狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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なんとかなった…

裁「大丈夫…?」

弓「大方モンスターハンターにのめり込みすぎただけであろう。」

だってやらないと何使えるか分からないし…


第55話 虹と狂気

「…っ!」

 

上空にて。僕はワイバーンを見つつ一撃。力を込めていないため、そこまでダメージは入っていないはずだ。

 

「ガァァァァ…」

 

「…もう少し、か」

 

僕は自分の状態と相手の状態を見ながらそう呟く。

 

「…リューネ、そっちはどう?」

 

「問題ない。後一撃入れれば成るだろう。」

 

「そう…こっちも同じ感じ。」

 

「そうか…」

 

意識はまだ少し朦朧とする。とはいえ、発症まではいかないだろう。

 

「どうする?」

 

「…よし、畳みかけるか。聞いておくが、発症はしてないな?」

 

「うん。発症も時間の問題だろうけど…」

 

「なら行くか。───宝具解放。稼働…過剰集中、開始。敵影補足、敵対存在の行動を推測───」

 

僕は一つの宝具を起動する。それは、自らが編み出した奥義。

 

「…完了。爆奏開始…僕の奥義、行こう!!“狩猟笛が戦いにて奏でる激動旋律の(バトル・バースト・)爆音後方楽曲(メロディー)”───!!」

 

詠唱を終えると、いつもの奥義とは何か違う感覚を覚えた。

 

「…」

 

「ガァァァァ…!」

 

フラフラな状態のワイバーンが僕に向かって突撃してくる。僕は笛の吹き口に口をつけたまま、一つの曲を弾き始める。

 

 

{戦闘BGM:光と闇の転生 ~シャガルマガラ}

 

 

同時に、僕の意識ははっきりと鮮明になっていく。霞んでいたような視界ははっきりとし、相手の動きがゆっくりに見える。そして、相手のどこに攻撃をあてれば痛手を与えられるのか、明確にわかる。

 

「…あはっ」

 

ルーパスが怪しい声を上げた。そのルーパスが宿す目は、文字通り───狂っている。

 

「あはははははっ!!」

 

笑い声をあげながらルーパスがワイバーンたちの間を駆け抜ける。と、考えている僕も同じで、笛を吹いたままワイバーンたちを殴りながら駆け抜ける。

 

そう。これこそ狂竜ウイルスを撒いた理由。それは───

 

 

 

side 立香

 

 

 

〈なっ!?一体どういうことだ!?〉

 

「ドクター?」

 

ドクターが驚きの声を上げた。

 

〈音楽が流れ始めたと思ったら上空に突如としてバーサーカーのサーヴァント反応が2騎───いや、違う!ルーパスちゃんとリューネちゃんのクラス適性がバーサーカーになっているんだ!!あの二人が…どうしてだ…!?〉

 

リューネちゃんとルーパスちゃんがバーサーカー…?

 

〈ロマン!今のルーパスとリューネの武器はなんだ!〉

 

〈変わらず弓と狩猟笛さ!なんでだ…!!〉

 

私はその言葉に空を見る。少し高いけど、ルーパスちゃんとリューネちゃんの姿が見える。

 

〈ルーパスの方に繋げろ!!至急!!〉

 

〈いや、ミラちゃんの方がいい!何が起こってるか説明してもらおう!〉

 

その言葉と共に通信の向こう側から2つの声。

 

〈はい…〉

〈アハハハハハハハッ!!〉

 

〈うわぁっ!?ルーパスちゃんの笑い声が狂ってる!?〉

 

〈そうだね…アイルーたちは知ってるんじゃないかな?ゴア・マガラの鱗粉の影響を克服すると何が起こるか。〉

 

その言葉にスピリスちゃんが反応した。

 

「まさか───“狂撃化”ですにゃ!?」

 

「狂撃化?」

 

「狂竜症を引き起こす狂竜ウイルス───それを克服すると人間の場合は一時的な強化状態になるんですにゃ!!狂ったように正確に攻撃する変化───それが狂撃化と呼ばれる現象ですにゃ!!」

 

「人間の場合は…って、人間じゃない場合は?」

 

「それは───」

〈ァァァァァ…〉

 

「あっ!」

 

通信の向こう側からワイバーンが倒れたような声が聞こえた。

 

〈…ふう。〉

 

〈これくらいか。〉

 

「え、短いの?」

 

「狂撃化は1分しか起きませんにゃ。それより、」

 

〈…ちょうど1分、か。さてと。ルーパス、この後は分かってるな?〉

 

〈うん。…気を張らないとね。〉

 

「旦那さん、気を付けるにゃ!!」

 

〈スピリス!?通信繋がってたの!?〉

 

あ、ルーパスちゃんが気がついたみたい。

 

