狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い   作:Luly

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「───並べ。横入りは厳禁だ。そこの黒髭───首を出せ。」

「ノォォォォォ!!」


またやってるよ……

裁「あれは……」

召喚抽選会。はやく当たりを引きたいからって黒髭さんが橫入りばかりするんだって。

裁「へぇ…」

特に今回はライダー確定枠でしょ?1枠だけだけど。だからライダーである黒髭さんははやく行きたいんだろうね……

裁「……ところであの人は確か…」

初代のハサンさんだね。召喚サーヴァントの管理は任せたの。私が召喚した人だから本編の人とは違うよ。

裁「一体何騎召喚してるの……?」

大体全クラス1騎ずつ。

「…契約者よ。」

ん…あ、終わった?

「裁定は下った。これが、そうだ。」

ありがと、えーと……ん、分かった。じゃあ……正のランサーと正のアーチャーに伝えてきてくれる?

「了解した…」

……さてと、どうなるかな…っと。


第69話 召喚終了

「よし、再開と行くか」

 

ギルの号令で私達の気が引き締まる。……といっても、あと2騎だけど……

 

「サークルを回せ!残り2騎、それが終われば少しのあいだ休暇よ!」

 

〈へいへい……俺はサーバーメンテもしねぇとだからそこまで休めなさそうだがな…〉

 

お兄ちゃん、過労で倒れないといいけど…

 

〈んじゃ呼符置けな~〉

 

私は頷いて、サークル上に呼符を置く。

 

〈サークル展開───アカシックレコード接続。英雄の座への接続状態───良好。霊基特定───サーヴァント・ライダー、召喚されます〉

 

その声はお兄ちゃんの声じゃなくて、アドミスさんの声だった。

 

「お兄ちゃん、アカシックレコードって確か……」

 

〈元始から全ての事象、想念、感情が記録されているという世界記憶の概念のことだな。魔術師の世界だと根源、または根源の渦と呼ばれるもんだ。〉

 

根源の渦……世界記憶の概念、か…

 

「ま、そんな大層もんでもねぇよ。世界は最低でも二度滅びてんだ、そんなもんより預言書の方が情報はたくさんある。…まぁ、その預言書の情報も完全ではねぇんだけどよ。」

 

そうレンポくんが言った。それと同時に、召喚が完了される。

 

「私は“マルタ”。ただのマルタです。きっと───」

 

〈〈〈〈こ、拳の聖女様だ────!!〉〉〉〉

 

「ぶっふぉ!?ゲホッ、ゲホッ!」

 

あ、噎せた。

 

「ちょ、なんで知って───ではなく、知っているのですか?」

 

〈〈〈〈それが貴女の祈りなのですから!〉〉〉〉

 

「────なぁにこれぇ」

 

「ふ───貴様には職員達の教導を任せよう。その祈り、職員達へと伝授するがいい。」

 

「ワケわかんないわよ───!」

 

〈拳の聖女様を迎えに行けぇ!俺達はもっと強くなるぞ───!〉

 

〈〈〈おお───!〉〉〉

 

そんな声が聞こえたと思ったあと、マルタさんは職員達に胴上げされながら連れていかれた。

 

「ちょっ、くすぐったいっての!あっ、ちょっ、やめて───!」

 

悲鳴聞こえてたからとりあえず私は合掌。無事だといいけど。

 

〈……次、行くか。〉

 

「うん…」

 

お兄ちゃんは行かなかったっぽい。私は呼符をサークルの上に置いた。

 

〈サークル展開…っと。そういやリューネ。〉

 

「なんだい?」

 

〈お前の知り合いに…奥義、だったか。それの使い手っているのか?ルーパス以外で……〉

 

「…ふむ。」

 

リューネちゃんは少し考えてから口を開いた。

 

「僕の母と父、そしてルーパスの母と父は奥義の使い手だな。僕の母がスラッシュアックス、僕の父がヘヴィボウガン。僕はもう知っての通り狩猟笛だな。」

 

「私のお母さんは太刀で、お父さんはガンランスなんだよね。私自身はもちろん弓だけど。」

 

〈ふーん…バラバラなんだな〉

 

「そういえば私、まだリューネのお母さん達に会ったことないんだよね。」

 

「ルーパスはカムラの里に行ったことがないからな…里長達も会ってみたがっていたが。」

 

「へぇ……あ、私のお母さんといえば……」

 

お母さんがどうかしたのかな?

 

「ルーパスの母がどうかしたのか?」

 

「いや…さっき言った通り、私のお母さんって太刀使いで、奥義も太刀なんだよね。……なんだけど、スラッシュアックスの教え方が異様に上手なの。」

 

「む…言われてみれば。まるでスラッシュアックスの高ランクの担い手をずっと側で見てきたかのように教えてくれていたな。」

 

「お母さんが教えてくれたのって普通に上位で通用するもんね。」

 

「流石プロハンター、というべきなのだろうか…」

 

「ギルドカード数枚見せてもらったけど、太刀の使用回数がダントツで、それ以外は10回使ったか使ってないか………っていうか、スラッシュアックスって私達がモガの村に行った頃に普及し始めたんじゃなかったっけ。」

 

「カムラの里にはかなり前から伝わっていたらしいぞ。無論チャージアックスや操虫棍などもな。」

 

「へ、へぇ…」

 

そんなことを話している間に、サーヴァントが召喚された。

 

「サーヴァント・アサシン。影より貴殿の呼び声を聞き届けた。」

 

そこにいたのは仮面を被った人。…悪い人じゃないと思う。

 

「えっと…名前は……?」

 

「山の翁……ハサン・サッバーハね。暗殺者としては有名よ。」

 

「左様。私はハサン・サッバーハでありまする。とはいえハサンは19人おりますゆえ……む!?」

 

その人……ハサンさんの表情がギルを見て固くなった。

 

「む?どうした、暗殺者。」

 

「黄金のサーヴァント……!?魔術師殿、あやつは良くない!すぐに裏切る不埒者故、すぐに契約を切るべきですぞ!」

 

え……?

 

「……やれやれ、確かに的を射ているのであろうな。全く他人から我と言う者への評価の酷さが伺える。だが覚えておけ。我は興味を持てば興味が尽きぬまではその者を裏切ったりなどせぬ。そして忠告しておいてやろう、今の我のような機嫌のいい我以外に目線を送るでないぞ。処断されるのでな。」

 

「……ぬぅ。」

 

「暗殺者───それも第五次の真なるアサシンか。ランサーの命を奪えるその力、期待させてもらうぞ、ハサン。」

 

「……何故か貴殿からは邪の気を感じない…まさか、本当に……?」

 

「可能性というものはいくつも存在するものだ。1つの固定概念に囚われてはいかん。そら、行け。」

 

「…承った。魔術師殿、先ほど申し上げました通り、“ハサン・サッバーハ”は19人おります。呼び方の区別がしにくいでしょうから、私のことはどうか“呪腕のハサン”とお呼びくだされ。」

 

「う、うん…よろしくね、呪腕さん。」

 

「はい。それでは、失礼致します。」

 

そう言って呪腕さんは管制室から出ていった。

 

「……さて、これで終わりか。これにて、1つの特異点を完全に終了したものとする!総員、解散!」

 

ギルの号令で、第一特異点の全てが終わった。




裁「そういえば、さっきのハサンさんとかは運命の選択には……」

参加しないよ。私とルーラー、あとギルだけ。流石に増やしすぎると選択にならなくなっちゃうからね。

裁「あー…」

参加させるなら3人が限度、って思ってたから。…さてと、次の話は設備紹介になる……といいなぁ
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