狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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…active. system lord…

……いるんでしょ。星見の観測者

星見の観測者「…私に、何の用だ?」

…■■■■■・■■■■…何が目的。

星見の観測者「…」

あなたにとっての過去。彼女たちにとっての現在。それに干渉するなんて。どういう、つもり?

星見の観測者「創り手。読み手に判断を委ねたのはお前だろう。」

それは、そうだけど。それを何故、あなたが管理する必要があるの?

星見の観測者「…」

私は観測なんて頼んでない。私の創り出した子に観測者はいるけど、それはあなたじゃない。今回の観測は、私自らやっていること。…何が、目的なの。

星見の観測者「…運命を変える一欠片を見たからだ。」

運命を、変える?

星見の観測者「星の運命というものは既に定まっている。創り手が示したその世界の星は、滅びに向かうだろう。」



星見の観測者「だが。その中に、いくつかの見えない運命を見た。私はその運命が、どう動くかを見る。それだけだ。」

…あなたは、彼女達からすれば未来に出会う存在。

星見の観測者「この場所では時間など、関係ないだろう。現に貴様は、過去からこの場所へとやってきている。」

…そう。

?「…貴女は?」

───!

星見の観測者「…来たか。」

待ちなさいっ!

星見の観測者「運命を見定めろ。創り手が今できるのはそれだろう。私は席を外す。」

?「…行っちゃった。」

…多分、貴女を待ってる。

?「貴女は…?」

私は…貴女からすれば過去に会う人…かな。

?「過去に…?」

?「■■?」

…じゃあね、2人とも。

?「───!?この子の声が聞こえるの!?」

?「貴女は誰?」

まぁね。またいつか、会おうね。■■、■■■。

?「っ!?待って!!なんで私達の名前───!!」

…私は、■■■。今度会ったらそう呼んで。

?「…行っちゃった。」

?「■■、■■■■■・■■■■の所に…」

?「…うん。」


第53話 決戦前夜

 

拠点に戻ってきた後の夜。僕は始まりの笛を手に木の上で腰かけていた。

 

「…明日、か。」

 

夜が明ければ、僕たちは竜の魔女がいるオルレアンという地に進軍することになっている。僕は見張りもあってここにいるわけだが。

 

「……周囲に敵影はなし。安全なのはいいことだ。」

 

正直なところ、暇なのである。明日のために僕の武器はベルダー系以外総てジュリィ殿に預けてあるため、以前と違ってやることがない。始まりの笛はただの笛で、狩猟笛とは違うものだし。

 

「……何か用かな?」

 

ふと、人の気配を感じて声をかけてみる。

 

「…アルターエゴ殿、だね?そしてリッカ殿。僕に何か用かな?」

 

「…分かるの?」

 

僕の言葉通り、木の陰からリッカ殿とアルターエゴ殿が現れた。

 

「音でね。大体は聞き分けられる。」

 

そう言って僕は木から降り、木の根元に腰かけた。

 

「ほら、座ったらどうだい?」

 

「…うん。お邪魔します。」

 

「…お邪魔、します」

 

リッカ殿とアルターエゴ殿は僕の隣に座った。

 

「…ねぇ、リューネちゃん。」

 

「うん?」

 

「なんで、もう一つの名前を隠していたの…?」

 

「そのことか…」

 

“舞華 琉音”のこと。何故隠していたかと言われると───

 

「…実際のところ、隠していたことへの意味はないんだ。」

 

「え…?」

 

「僕は“リューネ・メリス”という名の方が慣れているからね。言ってしまえば、“舞華 琉音”と名乗るのが面倒だったというのもある。そもそも僕らの世界では“舞華 琉音”と名乗っても全く通じなかったからね。」

 

「そうなの…?」

 

僕はアイテムボックスを開き、一枚の札を取り出し、それを見せた。

 

「これは…?」

 

「これはギルドパスだ。僕がハンターズギルドに所属することを証明する、身分証明書。まぁ、これは僕がこの世界用に書き直した写しだからそこまでの力はないけれどね。」

 

「…ハンターネーム:Lune Melis…所属ギルド:龍歴院…統合ハンターランク:999…これって…」

 

「あぁ。僕は“リューネ・メリス”でギルドに登録している。元々そうやって育てられてきたからね。だから、“舞華 琉音”の方は慣れないのさ。カムラの里のみんなは琉音と呼ぶけどね。」

 

「…そっか。それにしてもLune、か。月ってことだね。」

 

「月?」

 

その僕の問いにリッカ殿は頷いた。

 

「“Lune”…フランス語で“月”っていう意味なの。読み方は“リュヌ”って言うんだけどね。」

 

「そうなのか…」

 

「まぁリューネちゃんみたいに“リューネ”って読むこともできると思うけど…」

 

「…ふむ。読み、というものは面白いな。」

 

「そうだよね…私もそれでオリジナルキャラクターとか作ってるから。」

 

「そうか…」

 

僕とリッカ殿は同時に空を見上げた。

 

「…あ、流れ星。…そういえば、流れ星が消えないうちにお願い事を3回言えるとお願い事が叶う…っていうの知ってる?」

 

「…ふむ。流星と聞いて思い浮かぶのはバルファルクだが…」

 

「バルファルクって、確かミラちゃんが召喚してた…」

 

恐らく、聖人殿を探しに行ったときにミラ殿が召喚したモンスターのことだろう。そう思い、僕はそのまま頷く。

 