「そんにゃことより気を付けるにゃ!くるにゃよ!!」

 

〈〈〈〈〈ガァァァァァァァ───!!〉〉〉〉〉

 

「え…」

 

〈なんだ…!?復活した!?〉

 

〈───狂竜化したか。〉

 

〈そうだね───ま、何とかなるよ。〉

 

「狂竜化…?」

 

〈大丈夫、私達は負けないから。それより、リッカたちはそっちに集中して?〉

 

〈なに、すぐに終わるさ。…む〉

 

なんか言葉が止まって少し不安になる。

 

〈…あ、狂竜ウイルス感染してる。それじゃ、またあとでね。〉

 

その言葉で通信が切れた。

 

「…ねぇ、狂竜化って?」

 

「…モンスター版の狂竜症、みたいな感じですにゃ。…それより、きましたにゃよ。」

 

スピリスちゃんの言う通り、やってきたのは弓を持った人。

 

「…殺す。殺す、殺す、殺す───」

 

「…狂化されてるんだ。」

 

〈竜の魔女に強制的に従わされているんだわ…本来従うタイプではなさそうなのに。〉

 

綺麗な人なのに勿体ない。

 

「殺してやる…殺してやるぞ!誰も彼も、この矢の前で散れ…!」

 

「…私が、出る。」

 

アル…?

 

「…いい?」

 

「…うん」

 

「…ありがとう。」

 

アルはそう言って自分の剣を…違う、刀を構えた。

 

「…お兄ちゃん。また追加したの?」

 

「悪いか。」

 

「おぉぉぉ!!!」

 

相手がアルに向かって矢を放つ。その矢は、その人から放たれたとは思えないほど、力強い矢だった。

 

「…っ」

 

アルはそれを剣で弾き、弾き終えた後は武器を弓に変えて相手に放つ。けど、それは当たらない。相手はまっすぐに、私の方へと向かってくる。

 

「───させない」

 

それを、アルが阻む。いつの間にか持っていたそれは───鎖。

 

「…っ!」

 

その鎖を力強く引くと、その人は私の目の前からアルの背中の方へと放り投げられる。

 

「邪魔を───するなぁ!!」

 

「するよ。」

 

そこから始まる、いくつもの連撃。アルは攻撃を相手に放ち、相手はアルに攻撃を放つ。

 

〈獣の耳を持ち、俊足で、弓を使う…“アタランテ”!!恐らくのそのサーヴァントの真名はアタランテよ!!〉

 

アタランテ───って、確かギリシャの───

 

「ふざけた技を───!!」

 

「戦いにおいて、ふざけてるかふざけてないかなんて関係ないでしょ。」

 

まぁ、確かに。防御は空間を歪めて、攻撃は時間を歪める…色々おかしい気もするけどどうやってるのかが少し気になる。けど───

 

「ふんっ!」

 

「…!」

 

───どうやっても、一手───足りない。

 

「…はぁっ!!」

 

「殺す、殺す、殺す───!!」

 

強化をかけても足りない。今の状態でも足りない。何か、あれば───

 

「二大神に奉る───」

 

〈やべぇっ、宝具だ!!〉

 

そんなことを考えていたら、相手の宝具が起動したみたい。

 

「───“訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)”!!」

 

「───アルッ!!」

 

「───あぁぁぁぁぁ!!!」

 

その、光に飲まれる寸前。

 

私は確かに、“虹”を見た。

 

「っ!?」

 

土煙が起こった後、相手が驚愕の表情をした。

 

「無傷…だと…?」

 

土煙が晴れると、確かに無傷のアルの姿がそこにあった。

 

「ならば───倒れるまで攻撃するまで!!」

 

その相手に対し、アルは正確に刀を構えた。

 

「───ふー…」

 

大きな深呼吸。

 

…いや、誰か…いる。アル以外に、誰か。

 

「欠片。その欠片。虹の欠片───」

 

宝具の詠唱、かな。良く、分からないけど。アルの隣に、誰かの姿がある。

 

「開け、七色のトビラ───煌めけ、七色の星。開け、六性のトビラ───煌めけ、六性の星。」

 

〈宝具か…?〉

 

「第一宝具、稼働───“七色七星、六星六性(セブンスターズ・シックスパターン)”。」

 

そう呟いたかと思うと、天空からいきなり砲撃が相手を襲った。

 

「な───」

 

砲撃が収まったかと思うと、既に相手の姿は消えていた。

 




ん~…どうするかなぁ

裁「?」

上手く次の展開が組めにくくなってる

オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 剣士、魔術師
  • 騎兵、暗殺者
  • 槍兵、騎兵
  • 剣士、剣士
  • 狂戦士、魔術師
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