狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「そうなんだ…」
書けないときは書けない…ちょっと辛い
リッカさん達と別れた後。私、英雄王、無銘さんの3騎は人気のない場所にいた。
「……ねぇ、英雄王」
「む?」
「そろそろ教えてくれる?どうして私達をリッカさんと引き離したの?それに通信まで切ってるし……」
「ふむ…まぁ、そろそろ教えてもよかろう。理由はいくつかあるが…そうさな、まず前提とするが、我とミルドは世界は違えど“王”と“王女”───つまりは王族であるというのは理解しているな?」
私はそれに頷く。私が元第一王位継承者だったっていうのと、第一王女なのは変わりないし。王女も王族の1人だから…
「王の間に敵、もしくは見知らぬ王族がいたとなればどうなるか、分かるか?」
「……あー…」
凄い面倒なことになりそう。
「ふ、理解したか?」
「でも、結局は私達の姿も見せないとだし、二度手間っていうかなんて言うか…意味ない気もするけど。」
「いきなり現れるよりはマスター達が話してからの方がよかろう?既にマスターめにはその事を話してある。」
「そういうものかなぁ……ところでこれはどこに向かってるの?」
しばらく歩いてるけど、どこに向かってるかわかんない。
「む、ジュリィめがこのローマ全域の地図も作ってくれたのでな。姿を隠すついでにこの道を通っているだけに過ぎん。真の目的地は先程のような市場よ。」
「市場?またどうして…」
「それは……む、見えたぞ」
英雄王の言う通り、見えてきたのはさっきの大通り。
「ミルド、マスター達は近くにいるか?」
「……いない。ここから少し離れた場所にいるみたい。」
「そうか…」
「で、この市場に何か用なの?」
もう一度問うと、英雄王が少し歯切れが悪そうに口を開いた。
「うむ…実はだな。1つ、どうしても買いたいものがあるのだ。」
「どうしても買いたいもの?」
『む…民共に聞かれれば面倒ゆえ、念話で話すとしよう。このローマは我がウルクには劣るといえど、価値はあるといえよう。ウルクへと行けぬ今、少しでも物を買えそうな場所にて買うのは当然といえば当然よ。』
『…気に入ったの?ローマの地。』
『さて、な。だが林檎一個分くらいは気に入ったといっておく。』
『そういえばあの後林檎食べてたものね……』
私はため息をついてから英雄王を見る。
「それで、買いたいものって?」
「セイバー……アルトリアめにな。1つ、贈り物をしたいのだ。」
「騎士王に…贈り物?」
「うむ。我は女に贈り物などあまりせんかったからな。女が喜ぶものなどよく分からぬ。女である貴様らなら分かるであろう?見繕ってはもらえぬか。」
「あの……ミラさんはともかく、私は役に立てると思えないんですが……」
無銘さんは記憶がない。それ故に役に立てるか分からない───無銘さんはそう言った。
「構わぬ。貴様は貴様の感覚を頼りに選べばよいのだ。いくら名がなくとも、記憶がなくとも貴様が女であることには変わりない。正常な思考を持つならば、その思考を頼りに選べ。元より記憶や知識をあてにして貴様らを選んではおらぬ。」
「そう、ですか……」
「……理由は?」
「…理由、だと?」
「そ、理由。急に“贈り物をしたい”だなんて何か理由があるでしょ?」
「……理由か……謝罪、だな」
「謝罪?」
思わず聞き返す。
「うむ、謝罪だ。此度の我は弓の我とは違うとはいえど、弓の我も我は我、ギルガメッシュという英霊に違いはない。あやつが我に距離を置くのはその弓の我があやつに迷惑をかけたから故な。謝罪の意味も込めて贈り物をしたいのだ。」
「……そう。本当は手紙の方がいいんだろうけどね…にしても、王様に贈り物、ね…」
私はそう呟きながら周囲の商品を見る。
「実際、東と西に交流がなかったわけじゃないけど。私がその交流を王女として担ったのは3年以上前だからね……ちょっと役に立てるかどうか。」
「……良い機会だ。貴様がいた世界の話をせよ、ミルド。」
私がいた世界の話…か。
「……私が使役する獣魔達は、私のいた世界で生息している者達。生息地は…例えばリオレウスやトビカガチなら森。オドガロンなら墓場。ゼノ・ジーヴァなら龍脈の収束地…色々な場所にいる。獣魔───特に飛竜種とかは縄張り意識が強い子達が多いからたまに人を襲っちゃうけど…そう言うときのために私達サマナーがいる。」
「ふむ…」
「サマナーの役割について話す前にだけど、基本的に私達の世界では誰もが魔力を持ってる。人によって魔力総量、属性適性、魔力性質は変化するけど…魔力総量は基本的に小、大、超、特、希の五段階で表し、属性適性は特殊属性と通常属性で表す。魔力性質は術式の適性を示してて、合わない術式は構築しにくい。」
「合わない術式…とな」
「
「───花、か?」
英雄王のいう通り、私が示したのは花。黄色い花と青い花───といっても、乾燥してるけど。
「店主、この黄色い花は一体どこで?」
「へい、その花ですか。いつでしたかな。丁度9月ぐらいでしょうかね。東の方だったと思うのですが、そこから種が舞い降りてきましてね。試しに蒔いて育てたところ、この花が咲いたんでさぁ。」
「……これ、1つずついいですか?」
「へい、承知いたしました。」
「我が払おう。ミルド、無銘、何か欲しいものがあれば遠慮なく言うがいい。」
「え…あ、うん。」
いいの?
