狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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…ん~…

裁「どうしたの…」

なんか…組み上げがうまくいかない。

あ、UA14,000突破ありがとうございます。少し遅いですけども。

弓「かなりの頻度で遅いではないか、貴様…」


第63話 聖女と魔女

 

「この…!!」

 

リッカ達が見守る中。黒いジャンヌと白いジャンヌの戦闘は続いていた。

 

剣を振り、旗で防ぎ───炎を吹き出し、それを振り払い。

 

一方は強い信仰を抱き、救済の意思をもって。

 

また一方は強い憤怒を抱き、破滅の意思をもって。

 

白と黒は、その対極の意思をもって、相手へと否定を叩き付ける。

 

「───あぁぁ!!」

 

「忌々しい───!炎で私に対抗しようなどと!!」

 

紅蓮の聖女───それを抜いた白いジャンヌに黒いジャンヌの炎が襲いかかる。

 

「思い出せ!私を焼いた炎を!この国の裏切りを!この国の民の愚かさを───!!」

 

その叫びに呼応するかのように、黒いジャンヌが放つ炎の勢いが上がる。

 

「熱いでしょう?苦しいでしょう!これが私の、私を焼いた炎!これが私の、憤怒の原点───!!」

 

その炎は、魂の叫び。黒いジャンヌが抱いた憤怒。黒いジャンヌが抱いた憎悪。自らの魂をも燃料とし、燃え盛り続ける破滅の炎。

 

「燃えろ───!!此処に在るもの総て、何もかも!!白い私よりも白く───否!色も、灰も残らぬほどに燃え尽きてしまえ!!」

 

「…っ!」

 

黒いジャンヌの炎がその場所を溶かし始めていた。それだけ、高温なのだろう。

 

 

「ふん…聞くに堪えぬ喚き声よ。田舎娘…ジャンヌ・ダルクという枠を使ったというのにここまで歪むか。よほど、アレを作り出したものは歪んでいたと見える。」

 

ギルガメッシュがそう呟く。

 

「そうだね…0のものにあそこまで強い感情を持たせられるって相当だと思うよ?人理焼却がいつから始まっているのか知らないけど、水壁5層張ってやっと生活安全圏って…」

 

そう言うのはミラ。流石に炎の熱でリッカ達が脱水症状にならないとも限らないということで、水属性の障壁を5枚、ドーム状に張っていた。

 

「ジャンヌ・ダルクという者が迎えた末路は、本人以外から見ればそれほど酷いものだった、ということであろう。」

 

「…そう。…私も、同じようになっていたのかな。」

 

「知らぬ。ミルド、貴様は並行世界の人間であろう。その並行世界で何があったかというのは問わぬ。…が、過去に何があった、というのを可能性で考えるのはやめよ。貴様は現在を生きている、それでよいではないか。」

 

「…そっか」

 

 

「許さない!この国を、司祭を、この世界を───!私は絶対に許さない!!」

 

「…っづ!」

 

炎、剣、旗。それが、白いジャンヌに襲いかかる。それに対して、白いジャンヌは紅蓮の聖女を手に立ち向かう。

 

「当てつけのつもりかしら!紅蓮の炎程度で、私の劫火に張り合おうなどと───!!」

 

黒いジャンヌの剣が、白いジャンヌの肩に突き刺さる。

 

「あぐっ!」

 

「ふんっ!」

 

「あぁっ!」

 

そのまま切り裂かれ、周囲に血が飛び散る。

 

 

 

「…」

 

「…そのような顔をするでない、マスターよ。」

 

「でも…」

 

「あ奴が決めたことだ。マスターである貴様が、サーヴァントであるあ奴を信じずしてどうする。」

 

「信じる…」

 

その言葉にリッカは白いジャンヌを見た。

 

「…そう、だよね。」

 

「うむ。そら、同じ存在として貴様からも何か言ってやってはどうだ?」

 

〈は、はい…〉

 

通信が繋がり、カルデアのジャンヌの声が聞こえるようになった。

 

〈…マスター〉

 

「…ジャンヌ、さん…」

 

〈…大丈夫です。白い彼女が私であるならば───絶対に負けません。何故か───それは、信じる人がいるからです。私を信じてくれる人がいる限り、私は…〉

 

「…うん、分かった。信じる。」

 

〈…ありがとうございます。〉

 

リッカはそのまま黒いジャンヌと白いジャンヌの方を見つめた。不安の表情ではなく、確信を得たような表情で。

 

 

「はぁぁぁぁぁ!!!」

 

旗を振るい、炎を打ち消す。即座に、無数の刃が召喚され、白いジャンヌへと撃ちだされる。

 

「この…程度!!」

 

「ちぃ…!」

 

刃を避けた白いジャンヌは黒いジャンヌの頭に掌底を叩き込む。

 

「ぐっ!負ける、ものか───!!」

 

「───破ッ!!」

 

体全体を使った一撃。それは黒いジャンヌを吹き飛ばす。追撃とばかりに白いジャンヌは黒いジャンヌに接近する。

 

「させるか───!」

 

その黒いジャンヌは接近させぬとばかりに炎を放つ。

 

「負けない!私は負けない!!アンタなんかに、私なんかに───!!」

 

「───奇遇ですね」

 

そのまま白いジャンヌは炎の中へと突っ込む。

 

「───わたしも、同じ気持ちです!!」

 

「舐めるなぁぁぁ!!」

 

白いジャンヌの構えるその拳に対して黒いジャンヌの旗の穂先が衝突する。だが、生身と金属だというのに傷がつく様子が一切ない。

 

「───魔力障壁ッ!?貴様、何かに力を借りている───!?」

 

「気がつくのが───遅いんですよ!!」

 

 

「───起動、反撃冰界」

 

 

「な───」

 

次の瞬間、黒いジャンヌの旗の穂先が凍った。

 

「こ、こんなもの!燃やし尽くす!!」

 

そう言って炎を放つが、その炎すらも凍り付かせてしまった。

 

「───何か分かりませんが!好機!!」

 

対して凍り付いていない白いジャンヌは、そのままその拳を後ろに引いた。

 

「───“ハレルヤ───」

 

『決めなさい、聖女!!』

 

そんな声が、どこからか聞こえてきた気がした。

 

「───オーバードライブ”───!!」

 

その拳が。その祈りを込められた力強い拳が、黒いジャンヌを更に吹き飛ばす。

 

「がはっ…!」

 

体を玉座に打ち付けた黒いジャンヌは、その場から動かなくなった。

 

「───なに、よ…それ…」

 

「祈りです。貴女が狂わせた、聖女の───」

 

「バー…サー…ク……ライ…ダー……」

 

そのまま彼女は気を失った。

 

「…ありがとうございます、ミラさん…そして、聖女マルタ…」

 

そのまま白いジャンヌは祈りをささげた。

 




そう言えばそろそろオルレアン閉幕だっけ…セプテムのサーヴァントも考えないと…

裁「なんか…色々大丈夫?」

色々無理。

裁「えぇぇ…」

オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 剣士、魔術師
  • 騎兵、暗殺者
  • 槍兵、騎兵
  • 剣士、剣士
  • 狂戦士、魔術師
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