狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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う~…

裁「…ねぇ、マスター。」

ん?

裁「この作品のギルガメッシュのコンセプトってなんなの?」

ギルガメッシュのコンセプト?

裁「うん」

あー…“原作としても、二次創作としてもあり得ないはずのギルガメッシュ”、かな?

裁「???」


第64話 真相と王の──

「おぉ…ジャンヌ。痛ましいお姿になられて…」

 

正方のジャンヌさんが負方のジャンヌさんに勝って休み始めたところに、あの黒いジル・ド・レェさんが来た。

 

「ふん、あの竜共、足止めをしくじったか。」

 

「違うわよっ!」

 

「いきなり起きたかと思うとすぐに離脱したのです。えぇ、本当に。」

 

後からエリザベートさんと清姫さんが入ってくる。

 

「ふん…まぁいい、終わっているからな。」

 

「おぉ……英雄王…!!」

 

「怒りを向ける矛先が違うように見えるのは我だけか?」

 

うん、私も同じこと考えてた。

 

「…ジ…ル…?」

 

「ジャンヌ…」

 

「ごめん、なさい───負けてしまったわ…」

 

「…良いのです。貴女はきっと、疲れていたのでしょう。今一度、お眠りください。後は私めが。」

 

「でも…」

 

「貴女が次に目覚めた時には、全てが終わっているでしょう。」

 

「…そう、ね…貴方になら、任せられる…いつだって、私の味方だったものね───」

 

「…ふむ。」

 

そう呟く負方のジャンヌさんに、ギルが口を開いた。

 

「小娘。一つ、助言をくれてやるとすれば───だ。貴様は型が合わぬ。」

 

「…型?」

 

「英霊の型───即ちクラス。裁定者のクラスは貴様には合っておらぬであろう。」

 

「…なら」

 

「貴様に合うのは憎むクラス───かの聖杯戦争において災いを巻き起こす原因となった者と同じクラス、復讐者であろうよ。とはいえ、貴様は座には登録されておらぬ。しかし、だ。」

 

「座に登録されてなくても───作り出し他の誰かに認識されたものは、完全に抹消することはできない───だよね?」

 

「うむ。マスターの言う通りよ。」

 

そう…認識されたものは、完全に抹消することはできない。認識されなければ、抹消することはできるかもしれない。

 

「ふふ…あはははっ…!」

 

「む…」

 

「えぇ、そう…私にこのクラスは合わなかったのね。そんな簡単なことにも気がつかなかったなんて。───ありがとう、金ぴか。」

 

そう言って負方のジャンヌさんは笑った。

 

「そうね、もし次があるのなら…次のチャンスが掴めたのなら。私は貴方達の前に復讐者として立つことにするわ。金ぴか。教えてくれたお礼に、あんたの首を掻き切ってあげる───!」

 

そう言いながら、負方のジャンヌさんは消えていった。

 

「ふん、そのようなものは礼とは言わん。しかし我が監修せしカルデアに迎えられたあ奴が───どんな反応をするか、見ものよな。」

 

その言葉に私は苦笑した。

 

「───さて」

 

そのまま、ジル・ド・レェさんの方へと視線を向ける。その手に持つのは、黄金の杯───聖杯。

 

「ようやく目当ての宝と対面、というところだが。先程の魔女なるジャンヌ・ダルク。貴様が作り出したもので、相違ないな?───キャスター、ジル・ド・レェよ。」

 

「新しい物の創造───それを願望器たる聖杯で行った、っていう事ね。流石万能の願望器。英霊の座に存在しないサーヴァントを作り上げ、それに強大な力を持たせることも些細なこと、か。最初の方に見た時からこっちのジャンヌさんとは成り立ちが違うと思ってたけど。竜の魔女は、貴方の望みそのもの。強大な力の根源は、聖杯そのもの───そうね?」

 

「───勘の鋭いお方達だ。」

 

