狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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何とか間に合いました。

弓「…いまだ眠いのは何故だ。」

あ、ギル起きたの?

弓「うむ…」

そっか。


第61話 核心を突く

 

私達はオルレアンに着いて、襲ってくる魔物を倒していた。

 

「こいつら、うぜぇっ!倒しても倒してもすぐに再召喚されやがる!」

 

「海魔…なんとかコードスキャンできたけど、何か方法あればいいんだけど…」

 

「リッカは情報を集めることしか出来ねぇ!くそっ、預言書が時間経ちすぎて性能落ちるとこうなるのか…!」

 

「申しわけありません」

 

「預言書は悪くないよ…多分」

 

預言書。前の世界までは喋らなかったけど、今回の顕現では喋るようになったってレンポくんが言ってた。なんか、先代のご主人様の知り合いが色々やったらしい。…預言書に何かできるって、ハオチィさんとかゲオルグさん、あとはエエリさんくらいしか思いつかないんだけど…

 

「「全員退避!竜の一矢を叩き込む!!」」

 

「「「了解…っ!」」」

 

私達が横に避けると、二つのガリガリッっていう音が聞こえた。

 

「行くよ、リューネ!」

 

「あぁ!」

 

「「せー…ので!どーん!!」」

 

「シンクロナイズド抜刀一矢…」

 

「抜刀術発動していないですにゃ。」

 

スピリスちゃんから鋭めのツッコミをもらったところで、私達は再度元の配置に戻る。

 

「ふっ、このような雑兵、我等の障害になどなりはせんわ!」

 

「穿ちなさいっ!“ジャベリンズ・ドラゴニス”!!」

 

ギルの大量の宝具、ミラちゃんの龍属性付与の杖投げ。それらが残る敵を蹴散らしていく。

 

「眠れ───」

 

「ジュリィナイス!」

 

「今です、相棒!」

 

「装備変換、“ヘクター=グレイシア”───“零距離属性開放”ッ!!」

 

ジュリィさんが眠らせた大きい海魔にルーパスちゃんが飛びつき、スラッシュアックスを呼び出して何回か爆発させた。…あれって大丈夫なの?

 

〈階段───その上がった先に敵サーヴァント反応が検知されました!お気をつけて!〉

 

ルナセリアさんの声で私達に緊張が走る。階段を上がった先には、一人の男性がいた。

 

「参られましたか、白き聖女よ。」

 

「ジル…!」

 

え…あの人が、さっきの…?

 

「まさかファヴニールを倒し、このオルレアンまで乗り込んでくるとは…正直に申し上げまして、感服いたします。…ですが、ここは通しませんぞ!」

 

「ルーラーよ!」

 

「はい!退きなさい、ジル!」

 

ジャンヌさんはその場から一度跳躍し、ジルさんの正面に立った。

 

「な───」

 

「貴方はあとです!少し黙ってなさい!」

 

そのままジャンヌさんは蹴り上げた。…その…

 

「───」

 

急所を。

 

「───」

 

「…皆さん?」

 

「…ルーラー。貴様容赦なしか。」

 

「…?はて。私は何かしてしまいましたか?」

 

〈無自覚かよ…〉

 

〈もう聖女様に逆らいません…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…〉

 

〈ロマニ!?だ、誰かロマニのメンタルチェックを!速く!!〉

 

私達の方は女性メンバーばかりだからともかく、カルデアの方は男性陣いるからその男性陣にちょっと打撃が入ったみたい。

 

「エリザベートさん、清姫さん、ジルが起きた時のために足止めをお願いできますか?」

 

「え、えぇ…」

 

「わ、分かりましたわ…」

 

「…??」

 

〈ごめんなさいごめんなさいごめんなさい───助けてマギ☆マリ───!聖女様が怖いです、どうしたらいいですか───!〉

 

〈しっかりしなさいロマニ!貴方が倒れたら医療チームはほとんど崩壊するわよ───!〉

 

