結界を、お願いしてもいいかな。この森を荒らしたくない。」

 

〈……いいぜ。だが、何をする気だ?〉

 

「簡単───私の宝具の一つを開放する。出来るだけ広く、見晴らしがよく。この森全体の生き物を包み込めるものを。」

 

〈…了解。…顕現せよ、我が固有結界の二。“起源にて広大な草原(グラスフィールド・ザ・プレミアルーティ)”〉

 

その詠唱があたりに響いた時、私達のいる場所が広大な草原に変わった。

 

「わぁ…!!」

 

「…見事なものね。」

 

「ほう…思う存分暴れられるようなものだ。六花よ。貴様、一体いくつの固有結界を持っている?」

 

〈さぁね。安息の花園と原始の草原、希望の雲海、夢見の樹海、静穏の深海…それから一対の部屋と終焉の宇宙くらいしか覚えてねぇ。〉

 

〈7つって…持ちすぎじゃないかしら?〉

 

〈知るか。〉

 

まぁ確かに持ちすぎな気もしなくもないけど。…っていうか一対の部屋ってなんだろ?なんで“部屋”なんだろ??他は室外なのに。

 

〈…で、ミラよ。それで十分か?〉

 

「…うん。ありがとう。」

 

「…何か嫌な予感もするけれど。いいわ。これで私の宝具も思う存分暴れられるというもの───!!出でよ、“大鉄甲竜・タラスク”───!!」

 

その声に応じて、彼女の背後に新たな存在が現れる。牛よりも肥え、馬よりも長大で、その顔面は獅子のごとく、鋭い歯は剣のごとく、たてがみは馬のごとく、切り立つ背中は斧のごとく、にょきにょき生えた鱗は錐のごとく、六本の脚は熊の爪のごとく、一本の尾は蛇のごとく、二つに分れた甲羅はそれぞれ亀のごとく。調べたことのある“タラスク”の特徴。ならば、彼女は───!!

 

「我が真名、マルタ!!私を越えねば、あなた達の願いが叶うことなどないと知りなさい!!」

 

〈マルタ…聖女マルタだって!?彼女はかつて、竜種を祈りだけで屈服させた聖女だ!!その彼女がサーヴァントということはつまり…!!ドラゴンライダーだ!!〉

 

「聖マルタ…!!貴女は…!!」

 

「来なさい、竜の魔女と瓜二つの聖女。我が屍、乗り越えられるか見定めます!!」

 

「…さて、私も準備しなきゃかな。」

 

ミラちゃんのその言葉があたりに響いた。それと同時に、少しだけ嫌な予感。

 

「…これは、我が宝具の一端。我が契約の一端……」

 

ミラちゃんの詠唱が始まる。なんだろう。…()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「我が断片、ここに開放する。契約の下、その力を解き放たん。」

 

「…龍気が、濃くなった」

 

ルーパスちゃんがそう呟いたのが聞こえた。龍気っていうのは、確か竜の強さを示すようなものだって言ってたような…

 

「告げる。ここに我が契約、我が力、我が禁忌───我が断片をここに示す。」

 

〈魔力反応増大!!気をつけろ皆、既にミラちゃんが纏っている魔力は───()()()()()()()()()()ぞ!!〉

 

どういう、こと───?

 

「我が体は黒き龍。御伽噺に伝わる、黒き災い。」

 

「…まさか。」

 

「嘘だろう?」

 

ルーパスちゃんとリューネちゃんがあり得ないというような表情をしていた。

 

「告げる。宝具解放───」

 

その瞬間、ミラちゃんの姿が消えた。

 

 

 

───“怖れよ、汝が対峙するは黒き生ける災い(アクティベート・ドラゴン:ミラボレアス)

 

 

 

その声が聞こえたかと思うと。そのミラちゃんのいた場所にいたのは。黒い、龍。前に見せてもらった、黒龍“ミラボレアス”。

 

ゴルゥゥゥ…

 

「なっ…なによ、あれ…!!」

 

「黒龍“ミラボレアス”…禁忌とされるモンスターの一角です、相棒!ですが、こんなところで…」

 

そのミラボレアスは、ルーパスちゃんをじっと見つめていた。その後、興味を失ったかのように視線を外し、ワイバーンたちに火を吐いた。

 

「…今は、信じよう。彼女を。」

 

「…僕らは、タラスク。そうだね?僕らも似た宝具があるから何とも言えないし。」

 

「うん。やるよ、立香。」

 

「う、うん…!今度こそ───来て、“ヘラクレス”、“アルトリア・ペンドラゴン”!!」

 

私がそう告げると、カルデアに接続された回路を道として2騎の召喚が成される。

 

「───■■■■■───!!!」

「───始めましょう…マスター」

 

〈ヘラクレスは魔力消費が多い!…っつーか騎士王も多めだ!!やるなら短期決戦にしろよ、立香!!〉

 

「うん…!!」

 

「我らはミラの補助と行こうではないか。たった一匹だけでは処理できぬこともあるであろう?」

 

ォォォォォ

 

ギルとアマデウスさん、マリーさんはミラちゃんの補助。ジャンヌさんは聖マルタさんと交戦。残った私達はタラスクと対峙することになった。

 

「マシュ・キリエライト───行きます、先輩!」

 

…ここに。竜を従えた聖女との戦闘が始まる。




……

裁「…なんか死んでない?」

弓「気にするでない、霊基は24:00で自動的に復元されるらしいからな。」

裁「…ちなみにソースは?」

弓「Luly自身のtwitterよ。これよな。https://twitter.com/Stella_cre_soul/status/1364029500950867969

裁「そっか…」

弓「2021/03/02になれば自動的に復元されているであろうよ。(投稿手続き時刻2021/03/01 21:45)」

オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 剣士、魔術師
  • 騎兵、暗殺者
  • 槍兵、騎兵
  • 剣士、剣士
  • 狂戦士、魔術師
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