狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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遅くなりました…

裁「ほんと…最近遅くなるよね」

素材集め…

裁「…」


第62話 虹の

 

私達はサーヴァントたちと。正方のジャンヌさんは負方のジャンヌさんと。それぞれ対峙する。

 

「燃えろぉぉぉ!!滾れ、我が憤怒!!」

 

「っ…」

 

負方のジャンヌさんの声が聞こえてくる。けれど、私はそれだけに気を避けるわけじゃない。

 

「…そこです!」

 

アルトリアさんは対峙していたセイバーのサーヴァントに剣の一撃を入れる。

 

「これが私とは、皮肉なのか。私と比べて劣る、まるで未熟な私を見ているような気分だ。───壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)!」

 

エミヤさんは対峙していたアーチャーのサーヴァントへと剣を投げつけ、爆発させる。

 

「甘ぇ甘ぇ!そら喰らいな!てめぇにはこの程度で十分だ!“穿ちの朱槍(ゲイ・ボルク)”!!」

 

クー・フーリンさんは赤い槍で対峙していたランサーのサーヴァントを穿った。

 

「ふふふ───」

 

メディアさんは怪しく笑いながら竜牙兵、っていうのを召喚してキャスターのサーヴァントと対峙してた。

 

「…これが、私なのですか。…そう、ですか…」

 

メドゥーサさんはほとんど言葉を発さずに対峙していたライダーのサーヴァントをボコボコにしていた。

 

「ふむ…なんと、懐かしいような懐かしくもないような。まぁどちらでもよいことですな。」

 

小次郎さんは対峙していたアサシンのサーヴァントの攻撃を避けながらじわじわと追いつめていた。

 

「■■■■■───!!」

 

ヘラクレスさんはそのまま対峙していたバーサーカーのサーヴァントをボコボコにしていた。

 

…これで、7騎。残る相手のサーヴァントはというと…

 

「…っ!」

 

総て、アルが戦ってる。

 

「アル…」

 

アル以外のサーヴァントたちはみんな、他に出てきたモンスター達を抑えてくれてる。そして、アルは武器を変え、動きを変え───9騎のサーヴァントをたった1人で相手にしている。

 

「…やぁっ!」

 

これは、アルが自分で望んでこの状況を作り出した。それは、わかってる。…でも。

 

「…心配、だよ…」

 

私には見ていることしかできない。コードも書き換えられなければ、何かを補助することもできないから。あんなに早く動かれてると、ガンドを打ちたくてもアルに当たりそうで怖い。

 

 

キィン!

 

 

そんな金属音が響いたと思うと、アルが手に持っていた剣が相手のサーヴァントに弾かれて飛んでいっていた。

 

「───アルっ!」

 

「───シッ!」

 

アルは迫ってきていた相手の剣を蹴り上げ、相手の懐に手を当てた。

 

「───熱波(ねっぱ)ッ!」

 

そう叫んだ瞬間、アルの手から炎が吹き出し、相手を吹き飛ばした。

 

「うっそ…」

 

「…なんとなく、わかってきた」

 

そう呟いたアルは、もう一度剣を召喚し、今度は剣に風を纏わせた。

 

「───虹の欠片の力は属性。」

 

そのままアルは、アルが吹き飛ばして倒れているサーヴァントに向けてその剣を振るう。すると、風の刃みたいなのがサーヴァントに向けて飛んでいった。

 

「私は、その力を使う受け皿。」

 

そう呟きながら、近づいてくるサーヴァントに向けて剣を振るう。振るうたびに風の刃は発生して、私の目の前に来ると消滅する。

 

「いくつもの力を使うための、一つの器。」

 

今度は水を発生させ、サーヴァントの攻撃を防ぐ。

 

「けれど、私の性質は虹じゃない。」

 

その水が風に変わり、襲ってきたサーヴァントを切りつける。

 

「私の性質は───私の本当の性質は何?」

 

戦いながら呟くアル。

 

「銘を持たず、存在が不定な者───それが私?」

 

「…アルは、アルだよ。」

 

「私は、私───?記憶がないのに?」

 