「え?竜って聖杯なの?アタシも?」

 

「違うよ。まず、前提が違う。私達はそもそも邪竜の魔女が聖杯の主だとしてここまで来た。でも、邪竜の魔女が聖杯の主ではない。真の主はそこにいるジル・ド・レェさん。真の主はその望みの力で、“ジャンヌ・ダルク”を作り上げた。自分の理想とする“ジャンヌ・ダルク”を。」

 

「───私は、貴方を蘇らせようと願ったのです、ジャンヌ。心から、心底から願った。しかし、それは聖杯に拒絶されました。万能の願望器でありながら、それだけは叶えられないと。」

 

「当然と言えば当然。死者を生き返らせるっていうことは、世界に歪みを作ること。世界の理を、歪ませるということ。確かに、何にでも例外はある───けれど、貴方のそれは世界の理に受諾されなかった。命の管理者に承諾されなかった。」

 

「アル?」

 

「生命というものは有限。運命を書き換えるのは今を生きる者のみに許される。死者は生者の世界を乱してはならぬ───」

 

なんか、アルの調子がおかしい?なんか、いつもと違う───

 

「サーヴァントたるあなたが生者の世界を乱そうとした。それは、世界の理にとって容認できぬもの。ならば受諾されぬのは当然。万能と言えど、出来ぬことはあると知れ───」

 

「名の無き者が偉そうに───貴様に何が分かる。貴様にその万能のできることとできないことの何が分かる!!」

 

「そんなことはどうでもいい。私は彼女に憑依した記憶の欠片。理を管理する者の一部。私と彼女は関係がない。」

 

アルかと思ったらアルじゃなかった!?

 

「この特異点はジャンヌ・ダルクが死んで間もない時間。ならば受諾されないのは強くなる。運が悪かったな、道化。貴様が死者であったこと。そして、この時間が死亡時期と近かったこと。それが重なり、貴様の望は完全に遮断された。」

 

「そうか───だが私の願望などジャンヌ以外にない!!蘇らせられぬというならば、新しく創造するまで!私の信じる聖女を!私が焦がれたジャンヌを!!そうして作り上げた───竜の魔女、復讐の魔女たるジャンヌ・ダルクを!!」

 

「創造とは別の物を作り出すことを指す。ならばそれは蘇らせる事ではないと判断されたにすぎない。だからそれは受諾されたのだ───だから乖離が起こった。救国の聖女たるジャンヌ・ダルクと、竜の魔女たるジャンヌ・ダルクの間に。」

 

そういうこと…なの?

 

「竜の魔女は“ジャンヌ・ダルク”ではない。“ジャンヌ・ダルク”の型を材料に作られた、ただの模造品。」

 

言いすぎな気もするけれど、どうなんだろう…

 

「…そう、ですか。ジル。もしも私を蘇らせる事が出来たとしても、私は“竜の魔女”になどならなかったでしょう。この国には、貴方達がいたのですから───」

 

「…うん。そんな、気がする。」

 

ジャンヌさんは多分、許すと思う。そんな感覚が、あった。

 

「───お優しい。あまりにもお優しいその言葉───ですが、一つ忘れておりますぞ。」

 

そう言ってジル・ド・レェさんは憤怒の表情になった。

 

「貴女がこの国を憎まずとも、私はこの国を憎んだのだ!!総てを裏切ったこの国を滅ぼすと誓ったのだ!!貴女を裏切った、この国を!!神であろうと、王であろうと、国家であろうと───総て、滅ぼしてみせると!!それこそが聖杯に託した我が願望!!」

 

「───魔力反応」

 

「邪魔するならば貴女とて容赦はしない!!我が道を阻むな、ジャンヌ・ダルクゥゥゥッ!!」

 

その叫びとともに、大量の海魔が召喚され、それが集結して───!!

