狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「遅れすぎじゃない…?」
うん…ごめんなさい
───ピピッ
ん…?
───宝具展開予兆アリ
……そう
「オラオラオラオラオラオラァ!!」
「くっ…!なんて、強い…!」
「オラァ!」
「っ!?」
一番最後に放たれた強力な一撃に耐えられず、ジャンヌは吹き飛ばされた。
「アンタ聖女なんでしょ?何うじうじしてんのよっ!」
「私は、聖女では…!」
「えぇ、そうかもしれない。だけど、必要なのはそういう事じゃないでしょ!」
立ち上がったジャンヌに一撃が叩き込まれる。
「聖女だとか、聖女じゃないとか!!そんなこと、どうだっていい!!」
次なる一撃によってジャンヌの旗が嫌な音を立てる。
「本当に必要なのは、大事なのは───!!」
ジャンヌはそれを必死に捌く。しかし、その捌きの精度は低い。
「“救える”か“救えない”か───でしょうがっ!!」
「───っ!」
「今も救いを求める人はいる!救ってほしいと願う人がいる!!」
マルタが腰を少し落として力を溜める。
「そんな人たちを放っておいて───!!」
その体勢から放たれる、叩き上げ───アッパー。
「アンタはそれでいいのか───!!」
それに、旗が高く弾き飛ばされた。
「───私は」
ジャンヌは自分が守りたいと思ったものに思いを馳せた。
「私は…」
自分が何のために旗を振るったのか。何のために、この身を───恋なども知らぬこの身をささげたのか。
「終わりよ───」
ならば、それは。
「私は───!」
未来を、繋ぐためだと。失われる平穏を、失わせないためだと。
「───はぁぁぁっ!!」
左腰に収められたその聖剣を、抜き放った。
「ッ───!」
その剣は、“ジャンヌ・ダルク”の生涯の具現化。解放すれば一切を焼き払い、自らの存在を天へと還す剣。
その銘は“
「…そうでした。私はそんな人たちを救いたいと立ち上がったんです。それは、今も変わりません。」
「…」
「私が聖女であるか、魔女であるか…そんなこと、どうだっていい。私は救います。フランスを…たくさんの人を。それが私であるならば。」
迷いを断ち切るように、柄を握る手に力を込めていた。
「戦わなければ前に進めないのなら。その障害、全て蹴散らすのみ。私は、血に塗れることを恐れはしない!!」
ジャンヌは、ここに高く宣言した。それを聞いて、マルタは両手を下げた。
「…やる気、あるじゃない。聖女と言われるなら、当然と言えば当然か…」
「マルタ、貴女は…!」
ぐらりと倒れかけたマルタをジャンヌが抱える。直後、マルタの消滅が始まる。
「手を抜いたとかじゃないわよ。…これでいいのよ。ったく、聖女に虐殺なんてさせるんじゃないわよ。」
「貴女は…最後まで己を律し続けて…」
「狂化したのは事実よ。問題はそれを制御できるかできないか。…私はただ、それを制御しきれなかっただけ。私は制御せずにそれを抑え込もうとしただけ。…ただ、それだけ。」
「っ…!うっ…」
「…泣かないの。狂気に飲まれた時は大変よ?せいぜい狂気に自我を奪われないようにしなさい。」
「…はい!」
「素直でよろしい。…最後に1つだけ、教えてあげる。」
その一つこそ、彼女がここまで来た理由。
「“竜の魔女”が操る竜に、貴女達は勝てない。あの狩人達や龍になった魔女、金ピカだけならわからないけど、そいつらがあの竜を殺す前に、貴女達が殺される。それは、結局は同じことになってしまう。…竜を倒すのは王でも、旅人でも、聖女でも…姫なんかでもない。竜を倒すのは、古来から“
「ドラゴン、スレイヤー…」
「リヨンに行きなさい。かつて、リヨンと呼ばれたあの都市に。そこに、竜の魔女が召喚した竜に対するカウンターがいる。」
マルタの視線の先を、黒龍が通った。
「…同じ竜種でも、ここまで違うものか。威厳も、恐ろしさも、その強さも。何もかもが違う。私が引き連れてきたワイバーン150体、ほぼすべてアイツに倒されてしまった。あんな龍と契約したあの魔女は、一体どんな手を使ったのかしら。」
そう呟いた彼女は目を閉じた。
「…ごめんね、タラスク。」
「聖マルタ…!!」
「次があるのなら───もうちょっと、真っ当に召喚をされたいものね───」
その呟きを最後に、マルタはその場から消滅した。
───立香side
「───!」
タラスクの動きが鈍くなった。
「皆っ!今!!」
「■■■■───!!!」
ヘラクレスさんによってタラスクが叩きあげられる。
「受けるが良い!!“
「宝具全開!“
「宝具展開!“
「行くにゃ!“
「畳みかけるにゃ!“
「ルルルルル…」
待機状態であった宝具が起動する。
「“
「■■■■■■■■■■■―――!!!!」
「ガァァァァ!!!」
ヘラクレスさんの宝具でタラスクが滅多打ちにされる。