「記憶があっても記憶がなくても───アルはアルだよ。私の一人のサーヴァント。記憶がないなら、作ればいい。これから…!」

 

「───もしも、記憶が戻ったら?」

 

「それでも…貴女は貴女だよ!」

 

「───」

 

アルは戦いながら考えこんでるみたい。

 

「───星」

 

「え…??」

 

「星の…アルターエゴ。虹じゃ、ない。私の性質は…星…?」

 

「アル…?」

 

「…分からない…でも、そろそろ終わらせる。」

 

そう言ったとき、アルの魔力が跳ね上がった。

 

「…欠片。虹の欠片───この宝具、()()()()()()()()()()()()()()()()()()───」

 

そう言葉を発した時、周囲が暗くなった。いないのは…ジャンヌさん達だけ。

 

「マスター、これは…?」

 

アルトリアさんが困惑気味に聞いてきたけど、私は首を横に振ることしかできなかった。

 

「開け、七色のトビラ───煌めけ、七色の星。開け、六性のトビラ───煌めけ、六性の星。」

 

そう詠唱がされると、その暗い空間に13個の光が現れた。

 

「輝け、双璧のヒカリ───紡げ、双璧の極星。輝け、運命のヒカリ───紡げ、運命の微星。」

 

さらに追加で、3つの光。───あれは、あの並びは───

 

()()()()()()()()()───あの小さく輝く光は、()()()───?」

 

「第一宝具、()()()()。虹が伝え、星が告げる運命を知るがいい───“七色七星、六星六性。(セブンスターズ・シックスパターン)───」

 

その名前は、前に使っていた技。だけど、詠唱と演出が全く違うのは何故…?

 

「───極点双星、(ポールスターズ・)微星運命(アルコルディスティニー)”───起動せよ、ポラリス。その裁きの光を。」

 

その瞬間、16の光線が相手のサーヴァントそれぞれを襲った。

 

「フィナーレ。」

 

そんな声が聞こえたかと思うと、最後に一際大きな光線が相手を襲った。

 

「…」

 

光が収まった時、既にその光の着弾点に相手のサーヴァントの姿はなかった。

 

「嘘…」

 

「…終わった」

 

そう言ってアルはその場で倒れた。

 

「ちょっ、アル!?」

 

「大丈夫、疲れただけ…」

 

そう言うと真っ暗だったのも元に戻って、ルーパスちゃんたちの姿が見えた。

 

「あ、リッカ!」

 

「ルーパスちゃん…」

 

「心配したんだよ…?いなくなってるから…」

 

「…ごめん、宝具のことよくわかってなかったし…」

 

「アルのさっきの宝具ってどんなものなの?」

 

「…まだ詳しいことは分からないけど、夜天の結界で周囲を覆い、北斗七星と南斗六星、それから北極星と南極星、添え星の力を一気に叩き込む宝具…みたい。」

 

そういえば、ポラリスって北極星のことだ…

 

「…ジャンヌはまだ戦ってる。見守るしか、ないよね。」

 

「…うん。」

 

私達はその場でジャンヌさんの戦いを見守った。




七色七星、六星六性。(セブンスターズ・シックスパターン)極点双星、(ポールスターズ・)微星運命(アルコルディスティニー)

無銘の完全な状態の第一宝具。夜天の結界で周囲を覆い、北斗七星と南斗六星、北極星と南極星、添え星(死兆星といえば伝わりやすいかもしれないが)の力を一気に砲撃として叩き込む宝具。本来の詠唱では星の名前を読み上げる必要がある。不完全な状態である“七色七星、六星六性。(セブンスターズ・シックスパターン)”の場合、夜天の結界を用いないために星の数で威力が変わるが、こちらの場合はほぼ常に最大威力を叩き出す。


とりあえず宝具情報更新。固有結界と対界宝具の合わせ技みたいな?

裁「対界宝具なの!?」

「まぁアルターエゴの最後の詠唱にもあるように“星の裁き”だからねぇ…」

裁「えぇぇ……」

オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 剣士、魔術師
  • 騎兵、暗殺者
  • 槍兵、騎兵
  • 剣士、剣士
  • 狂戦士、魔術師
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