狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「今回から召喚?」
というか幕間だね。まだ全部は決まってないけど追加枠は2騎。ライダーとアサシンだね。
アンケート結果
(3) 剣士、魔術師
(8) 騎兵、暗殺者
(2) 槍兵、騎兵
(2) 剣士、剣士
(2) 狂戦士、魔術師
第67話 召喚開始、命名
「ふぁぁ…」
目が覚める。少し違和感を感じて見渡すと、そこは私の部屋じゃない。
「あれ…私」
「やっと起きたか」
声の方を向くとそこにいたのはお兄ちゃん。異空間に通じる扉から顔を出していた。
「待ってろ、すぐに朝飯出来るからよ。」
「あ…うん」
そう言ってお兄ちゃんは異空間の奥へと去った。昨日は…確か、麻婆豆腐食べてお兄ちゃんとスピード(一応言っておくけどトランプゲームだよ?覚醒剤じゃないからね?)したあと寝ちゃったんだっけ。
「ほれ、出来たぞ」
「あ…ありがと」
「ったく…兄妹だからって無防備すぎなんだよ。」
「お兄ちゃん別に気にしないでしょ?」
「いやまぁ俺は気にしねぇけどよ…お前はいいのかよ」
「お兄ちゃんの近くってなんか安心するから…」
「喜んでいいのか全く分からん…いただきます」
「いただきます。」
私達はそのままお兄ちゃんの作った朝御飯を食べる。ちなみに今日は和食。
「…あ、そうだ。言ってなかったな。」
「うん?」
「このカルデアは、時間という概念以外にはかなり強くなってる。精神干渉、術式干渉、物理干渉、情報干渉……それらを全て遮断するような術式が俺の手で組まれてる。ただ、唯一遮断できないとしたら特異点からの干渉くらいか。基本的には遮断できるようにしてあるから、9割は安心して大丈夫だぞ。」
「……うん、ありがと。」
多分、私のためなのかな、って思う。お兄ちゃん、こういう相手の道を徹底的に潰すときって、大体私のためにやってるから。
「まぁ、それでも9割なんだがな。」
9割でも凄いと思うよ…?
ピンポンパンポン~♪
「……ん?館内放送?」
〈お呼び出しします。登録スタッフ番号20番、及び登録マスター番号1番、藤丸 リッカさん。登録スタッフ番号18番、藤丸 六花さん。管制室までお集まりください。繰り返します…〉
この声…リューネちゃんの声だ
「学校の呼び出しかよ……」
「思った。誰が教えたんだろ…」
ところで……
「お兄ちゃん、登録スタッフ番号って?」
「あ?このカルデアのメンバーを管理するサーバーに登録されているスタッフ全員につけられた番号だな。俺の作ったAI2体…アドミスとフォータが一括管理してる。必要であればこっちで何とかしてるしな。」
ただまぁ、そんなことなんて一度もないし、あいつらもバグったことなんてないんだが…ってお兄ちゃんは呟いた。ちなみに1番はマリー、2番はドクターらしい。それにしても…
「どうして私が登録マスター番号1番なの?」
確かマリーはマスター番号48、って言ってた気がするんだけど。
「あぁ、それな。全個室に異空間とそれを管理するシステムコンソールを設置するに当たって、サーバーのデータを一回初期化したんだ。システムコンソールに触れなければ登録はされねぇ、だからお前がマスター番号1なんだよ。」
そ、そうなんだ……
「呼び出しされちまったし、行くか。」
私とお兄ちゃんは部屋を出て、管制室に向かった。
「遅い!放送いれてから20分ほど経過しているぞ!」
「さーせん」
「ご、ごめんなさい…」
ギルに怒られちゃった…
「ふん、まぁいい!召喚の準備をせよ!」
「へーい」
お兄ちゃんはそのまま召喚システムの管理室に向かい、私は召喚サークルの場所へと向かった。
「ふむ……此度の召喚、どうしたものか。ハンター共が来てくれるといいのだが。」
その言葉にリューネちゃんが肩をすくめた。
「僕らの世界からまた呼べるとは限らないし、そもそも知り合いが来るのは少し不安だからな…」
「あまり友達を巻き込みたくないもんね…」
