狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「お疲れ様…なのかな」
あ……どうも皆さんこんにちは、観測者ですよ。大体2ヶ月ぶり…だよね?今回は、カルデアの施設を紹介していこうと思う。大改造したらしいから、結構な量になるかも……?それじゃ、行ってみよ~
第一管制室
ここは第一管制室。レイシフトシステムの管理、召喚システムの管理を担っているカルデアの中枢。いつも召喚や打ち合わせが行われるのはこの場所だね。今も、ドクター・ロマンがメンテナンス中。
「えーっと…ん、全システム異常無し。今日のメンテナンス終了、っと。さてと……」
あ、紙にスタンプ押してる。あれは、今日のやることを終えた証───仕事で言うタイムカードみたいなもの。英雄王と藤丸六花が作った機構で、仕事時間と趣味時間を徹底的に管理してるんだっけ。え、仕事時間にサボる人とかいるんじゃないかって?…まぁ、いなくはないけど、藤丸六花の変換魔術が機能して、その日やった仕事量をスタンプが刻むんだって。それと、その仕事量によってその日の報酬が変わるから、もし報酬が少なかったらその人の自業自得、さらに1日の報酬上限は“その日にやるべきこと”だから多くやっても少なくやっても意味がないんだって。
「───はぁ……マギ☆マリはいいなぁ……」
……自分の部屋あるんだから自分の部屋で見ようよ。まぁいいや、次!
第二管制室
ここは第二管制室。第一管制室が使えなくなったときの保険として構築されている場所で、カルデアスがない以外は別に変わらない。今は、冷凍保存されたマスター47人がここにいる。
「……ふん、我はこのような雑種どもに興味はない…が、マスター達の旅に傷を付けるのも面倒だ。貴様らの治療くらいはしておいてやる。」
…で、ちょうどいるのは英雄王。その英雄王は、眠っているマスターの中でも7人───Aチームと言われている人達の方へと近づいた。
「運が良かったな、Aチームとやら。貴様らは六花が作り出した歪みによって奇跡的に運命から引き離された。貴様らに興味はないが……貴様らがこの先どのような道を辿るのか、見ものよな。」
運命から引き離された…ってどういうこと?
「精々足掻くがいい、雑種。我のマスターがどんな道を往くのか、我にも分からん。だがあやつに見える凶の予兆は確かなもの。貴様らが敵として立ちふさがるのならば、我がマスターは躊躇するか否か……さて、どうであろうな。」
そう言って英雄王は第二管制室を去っていった。…次、行こうか。
所長室
ここは所長室。その名の通り、オルガマリー・アニムスフィアの部屋だね。……まぁ、今寝てるけど。編纂者の宝具で身体が紙だとしても眠気はあるのかな……いいや、次。
医療室
医療室…まぁその名の通りで、怪我をしたときとかに利用する場所。一応さっき第一管制室にいたドクター・ロマンもここにいることがあるね。まぁ、大体いるのは所長の妹であるルナセリア・アニムスフィアなんだけど。
「……ん、全部異常無しですね。異常ないのが一番ですけど。」
まぁ、確かに。一応、ルナセリア・アニムスフィアも今日の仕事終わったみたい。……あれ?あのカルテは……
「……気になりますね」
……あのカルテ、藤丸リッカのだ……何が気になるんだろう……?
ダ・ヴィンチちゃん工房
レオナルド・ダ・ヴィンチの工房。ゲーム内でお世話になってる人多いよね?今も何か作ってるよ。
「……うん?誰かそこにいるのかい?」
やばっ、気付かれた!?気配隠滅術式、稼働!