〈…リッカ。ロマンのSAN値チェックとかは俺やっとくから先進んどけ。観測はルナセリアがやる。〉

 

「あ、うん……手遅れじゃないといいけど…」

 

〈そうだな…〉

 

私はそんな会話をした後、城の奥へと進む。

 

 

 

「…来ましたか。随分と早いですね。」

 

「…魔女ジャンヌ。」

 

「ジルは…なるほど、死んではいませんが足止めされたようで。」

 

これで、三度。竜の魔女と、救国の聖女が対峙する。

 

「…伝えるべきことを伝えろ。マリーに言われた言葉です。一つだけ、私も伺いたいことがありました。」

 

「…今更問いかけなど…何だというのです。」

 

「極めて簡単な。極めて単純な問いです。貴女は───()()()()()()()()()()()()()?」

 

え…どういう、こと…?

 

「…何ですって?」

 

「ジャンヌ…さん?」

 

「更に言えば、人の温かさを…貴女は覚えていますか?」

 

「なにを…言って」

 

「戦場での記憶がどれほど強烈であっても。私はただの田舎娘として過ごした記憶の方がはるかに多い。私の闇の側面だとしても、あの牧歌的な生活を忘れられるはずがないでしょう。貴女が私であるならば、そこを原点として───そこと比較して絶望、嘆き、憤怒は現れたはず。」

 

「───私は」

 

「…確信しました。記憶が、ないのですね。」

 

その言葉に負方ののジャンヌさんの表情が憤怒に染まる。

 

「それがどうした…!記憶があろうがなかろうが、私がジャンヌ・ダルクであることに変わりはない!」

 

「えぇ、記憶があろうがなかろうが、それは貴女であることには変わりはないでしょう。…ですが、決めました。私は怒りではなく悲しみをもって竜の魔女を───邪竜の魔女、ジャンヌ・ダルクを倒しましょう。」

 

「黙れ…!!サーヴァント!!」

 

負方のジャンヌさんのその叫びに、黒いサーヴァントたちが現れる。

 

「あれは…冬木にいた…!!」

 

「この程度ならば、すぐに量産できます。屠りなさい!絶望が勝つか、希望が勝つか───殺意が勝つか、哀れみが勝つか!決着の時だ!!」

 

「田舎娘。助力はいるか?」

 

「必要ありません。皆さんはそちらの影たちをお願いします。私は、私と決着をつけます───!」

 

相手となるは16騎の影。…なら

 

「お願い、来て!“アルトリア・ペンドラゴン”、“エミヤ”、“クー・フーリン”、“メドゥーサ”、“佐々木小次郎”、“メディア”、“ヘラクレス”!」

 

「承りました、マスター。」

「了解した。すぐに終わらせよう。」

「任せな。その心臓、貰い受ける!」

「分かりました。すぐに終わらせます。」

「承知。」

「ふふふ、少しだけよ?」

「■■■■■───!!」

 

私が喚んだのは7騎のサーヴァント。アルトリアさんやギル曰く、別世界の冬木での第五次聖杯戦争におけるサーヴァント達───!!

 

「ふん───後悔するがいい!“吠えたてよ(ラ・グロンドメント)───」

 

「させません!“我が神は(リュミノジテ)───」

 

2騎のジャンヌさんが宝具を発動させる。

 

「───我が憤怒(デュ・ヘイン)”───!」

「───ここに在りて(エテルヌッル)”───!」

 

展開される、魔女の炎と聖女の防御。それが、戦闘開始の合図になった。




そういえば、前話でいた“心音 虹架”っていうのは私の別の作品に出てくる“心音 虹架”とほぼほぼ同一人物です。

弓「ほう?」

最近あっち書けないんだよね…どうしたものかな…

オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 剣士、魔術師
  • 騎兵、暗殺者
  • 槍兵、騎兵
  • 剣士、剣士
  • 狂戦士、魔術師
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