「ふむ…しかし貴様らという前例がある以上、来る可能性があるというのは覚悟せよ。」
そのギルの言葉に、ルーパスちゃんたちは頷いた。
「分かっている。だが、僕らの世界から呼んだとしてもそれがハンターの霊基を持つ者かは分からない。それだけは注意してくれ。」
「ふむ。具体的には何がいる?」
「僕の考えでは笛使いとしてキャスター。太刀や片手剣の使い手としてセイバー。弓やボウガンの使い手としてアーチャー。ランス、ガンランスの使い手としてランサー。双剣の使い手としてアサシン。大剣の使い手としてバーサーカー…それから、あらゆる武器においてハンターはライダーの適性を持つだろう。“乗り”という概念があるのでね。」
「そういえばモンスターライダーとかっていうのもいたね。」
「思えば彼らはミラ殿と少し似ているかもしれないな。モンスターと絆を結ぶ者達…か。」
そういう人達もいたんだ……
「…ふむ。それでは召喚を始めようではないか!…と、その前に、だ。」
ギルが指を鳴らすと、召喚サークルが勝手に起動する。
〈サークル起動…これは……〉
「いちいち覚えておくのも面倒なのでな。最初に呼ぶのは貴様でよかろう!」
〈顕現します───〉
その言葉の後に現れたのは、銀髪で黒い衣装の女性だった。
「あ………れ?わたし……なんで」
「───負方の、ジャンヌさん」
「なんで───あんた、金ぴか──!」
その負方のジャンヌさんはギルを見つけると怒鳴った。
「どういうことよ!なんでわたしが召喚されてるの!?」
「ふ、縁を後から精算するのは面倒なのでな。それゆえ、貴様を最初に呼んだにすぎん。」
「答えになってないわよ!そもそも霊基が足りないじゃない───」
「それに関しては我が少し応用を効かせた。マスターめのもつ書は性質的に世界の理へと干渉するもの。その性質を利用し、貴様に霊基を与えたのよ。とはいえ霊基の枠に納めただけであって、今の貴様は特異点での力は持っておらぬがな。」
「何よ、それ───」
「成長せよ、自分を磨け。このカルデアにおいて、貴様は貴様という霊基を磨くがいい。」
「馬鹿じゃないの!?大体、私を望む奴なんて───」
「いる。なぁ、マスターよ。」
え……昨日の言葉、もしかして聞かれてた?
「“負方のジャンヌさんとも、いつか一緒に戦えるといいな。人理修復までの短い間かもしれないけど…色々な記憶を、色々な人と共有したいから。”…だったか?」
「聞いてたのっ!?」
「ふ、エリザベートの声の中でもしっかりと聞こえておったわ。」
えぇ……
「そら、マスター。其奴に名をつけてやれ。そやつがもっているのは無記名の霊基。名がなければ、呼びにくかろうよ。」
私は頷いて、負方のジャンヌさんに近づいた。
「……ジャンヌ・ダルクさんを元に作られた反転した想像存在…………うん。“ジャンヌ・オルタ”。ジャルタさん…じゃ、ダメかな。」
「ジャンヌ・オルタ───私に“ジャンヌ”の名を背負えと?ジャンヌ・ダルクではない私に?」
「人が考える人。イメージって言うのは誰も違うものだよ。確かに貴女はジャンヌ・ダルクそのものではないのかもしれない。…けれど、貴女は“ジャンヌ・ダルク”という自己認識があるんだよね?だったら貴女もジャンヌ・ダルクなんじゃないかな。」
「……そう、ですか……」
そう言ってその負方のジャンヌさんは管制室の扉へと向かった。
「どうした、我の首を掻ききるのではなかったか?」
「…うっさいわ。……マスター。」
扉の前で、負方のジャンヌさんが私を呼んだ。
「…ジャンヌ・ダルク・オルタ。その名、有り難く受け取っておきます。近日中にも貴女の力となりましょう。」
「……!うんっ!よろしく、ジャルタさん!」
「ふ……」
「それでは。……って何よここの設備どうなってんのよ───!」
そう叫びながら負方のジャンヌさん改めジャルタさんは管制室から出ていった。
迷いましたがどこで出すか悩んだのでここで出してしまいました。
弓「次にある可能性と言えば…新宿か」
うん…考えるの面倒だった