狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
ルーパスちゃんが王の雫っていう技を放った後、リューネちゃんとミラちゃんも地上へと降りてきた。
「あ、ミラ。」
「相手は遠くへと撤退。流石の王の雫でもこの地全体を焼き払うことはできなかったみたいだけど……加減した?」
「まぁ、ね。総ての敵、という指定はしたけど相手の指揮者を倒すのは私の役目じゃない。ミラほどじゃないけどあの亜竜達には私もイラついてたからね。」
まったく、なんでレイアと同じような姿なのにこうも苛立つんだか…ってルーパスちゃんが呟いて、リューネちゃんとミラちゃんが苦笑していた。すると、フランス軍の方からジル・ド・レェさんが出てきて、ミラちゃんの前で膝をついた。
「…聖竜の魔女様。この度はこの国を守るために力を貸していただき、有難く思います。」
「…力になれたのなら、良かった。あまり攻撃指示とかは出してなかったから、ほとんどが彼女の独断だけど…おいで、ハーレ。」
ミラちゃんがそう言うと、フランス軍の後ろの方にいたリオレイア亜種がミラちゃんの方に来た。
「…雌火竜とか桜火竜…種族的に女の子の竜達の習性は、大体が守護と防衛なんだよね。今回の場合はハーレに貴方達を守護する対象として認識してもらっただけ。…そんなことより、ハーレの尻尾。触ってないよね?」
「ええ…言いつけ通りに。」
リオレイア種の尻尾…って確か
「雌火竜、桜火竜、金火竜…それから紫毒姫なんかのレイア種は尻尾に毒をもってる。それなりに強力になってるから、もし触れた人がいるなら私に言って。解毒するから。」
そう言ってミラちゃんの左手とリオレイア亜種の間に緑色の光が現れたかと思うと、かなりの速さでその傷が癒えていった。
「…結構痛めつけられたね。ごめんね、もう少し頑張って。」
「ァァァァァァ…」
「…引き続き、ハーレは貴方達に預ける。邪竜は既にここにいるジークフリートが打ち倒し、ワイバーンはここにいるルーパスが全滅させた。だからと言って油断は禁物、魔術によって作り出される骨の竜が現れないとは限らないし、そうでなくとも骨の兵士がいる。私達はこの後オルレアンに向かうけど、他の場所で何が起こるかは分からない。私からも追加で何匹か召喚しておくから、各地での敵兵の対処は任せる。くれぐれも、私の竜達に危害を加えることなんてないように。」
「はっ!」
そう言ってジル・ド・レェさんはフランス軍の方へと戻っていった。同時にリオレイア亜種もフランス軍の方へと戻っていった。
「…はぁ。結構心配。」
「お疲れ…なのかな?」
「まぁまぁ…かな?」
ため息をつくミラちゃん。なんか…大変だね。…そういえば
「ね、ミラちゃん。」
「うん?」
「“聖竜の魔女”って?」
「それね…あの人たちに名乗った名前。昨夜、少しだけあの人たちに話をしに行ったの。私達の方にいるのは竜の魔女たるジャンヌ・ダルクではないということ。この地に竜の魔女は二人いてこの地を破壊せんとする邪竜の派閥とこの地を護らんとする聖竜の派閥で争っている、ってことをね。」
〈…それ、所々に嘘ついてるよね?〉
「嘘に真実を紛れ込ませればその信憑性はかなり高くなる。そのせいで通り名増えたけど、信用されるためなら別にいい。…それより、邪竜の魔女を追うよ。早くこの場所を終わらせないと。」
ミラちゃんの言うことももっともだった。この場所だけに時間をかけていられない。
「…行こう、皆。ミラちゃん、お願いできる?」
「任せて。───お願い、ルーレ、ソウレス、シルリス、レン、レイ!」
そう言って召喚される金、銀、蒼、赤、緑の飛竜。
〈リオレウスとリオレイアの原種や亜種だけじゃなくて希少種まで…どんだけ運いいんだよ。〉
「…リューネさん」
「うん?」
「リューネさんはカムラの里出身だっけ。」
「ん?あ、あぁ…そうだが。」
「…なら、これでいいかな。おいで、マドガ!!」
そう言って召喚される紫色のモンスター。なんとなく、虎っぽい…?
「な…怨虎竜“マガイマガド”だと!?」
「怨虎竜マガイマガド?」
「50年前、カムラの里を襲った悲劇───シシーダ、トトゥール。タースマド、デューク。アーミ、イータマソ。タースマド、ミード。ラーネハディリーク、カムラシ、ディキード───」
…うん、全く分からない。少しは分かるようになったはずなんだけど…うーん
「その時に里を襲ったモンスター、それが怨虎竜マガイマガド───今代は僕が打ち倒したが、強敵であることには変わりない。」
「へぇ…似たような性質なんだ。でも、打ち倒したなら装備あるよね?」
「あぁ…これだろう。」
そう言ってリューネちゃんはアイテムボックスを開いて、暗い紫色の装備を着用した。なんというか…
「武者?」
〈っぽいよな。〉
「それ着てれば鬼火の影響はないでしょ?」
「あぁ…僕に乗れと。」
「そ。」
リューネちゃんは小さくため息をついてからそのマガイマガド…だっけ、それに飛び乗った。
「じゃあ、行こうか。」
「うん…その前に。」
私はアルの方を向いた。
「…貴女は、誰?」
「え…?」
「アルのことじゃないよ。アルの背後にいる、貴女は誰?」
私が見ていたのは、アルの背後にいる透明な虹色の髪を持つ女性。
『…見えるの?私が。…私に、気がついていたの?』
「うん。貴女は、誰?」
『私は…ただの、残留思念。この子の中に宿った、残留思念の欠片。』
残留思念…
「アルの記憶、ってこと?」
『違うよ。この子の記憶ではなくて、私はこの子の肉体に宿る別人格でもない、全くの別人の残留思念。』
…よく、わからない。
「貴女は、誰?」
『さぁ…ただの亡霊、なのは分かる。私は、もう死んでいるから。私は多分、この子の想いが呼び覚ました力の欠片。』
力の、欠片…
『多分、何かの縁が関係して宿ったんだろうけど…私にもよくわからないの。…そして、私も力を使いきったみたい。』
そう彼女が言うと、足元から消滅が始まっていっている。
『私は欠片。その力は、正常なものよりはかなり劣る。貴女…アルちゃん、だっけ。』
「私…ですか?」
『貴女に私の総てをあげる。私が築いてきた力を、技を、記録を…総て。…大丈夫、気を失ったりはしないから。』
そう言って、彼女は笑って私の方に向いた。
『この子をどうかよろしくね。もしかしたら、私を呼び出せるようになるかもしれないし。どうか私の力が、正しいことに使われますように。』
「…待って!貴女の、名前は…?」
そう聞くと、もう既に頭だけになった彼女が小さく声を発した。
『虹の欠片“心音 虹架”。』
そう言うと、その場から彼女の存在が消えた。
「…行こう、ミラちゃん。」
「いいの?」
「考えるのはあと。今は…」
「…分かった。」
私達は飛竜たちに乗ってオルレアンへと飛び立った。
竜人語は一応モンスターハンターRiseに出てくるものをそのまま書き出しています。正確かどうかは分かりませんが…
オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?
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剣士、魔術師
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騎兵、暗殺者
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槍兵、騎兵
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剣士、剣士
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狂戦士、魔術師