「あぁ、あれがバルファルクだ。天彗龍“バルファルク”。“銀翼の凶星”だったり“絶望と災厄の化身”とも称される古龍種だ。」

 

「古龍…」

 

「あぁ。そういえば村長からの依頼で最後のクエストの対象は確かバルファルクだったな。基本的にハンター達は集会所と呼ばれる場所に集まるから、あまり村のクエストは受ける人がいない。僕らは受けてたけどね。」

 

「へぇ…ねぇ、いつか…リューネちゃんたちの世界に行けるかな。」

 

その言葉に、僕は一瞬詰まる。

 

「…行けるかもしれない、が…危険だよ?」

 

「…そっか。」

 

「あぁ…もし行くならば、色々鍛えてからになるだろうな。」

 

「…うん。分かった。」

 

「僕もできる限り教えよう。とはいえ、教えるのは苦手だから期待はしないでくれよ?」

 

「ありがとう。」

 

そう言ってリッカ殿は笑った。

 

「…リューネちゃんってさ。」

 

「うん?」

 

「髪、綺麗だよね。」

 

「髪?」

 

「うん。綺麗な白色の髪。伸ばしたらどうなるんだろう…?」

 

髪を伸ばす…か。

 

「考えたことなかったな。ただまぁ、ミラ殿と同じ感じになるんじゃないだろうか。」

 

「そっか…そういえば、ミラちゃんは白髪のロングストレートだったね。」

 

「あぁ。」

 

「…見てみたいな。リューネちゃんの髪を伸ばした姿。」

 

「考えておこう。」

 

そう言って、僕はアルターエゴ殿を見た。

 

「ところで、アルターエゴ殿は何か用かな?」

 

「…マシュさんから、貴女が宝具の解放を手伝ってくれたと聞いたので。」

 

「…ふむ。」

 

僕はアルターエゴ殿を見た。

 

「…きみは、自分の宝具が何か、わかっていないんだろう?」

 

「…はい。空間を歪める疑似的な宝具と、時間を歪める疑似的な宝具…それ以外は、さっぱり。」

 

「時間と…空間か。空間ならば祖龍が思い浮かぶといえば思い浮かぶが…ふむ。時間…」

 

「ルーパスちゃんの奥義は?」

 

「あれは体感時間を早めているだけだ。極度の集中によって。だが時間を歪めるとなると難しいぞ…なにか、手掛かりになりそうなものはないかな?」

 

「…実は、私は…私の中には、私以外の7つの魂があるみたいなんです。」

 

7つの魂…?

 

「多重人格者───八重人格者、ってこと?」

 

「…恐らくは。」

 

「多重人格者とはなんだい?」

 

「自分以外の人格を持ってる人のこと…なんだけど。」

 

「…ふむ。」

 

「…英雄王さんが、教えてくれたんです。私以外の人格のことを。アルターエゴ、というのは別人格のクラス…多重人格だからこそ、私はアルターエゴのクラスなんじゃないか、って…」

 

「……ふむ。ならば、僕から教えられることはないだろうね。」

 

「え…」

 

僕は空を見上げながら言葉を紡いだ。

 

「そもそもの話、僕は他の人の宝具についてなんてよくわからない。そして、多重人格なんて言うものは完全に専門外だ。君が宝具に目覚めるとすれば───そうだね。まずは自分の内にいる人格と言葉を交わしてみるのがいいだろう。話はそれからだ。その話が、君を宝具へと導くかもしれない。」

 

「…人格と…」

 

「今じゃなくてもいい。安心できる時でもいい。君も、その人格も目覚めている時に。言葉を交わしてみるのが、一番いいんじゃないだろうか。」

 

「……分かり、ました。…あ、それと…」

 

付け加えた言葉に、僕は首を傾げる。

 

「あの…リューネさんの音を…というか、音楽を聞いていると…何故か、身体が疼くんです。」

 

「疼く…?」

 

「はい…マリアさんが歌う時もそうでした。リューネさんの奏でた音が、アマデウスさんの奏でた音が───マリアさんの歌声が。私の身体に染み渡るように入ってきて…疼くんです。何かを、伝えたいかのように…」

 

「…リューネちゃん、何かしてた?」

 

「何も?旋律も動かしてないからね。…ふむ。アルターエゴ殿は、音楽に関する英霊なのかもしれないね。」

 

「…そう、でしょうか…」

 

「もしかしたら、それも手掛かりになるかもしれない。忘れない方がいいだろうね。」

 

「…はい。」

 

そう言って3人で空を見上げた時、流れ星が通った。

 

「「「…」」」

 

僕は一つ願った後にリッカ殿とアルターエゴ殿を見ると、二人も同様に願っていた。

 

「…ふ。」

 

僕は始まりの笛を立てて、一つの音楽を奏で始めた。名は確か、“カムラ祓え歌(陽の慧)”。

 

「…この曲…綺麗」

 

その呟きと音楽とともに、時間は過ぎていった。




ただいま。

裁「マスター…!?どこに行ってたの!?」

ちょっと、この作品の可能性の未来にね。

裁「未来…?」

うん。布石、でもないけど。

オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 剣士、魔術師
  • 騎兵、暗殺者
  • 槍兵、騎兵
  • 剣士、剣士
  • 狂戦士、魔術師
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