 

「貴女に最高のCooooooolをお見せしましょう!フフフハハハハハ!!アーハハハハハハハハハハ!!」

 

〈なんだありゃぁ…おいリッカ、どれくらいだ!?〉

 

「目測でおよそ30メートル!!これ───どうにかなるの!?」

 

〈高さ30メートルは少し時間かかるんだが!?〉

 

「…そう、ですか。いえ、その通りですね。貴女が恨むのは通り、聖杯で力を得た貴方が国を滅ぼそうとするのも悲しいくらいに道理でしょう───」

 

そういってジャンヌさんがよろめく。それを、ギルが支える。

 

「満身創痍ではないか───少し休んでおけ。」

 

「ですが…」

 

「良いから休め。あの魔物は、我が相手をしよう。リューネよ、何か弾け。」

 

「何かと言われてもだな…む。」

 

「ふ、出来たか?ならば始めるぞ!」

 

そう言って、ギルが指を鳴らす。同時にリューネちゃんが三味線を弾き始める。

 

 

{戦闘BGM:エミヤ}

 

 

「体は神で出来ている。血糊は宝で、心は黄金。幾度もの旅を越えて頂点。ただ一つの慢心もなく、ただ一つの油断もない。担い手はここに孤独───黄金の蔵で幻想を詠う。」

 

〈それは───〉

 

エミヤさんが何かを言おうとした時、ギルが笑った。

 

「故に───その王は常に孤独。この蔵は───総てが幻想で出来ている───!」

 

突如風が吹いたかと思うと、あたり一面金色の世界の中にいた。

 

〈固有結界!?英雄王、貴様このようなものを持っていたのか!?〉

 

「ふ、違うわ。固有結界であることには変わりはない。しかし、これは貴様の固有結界を基に作り上げた固有結界よ!」

 

固有結界───

 

「喰らうがいい、道化!我が新しい宝具の試し打ちよ!せいぜい3分はもって見せよ!!」

 

ギルが手を振り上げると、その場にいくつもの剣、斧、槍、シャベル───ちょっと待ってシャベル!?───その他いろいろなものが出現した。

 

「受けよ!“王の幻想(ロード・オブ・ファンタズム)”!!」

 

その武具たちが一斉に射出される。

 

「グッ、ガァッ!?」

 

「ふはははは!!!」

 

〈何だこの英雄王───オレが知ってる英雄王じゃないよ───〉

 

〈アーチャー!気をしっかり!!〉

 

「射出だけで終わると思うな!壊れた幻想!!」

 

そう言って射出された武具が爆発───ってえぇ!?

 

〈何をしているのですか、英雄王!?宝具を炸裂させるなど───!〉

 

「贋作者がやることと同じことよ!良いか、この宝具───王の幻想の際に射出する武具は総て贋作よ!!贋作ならば炸裂させるのも問題あるまい!」

 

〈貴方本当に英雄王ですか!?〉

 

「我以外に我がいるか、この場に!使えるものは何だって使う、そのつもりで此度の我はいるわ、戯け!」

 

そう言ってギルは一つの剣を手に取った。黄金の柄───けどなんか嫌な予感…

 

「唸れ、乖離剣よ!」

 

その剣を振るうと、海魔が消し飛んだ。

 

「…え?」

 

「───ふん。この程度か。まぁいい、おまえの真価を発揮する必要はなかったということだ。」

 

ギルが剣を波紋の中にその剣を入れると、黄金の世界も消えて、倒れているジル・ド・レェさんだけが残った。




…はぁ

裁「投影───なの?あれ。」

そうだよ?宝具の新作ではないのは確かだし。

裁「…」

ギル曰く、“贋作者にできて我にできぬわけがなかろうが、戯け!”…だって。

裁「ギルらしい…」

オルレアン修正後に召喚するサーヴァントのクラスは?

  • 剣士、魔術師
  • 騎兵、暗殺者
  • 槍兵、騎兵
  • 剣士、剣士
  • 狂戦士、魔術師
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