「……?気配が消えた……最近、ギルもたまに誰かに見られている気がするって言ってたけど……まさか幽霊とかかな?…なんてね」
あ……大丈夫みたい。一応、私にも気配はあるんだよ。三人称だとしても“人格”としての魂が存在しちゃってるから気配がある。とはいえ、それはかなり薄いからあまり気がつかれることはない…って創り手が言ってたんだけど。……人格って言ったけど無銘のアルターエゴとは全く関係ないからね、私。さ、次に行こうか。
ティールーム「ムーンライト」
元々倉庫だったものをドクター・ロマンが改装して作った憩いの場なんだって。原作と違ってカラオケルームは無し。ただ、バーとかじゃないし店員さんもいないから実質普通の休憩所。でも、たまにいるよ?ルーパス・フェルトとか、ミラ・ルーティア・シュレイドとか…藤丸兄妹もよく来る。今日は誰もいないけど。さ、次。
第一ダンスホール
第一ダンスホール───完全防音設備になってるダンスホール。ダンスホール、って言ってるけど実際は多目的ホールだと思う。基本的にはネロ・ブライドとエリザベート・バートリーのライブ会場になってるよ。ルーパス・フェルトとリューネ・メリスがネロ・ブライドとエリザベート・バートリーの歌声を叩き直してたのもここだね。…まぁ、その頃は防音設備が無かったんだけど。今日は誰もいないね……
第二ダンスホール
第二ダンスホール───第一ダンスホールと大体一緒。広大なカラオケ会場だよ。ちゃんとこっちも完全防音。第一ダンスホールの方はさっき言った二人が独占することが多くて、英雄王が追加で作ったものの1つ。カラオケの機械もあるけど、リューネ・メリスやアマデウス・ヴォルフガング・モーツァルトを呼んで実際に弾いてもらってその音源で歌う人が結構いるんだとか。…ていうか、ここも誰もいない…次行こ、次。
第三ダンスホール
第三ダンスホール───ここはスケートリンクがあるの。なんで、って思ってたんだけど、今見てるので納得。
「空の色と 春の香り 混ぜてみれば 恋の予感 手を伸ばせば とどく距離に 未来 直ぐそばにある」
藤丸リッカがスケートリンクで音楽に合わせて歌いながら踊ってる。…けど、なんで赤いケープみたいなの被ってるんだろう。
「勇気だして ママのルージュ つけてみれば 胸ドキドキ 少し背伸び 大人みたい パパに内緒だからねっ!」
…どこかで、聞いたような。創り手なら知ってるんだろうけど。
「…ん、リッカ、ストップ」
「今は……えっ、あ、うん。」
藤丸リッカの動きと歌唱が藤丸六花の言葉で止まる。体勢を直した後、藤丸リッカは藤丸六花の方へと滑っていく。
「すまねぇな、システムの調子が悪いんだ。」
「あ~…いいよ、無理言って作ってもらったの私だし。」
え、このホール作ってもらったのって藤丸リッカなの?
「まぁお前が好きなのは知ってたけどよ。それを再現できるか、って言われた時はビビったっつうの。」
「あ~…なんか、ごめんね?」
「いやいいんだけどな。どうせサーバーメンテ以外暇なんだ。」
「あ、あはは…適当に滑ってていい?」
「ん、別にいいぞ」
なんか…作ってるみたいだね。藤丸リッカはそのまま滑りに行って、藤丸六花はパソコンの画面に目を落とした。
「…やれやれ、身体能力高いよな、お前は。」
「お兄ちゃんが言えることじゃないよ~!お兄ちゃんもこれできるで───しょっ!」
藤丸リッカが跳んだ───って、3アクセルからの3アクセル!?
「お前ほど安定しねぇよ。」
「私だって安定しないよ!」
…何この兄妹…
「ったく…レンポ、大丈夫か?」
「寒いのは苦手なんだがよ…主がここにいるのもあって、離れるわけにはいかねぇだろうが。」
「まぁなぁ……チッ、駄目だ。リッカ、ちと来い!」
「うん~?なに~?」
そう言って藤丸リッカが滑って近づいてくる。
「システムが不調すぎる。すまねぇが、今日はこれで終わりだな。」
「…そっか。ごめんね、無理言って。」
…藤丸リッカって、藤丸六花と一緒にいるときが一番生き生きしてる気がする。
「気にすんな。今回、俺はほとんどお前の力になれないからな。せめてこういう形ででも力にならせてくれ。」
「…ありがと、お兄ちゃん。」
そう言って、藤丸リッカは第三ダンスホールから去ってった。…今回はここまでかな。多分次回も施設紹介になるから、よろしくね。
…そうそう、藤丸リッカ達と私達───つまり読者側の存在。登場人物と読者側の存在とでは、時間の流れが違う。この作品が始まってから現在までで既に4ヵ月経っているけど、藤丸リッカ達からすればまだ1ヵ月も経っていない。文句なら創り手に言ってね、創り手が組むのが遅いのが悪いんだもん。
じゃあね~
色付きの文字は歌声とします。リッカさんの女声の場合これですね。リッカさんの男声の場合はこちらになります。
裁「藤丸六花は?」
ちょっと考え中。