「あい、金ぴかのお方。これがその花でさぁ。毎度あり。」
英雄王は商品を受け取り、私達も共にその出店から離れようとする。
「おっと、ちょっと待ちなそこの嬢ちゃん達。」
「……私も?」
「おう。金ぴかのお方は少し待ってくれな。」
そう言って店主はお店の奥に入っていった。
「……なんだというのだ、一体…それはそれとしてミルドよ、あの花を選んだ理由はなんだ?」
「……その黄色い花の名前は“カリフォルニア・ポピー”。本来ならこの時代にないはずの花だよ。」
私は声を潜めて言う。
「この時代にない、だと?」
「カリフォルニアというのはアメリカの方の区域だからね。本来ならないはず。風で種が飛ばされでもしない限り、そして奇跡的に栽培条件が揃わない限り…ね。」
「……なぜ貴様がそれを知っている?」
「色々調べあげたからね。ちなみに青い花の方は“カンパニュラ”ね。」
「ふむ……宝石の方がよかったようにも思えるがな。」
「後で宝石も見てみようか。」
「お待たせさん、嬢ちゃん達。」
そんな声が聞こえたかと思うと、店主が戻ってきていた。
「ほれ、こいつをやるでさぁ。」
そう言って店主は私と無銘さんに花の冠を被せた。
「ほう?店主、これは一体どうした?」
「へぇ、実は自分、こういうのを作るのが得意なんでさぁ。ネロ皇帝にも渡したら喜ばれたんですが、威厳がなくなるとかで突き返されてしまいましてねぇ…まぁ、こんな状況下じゃ仕方ないんですかねぇ……自分としてはこんな状況でも、華やかに可愛らしくいて欲しいんですけどねぇ…」
「……ありがとうございます、店主!」
そう言って私達はその出店を後にした。
「ふむ。後はどうする?」
「宝石、だっけ。うーん…」
私は周囲を見渡す。
「……この中から探すのは面倒だね。」
「……よし。ではあれをやるか。」
「あれ……?」
……その後、英雄王がやったことに関しては何も言いたくない。
side アルトリア
「はぁ……」
「食べてる最中に溜め息つかないでくれよ…アルトリア。」
「…すみません、シロウ。」
私は英雄王のことで困惑したままでした。そのままではいけないと思いながらも、微妙に受け入れられないのです。
ぱさり
「……?」
物音がしてそちらを向くと、そこに1枚の封筒と1つの宝石があしらわれた腕輪、そして2つの乾いた花がありました。
“アルトリア・ペンドラゴン宛”
手紙……?私宛のようですし、開けても大丈夫なのでしょうか…
「ほれ、アルトリアよ。料理お待ち……ってナンだその手紙と石と花は?」
「さ、さぁ…」
私は一応開いてみることにしました。呪いの類いだったとしても、対魔力でなんとかなるでしょう。
“これまでの貴様への行動、本当にすまなかった。我はその我ではないがここに謝罪として記しておく。言葉は足らぬであろうが…本当に申し訳ない。”
「…これは、英雄王?」
「ぬ?“カリフォルニア・ポピー”と“カンパニュラ”のドライフラワー…それに“サファイア”の腕輪とな?ふむふむ……」
キャットがニヤついているように見えたのはなぜでしょう…
実は歌詞使いたかったのはあるんですけど、片方のサイトがメンテナンス中で検索ができなかったんですよね
裁「あはは……」
セプテム修正後に召喚するサーヴァントは?
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剣士、剣士、魔術師
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魔術師、騎兵、剣士
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槍兵、狂戦士、弓兵
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暗殺者、剣士、剣士