「───
アルトリアさんの聖剣でタラスクが光に包まれる。
「───
ルーパスちゃんが弓を三回引いて最後に長い時間をかけて力強い矢を放つ。後で聞いたけど“竜の一矢”っていうらしい。
「───
リューネちゃんが回避行動をとった後、なんかよく分からない旋律を吹き、ぐるぐる狩猟笛を振り回してから一気に吹き込む…たしか、音撃震。
「───
スピリスちゃんの小さな体から放たれる怒涛の乱撃。
「───
ルルちゃんから放たれる、小さな体から出るとは思えない、タラスクを押し返す程に重い一撃。
「───ガウガウッ!!」
「───“
リューネちゃんが代わりにその名を告げる。武器を構えたガルシアちゃんが力を込めて一撃。
…だけど。
「ガァァ…」
「───」
タラスクは宙に舞い上がり、回転し始めて不規則な軌道で落下してきた。
目的は、私だ。
「…させ、ない」
背後から聞こえた、その小さな声。
「ますたー、は…やらせ、ない。」
「アル…」
「宝具、展開…其は我が仮想の片面。防御の概念を現す仮想。」
狙いを定めたのか、凄い速度で落ちてくるタラスクに向かって左手を翳した。
「ますたー、は…私が…護る……!宝具、展開……!!」
〈宝具反応…!立香ちゃん、気をしっかり保ってくれよ!!〉
「───真名、疑似登録…“疑似展開
それは、無銘のアルターエゴであるアルの護り。多分、
それは、確かにタラスクを受け止めた。
〈───!?立香ちゃん、更なる宝具反応だ!!〉
〈これは…宝具の
アルは、右手に持っていた剣を、タラスクを受け止めたまま後ろに引いた。
「……ぁぁぁぁぁあああ!!」
「っ!?」
「仮想…展開!!其は我が仮想の片面、
攻撃。今アルは、確かに攻撃と言った。
「───真名、疑似登録!!“疑似展開
そう叫び、アルはタラスクにその剣を突き刺した。
「───ッ」
その剣は、タラスクの装甲を貫き。左手の空間が爆発し。その爆発が最後の一押しとなって、タラスクは完全に沈黙した。
「…よか…った…」
アルがその場で倒れた。
「アル…あり…が…と……」
そんな私も、魔力の枯渇で意識を失った。
「先輩!?しっかりしてください、先輩!!せんぱ───」
最後に聞こえたのは、私のことを案じるマシュの声だった。
───三人称side
「…ふむ、終わったようだな、龍よ。」
上空。ギルガメッシュとアマデウス、マリー・アントワネットはミラボレアスの背に乗って空を飛んでいた。
「降りるか?」
「ガァ」
降りる。そう告げるように鳴いてからミラボレアスは降下を開始した。
「素敵な龍さん、どうもありがとう!機会があれば、また乗せてもらえるかしら…」
「…」
ミラボレアスは答えず、地面についた後、身体を屈めて全員が降りれるような体制になった。
「ふっ…なかなか快適であったぞ、龍よ。」
「…ガァァァァァァァァ!!」
直後、咆哮。それに対し、通信の向こう側で医者の悲鳴が聞こえる。
「またか…む?」
咆哮の直後、ミラボレアスが光りだす。
「素敵な龍さん?光っておりますわよ?」
マリー・アントワネットがそう聞いた直後、ミラボレアスの姿が掻き消えた。そして消えた場所に、一つの人影。
「ぬ…!」
「…疲れた」
その消えた場所にいたのは、ミラ・ルーティア・シュレイドだった。
「貴様…」
「…疲れたから流石に休ませてほしいんだけど。」
「…何を、した?」
「…憑依召喚術。」
それだけ告げて、ミラは立香の方へと戻った。
「…貴様の真相。必ず話してもらうぞ。」
ギルガメッシュがそう呟いていた。
───無銘 宝具追加 “疑似展開
時間と空間。彼女の中の二つの人格が操る力を、疑似展開したのか…
弓「…戦えるのか?」
難しいね。仮想宝具であるせいか、その精度、その制御が凄く弱い。真名を開放できれば、まだ。
裁「…他の人格たちのは、出来てるの?」
微妙だね。それと、もしかしたら明日とか投稿できないかもしれない。
弓「何があった。」
なんかうまく組み上げられない。なんでだろうね…
オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?
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剣士、魔術師
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騎兵、暗殺者
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槍兵、騎兵
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剣士、剣士
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狂戦士、魔術師