狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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あ~…体力

弓「書くことなくなってきておらぬか?」

実際無くなってきてるね。


第43話 竜殺し

ジークフリートさんが前に出たのを確認し、私はすぐに指輪を起動させる。

 

魔術礼装変換(コーデチェンジ)、“魔術礼装・魔術協会制服”。主人技能稼働(マスタースキルアクティベート)、“全体回復”───同時に“霊子譲渡”、対象指定(ターゲットセット)、“ジークフリート”。」

 

私の言葉で服装がカルデアの制服から魔術協会の制服に変わり、味方全体の傷が癒され、ジークフリートさんに魔力が送られる。私は使い終わった後は基本的にカルデア制服に戻すようにしてる。結構気に入ってるからね、カルデアの制服。

 

「すまない、手厚いサポート感謝する。」

 

「ありがと、立香さん。流石に焼けたりとかはしてたから。全部防いだと言っても、熱気だけは少し誤魔化せないから…」

 

ミラちゃん、そう言ってるけど全く傷がついた様子なかったよ?ていうかあの魔法(物理)は何…?

 

「ふん。別行動をして見つけたのがただの死にぞこないのサーヴァント1騎ですか。これでは貴女の全力が報われませんねぇ、王妃様?」

 

嫌みみたいに負方のジャンヌさんが言うけど、それをミラちゃんは鼻で笑った。

 

「冗談。あんなの全力ですらない。たとえそれが本気を出せてても時間稼ぐくらいなら5段リミッターの1段階解除の30%出力で十分。貴女みたいな扱いがなってないなら、15%の出力で十分だよ。流石に撃破は60~70%必要だろうけど。」

 

〈えぇ…ミラちゃんリミッターかかってるの…?〉

 

うん、私も思ったけどハンターの霊基持つ人たちってどれだけ規格外なの?

 

「…どこまでも腹が立つ言い方をしますね。兵士達、ファヴニールを護りなさい。」

 

その言葉と共に骨や周囲の亡骸が組み上がって私達との交戦状態になる。

 

「…貴女が彼女達の言う竜を召喚する元王女殿だとお見受けするが、間違いないだろうか。」

 

「…ない、けど。」

 

「そうか…俺の名はジークフリート。ニーベルンゲンの歌を原典とする英雄になる。貴女のマスターたちの願いを受け、この剣を預けるに至る。」

 

「…そう。」

 

「貴女の奮闘に応えられるかは定かではないが、全力をもってこの剣を振るわせてもらおう。王女殿は、後ろで休んでいるといい。」

 

「…分かった。あとは任せたよ」

 

そう言ってミラちゃんは私達の方へと戻ってきた。

 

「任された。…訳合って、完全な全力を出すことはできないのだが───」

 

なんか不安になるけど、たぶん大丈夫……だと思いたい。

 

「…せぃっ!」

 

大剣を構え、敵に一閃。その剣の重さを示すかのように、その剣に触れた兵士達が蹴散らされていった。

 

「……ジークフリート……ルーパスちゃん、彼の背中守ってあげて」

 

「え…うん」

 

ジークフリート。私の記憶が確かなら、ジークフリートはファヴニールの血を浴びなかった背中の落葉樹の穴が弱点だったはず。なら、そこを狙ってくる可能性は凄く高い。

 

「───……!」

 

「ファヴニールが怯えて───?あのサーヴァント、まさか…!」

 

「わわっ、ホントに来た!…このっ!」

 

背中の方に向けられた兵士はルーパスちゃんが処理する。そのルーパスちゃんが使う武器は、“片手剣”だ。恐らく、ジークフリートさんに被害が行かないようにの配慮。

 

「すまない、恩に着る!」

 

「お礼なら立香に言って!」

 

付かず離れず。絶妙な位置を保ちながらルーパスちゃんはジークフリートさんの背後を守っていた。

 

「ファヴニール───まさか蘇っていたとは。まぁいい、二度蘇ったのならば二度滅するまで…!」

 

