狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
弓「微妙に時間が足らぬようだな」
どうするかなぁ…
「ようやく、ここまでたどり着いたか。感謝する、マスター。」
私達の前には、邪竜たるファヴニールがいる。
「この竜さえ倒せれば───勝ちは見えるだろう。」
「うん…」
「だが…実のところ、どうやって勝ったかまるで覚えていない。」
その言葉に私達は軽く崩れ落ちる。
「ちょっ!?今になって不安になるようなことを言わないでください!」
〈仕方ないと思うわよ…伝承でもそこまで情報が残っていないうえ、ジークフリート本人からすれば相当前の記憶よ。私達でもそんなに長い時間覚えてられるかどうか、わからないでしょう。〉
「すまない…だが、今は頼ることのできる主がいる。竜種に関連する仲間がいる。俺がファヴニールを倒せずとも、後を託せるだろう。もっとも、ファヴニールの撃破を他人に譲る気はないが。」
そう言ってジークフリートさんは笑った。
「見ていてくれ、マスター、マシュ、英雄王…そして、竜を狩る狩人達と竜を使役する少女よ。俺は今一度、あの邪竜を討ち果たす。」
その言葉に、私は頷いた。
「さぁ、ファヴニール…始めよう、貴様と俺の運命を…!!」
side ルーパス
「…あ、始まったみたいだよ。」
私は下を見てそう呟いた。
「ふむ…見ておくか。僕らハンターとは違う竜殺し。そもそもハンターは調和を図る者だが…まぁいいか。ところで…」
リューネは背後を見た。
「…ミラ殿、そちらはどうだ?」
「…一応、主導権の乗っ取りは成功したよ。」
「そうか…」
「…私、あまりこれ好きじゃないんだけど…」
でも、普通にできるんだ…
「ミラのスキルってなんだっけ?確か滅龍の所が違うんだよね?」
「“竜と龍に魅入られる者”、ね。効果は竜種特性持ちに対する強力な魅了。なんでこんなスキルついたんだか…」
そのミラの疲れたような言葉に私達は笑った。
side リッカ
「おぉぉぉぉ!!」
バルムンクを振り回し、ファヴニールを切りつけていく。切るだけではなく、突く、穿つ、払う、受ける───
対するファヴニールは引っ搔く、炎を吐く、薙ぐ、叩き付ける、サマーソルト───
いくつもの攻撃を組み合わせながら、二つの存在は戦い合う。その一撃一撃は総て必殺への布石。その一撃は、総てが必殺になりうるもの───!
「これが…竜との、戦い───」
「先輩…私の後ろに…!」
「うん…ありがとう」
「これが…この世界の、竜殺し───」
ジュリィさんもそれをじっと見つめていた。
爪が振るわれ───それを破壊され。
ブレスが吐かれ───それをバルムンクで切り払い。
身体に対してバルムンクを振るい───その部分の鱗が弾け飛ぶ。
「ファヴニール───!!」
「グギャァァァァァァ!!」
ジークフリートさんの叫び声とファヴニールの咆哮。私達もそれは耐えきれなくて、耳を塞いだ。
「…!これが、英雄ジークフリート…!?」
「ふん…やりおるよな」
「えっと…!聴覚保護吹きますね…!!」
ジュリィさんがどこからか角笛を取り出して、それを吹いてくれた。
「それは?」
「“耳栓笛”です。相棒が作った笛の一つで、一時的に耳栓スキルLv.5の効果を得られるんです。」
「へぇ…」
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ジークフリートさんが大声で叫んだ時、その力の均衡が崩れる。
「かつて───俺には足りなかったものがある!だが今は、全て───!!」
「ガァァ!?」
そんな時、ジークフリートさんの近くに、何かの球が落ちてきた。
「…っ!?」
ジークフリートさんがそれに気づき、その球を切りつける。すると、その球が破裂する。
「キュィァァァァァ!!!」
「「“アトラル・カ”の咆哮ですにゃ───!?」」
アトラル・カってなんだろう…っていうか、ファヴニールの動きが止まってる…
「俺は負けぬ!俺を必要としてくれた者のために!俺を必要としてくれた、少女のために!」
ジークフリートさんが紫色の石を投げ、それをバルムンクで切りつける。
「この世界で貴様等に繫栄は訪れない!今ここが、この世界の貴様達の終焉の刻───!!」
う~ん…ミラちゃんが聞いてたら怒りそうだけど。
「
前にもかけた物を、もう一度。
「───黄金の夢から醒め、揺籃から解き放たれよ───」
ジークフリートさんの宝具───バルムンク。それが、前回の解放とは違う輝きも纏っている。
「───邪竜、滅ぶべし!受けよ、これが貴様の結末也───!!」
その剣は上段から───
「“
一気に振り下ろされる───!!
「アガァァァァ!」
悲鳴の後に光が消えた時、すでにファヴニールの姿はなかった。
「やった…んですか?」
「…うん。やったんだよ。」
〈ファヴニールを、たった一人で…〉
〈これが…ドラゴンスレイヤーの力なのか…?〉
その言葉に、ジークフリートさんが首を横に振った。
「俺だけの力ではない。かの王女が、何度もファヴニールを弱らせていてくれたおかげだろう。」
そう言った時、小さく羽ばたきの音が聞こえた。
「…ワイバーンか。」
その通りで、確かにワイバーンがこちらに向かってきていた。…けど、大丈夫。
「大丈夫、こっちも終わったし。」
私の前に、ルーパスちゃんが現れた。…というか、落ちてきたというか。
「ありがとう、ジークフリート。ワイバーンは私に任せて。」
「…すまない。感謝する。」
そう言ってジークフリートさんはルーパスちゃんの後ろに下がった。
「───解放。それはかの裁き。かの技の顕現。」
ルーパスちゃんの魔力が上がっていく。
「全開。狩人達はこの技に敗れ、何度苦虫を噛み潰したことか。その具現、その王の御業───」
ルーパスちゃんがそこで跳躍した。同時に、吹き付けられる蒼い霧のようなもの。
「宝具、展開。“
その言葉と同時に、蒼い光が地面に落ち、その瞬間眩い光を放った。
「まぶしっ…!?」
しばらくしてその光が収まったかと思うと、もうそこにはワイバーンの姿は無かった。
───跡形も、なく。消滅していた。
「なん…だと…」
「え…?なんで私達…無事なの…?」
そう私が呟くと、ルーパスちゃんが笑って答えた。
「だって、リッカたちは対象外にしたもん。対象外にしておけば攻撃効かないし。」
「…なんだ?今の技は…」
「赤龍“ムフェト・ジーヴァ”の“王の雫”───必殺技だね。完全に貰ってしまえばキャンプ送り。」
そう言ってルーパスちゃんは苦笑した。
王の雫は発動者の意思でダメージを与える相手を決められるようにしました
裁「無差別じゃないんだね…」
オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?
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剣士、魔術師
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騎兵、暗殺者
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槍兵、騎兵
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剣士、剣士
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狂戦士、魔術師