剣に埋め込まれた青色の宝石から魔力が発せられる。宝具の、合図。

 

〈真エーテル…!失われた力をあの剣は生み出せるのか!〉

 

〈マシュ、念のため立香を守っていなさい!〉

 

「はい!」

 

「水の守りを…!ここに!」

 

ミラちゃんの言葉でルーパスちゃんにも守りが展開される。

 

「───黄金の夢から醒め、揺籃から解き放たれよ───」

 

「ッ、上昇なさい、ファヴニール!!」

 

「───邪竜、滅ぶべし!」

 

ファヴニールがその宝具の軌道線上から逃れるのと、宝具が解放されたのは同時だった。

 

「───“幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)”!!」

 

直後、アルトリアさんの様な光線が、周囲に暴風をまき散らしながら放たれた。

 

「っ…!!」

 

「きゃっ…!」

 

「先輩、離れないでください…!」

 

〈なんて威力だ…!!これ、ルーパスちゃん大丈夫なのか!?〉

 

『無事…だけど凄く辛い!竜杭半分穿って何とか耐えてる…!!』

 

ルーパスちゃんの思念からも結構辛いというのが分かる。そして、少ししてその防風も収まった。

 

「───すまない、外したようだ。」

 

その声に私達は上空を見る。そこには、忌々しげにこちらを見つめる負方のジャンヌさんの姿があった。

 

「竜殺し…英雄王…そして古の龍の王妃……!!」

 

「なんで私まで…」

 

「───ファヴニール、覚悟するがいい。貴様が現れるならば、俺は貴様を必ず滅する。貴様を滅することに関して、俺に並ぶ者はいない。邪悪なる竜は、必ずや滅されるものだと知れ!!」

 

「…だ、そうだ。精々そのトカゲの鱗でも磨いて待っているがいい。勝てるかどうかなどは知らんがな!ふははははは!」

 

ギルの笑いに、ファヴニールと負方のジャンヌさんは反転して飛び去って行った。

 

「…竜殺し、ね。確かにその力は見させていただきました。私が時間を稼ぐ理由にはなってたみたいね。」

 

「あぁ───話は聞いている。君は様々な竜を従える王女だと。」

 

「元王女、だけどね。竜殺しだからって、私の友達に危害を加えたら許さないからね?」

 

「あぁ…心に留め、ておこ…う…」

 

「!?ちょっとっ!?」

 

ふらりと倒れたジークフリートさんをミラちゃんが支える。

 

「…呪いか、竜殺し。」

 

「っ…すまない、英雄王よ…」

 

「呪い…?」

 

「ミラよ、安全に移動できる獣魔はいるか。こやつを乗せた方が良かろう。なるべく早くせよ。」

 

「任せて」

 

そう言ってミラちゃんは本を開いて召喚術を起動する。

 

「───お願い、金獅子“ラージャン”!!」

 

ウォォォォォ!!

 

〈ゴリラかよ!?〉

「ゴリラ…?」

「「大団長!?」」

〈ギャァァァァ!!耳ガァァァァ!!〉

 

〈うっせぇぞロマン!!〉

 

前から思ってたけどドクターだけ咆哮の影響受けてるよね。あとジュリィさんとルーパスちゃんが言った大団長って…?

 

「“竜”だとたぶん竜殺しの力受けちゃうから…だったら召喚するなら“牙獣種”かなって。」

 

「ふむ。名はあるのか?」

 

「“シシ”。単純、って思うだろうけど命名ってそれなりに疲れるんだよ。まぁ全員に付けてるけど。」

 

「ほう…では退却するぞ!!」

 

「すまない…」

 

ギルの言葉に私達は頷いて、退却を始めた。

 




…なんでロマンさんだけ咆哮効いてるんだろうなぁ…

裁「さぁ…?」

オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 剣士、魔術師
  • 騎兵、暗殺者
  • 槍兵、騎兵
  • 剣士、剣士
  • 狂戦士、魔術師
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