狩人達と魔術師達の運命、それからあらゆる奇跡の出会い 作:Luly
裁「明日とか大丈夫?」
難しいかなぁ……ただでさえ時間がかかる戦闘回だし。
敵陣にて。
「申し上げます、皇帝陛下。敵群の攻勢が増した、との報告が。僭称皇帝ネロ率いる小部隊驚異的な突破力をもって進撃しているとの事。」
「そうか。」
「如何いたしましょう。恐らくは皇帝陛下の仰っていた特別な将がいると思われますが。」
「放っておけ。サーヴァントの相手はサーヴァントにしか務まらん。」
「は───」
「やれやれ、何がセイバーのクラスだか。この私に剣を取れとは。」
「それは……皇帝陛下カエサル様が自らお出になると…?」
「阿呆。私が出るのではない。向こうが来るのだ。私は動かぬ。貴様らも、連中の相手はそれなりにしておけ。」
カエサルと呼ばれた者───それは実にふくよかだった。
「しかし!我らは真に正統なる連合ローマ帝国の兵士!ガリア支配は神々の意図なれば!撤退などあり得ません!」
「阿呆が。死に急ぐか?サーヴァントに人間は勝てん。死ぬだけだ。」
「ですが…」
「ならば、命令だ。適度に戦え。貴様らの死を、私は望まん。」
「はっ!全力をもって!」
そう言って兵士はその場から去った。
「……こう言おうと、貴様たちは死ぬのだろう。自らの信ずるローマのために。まったく…あの御方の酔狂も大概だ。完璧な統治、完璧な統率───しかしそれは、意思のない群体でもあろう。」
そのふくよかな人物はその場でため息をついた。
side リッカ
私達は敵軍と対峙していた。
「はははは。見よ、ここには総てがある。圧制者の魔の手と化した兵は何千、何万か。あちらは大群、こちらは小勢。しかしこちらは不利に在らず───そう思わぬか、起源なる圧政者。」
「知らないからっ!」
先陣を駆けるスパルタクスさんとブーディカさん、スパルタクスさんの大声に対し私達の周囲の敵を槍で気絶させるミラちゃん。ミラちゃん曰く、魔力総量が低い人は物理的な武器を使うんだって。
「こっちの露払いはあたし達がやる!あんた達は本陣まで突っ切れ!」
「我らが道を阻むもの達よ!我が愛で包み込んでやろう!」
「はいはい…それなりにやって……」
「応とも!さぁ圧制者よ!我が愛にかけ、叛逆の時だ!!おおおおおおお!!」
「なんかやる気出してるんだけど!?スパルタクス、行く方向間違えるんじゃないわよ───!!」
…あ、ミラちゃんがため息ついた。
「しっかりせよ、ミルド。此度あやつに気に入られたのは貴様であろう。」
「そこまで嬉しくない……」
「で、あろうな。」
「……敵対存在の中に人間以外の魔力反応を確認。敵サーヴァントへの道を塞ぐように配置されてるけど…どうするの、リッカさん。」
〈うえっ!?……本当だ、人間以外の反応がある。ミラちゃんの観測早すぎる……〉
道を塞ぐように…か。
「…一点突破───ううん、広範囲攻撃で一気に蹴散らす!」
「───しかし、リッカよ。広範囲を攻撃できるものがここにおるのか?」
「ミラちゃんの召喚、ルーパスちゃんの奥義、ギルの宝具、レンポ君の精霊魔法───今ここにいる人員で考え付くのはその辺りです。ですが、今回はここにいる誰かの力ではありません。」
「ほう?」
「お願い───“メドゥーサ”!」
私の声に召喚が行われる。ライダー、メドゥーサ───冬木で私達を襲ってきた人。勘、だけど。メドゥーサさんは蹴散らすのに長けるような何かを持ってる。
「……私、ですか。」
「思いっきり───蹴散らして!」
「───承りました。ならば、短剣だけでは力不足ですね。この子の力を借りましょう。」
そう言ってメドゥーサさんが血で陣を書いた。その人から現れたのは、天馬。
「───幻獣“キリン”?」
「違うよ。あれは───ペガサス。天馬ペガサス───ポセイドンとメドゥーサの間に生まれたといわれる翼を持つ馬。」
「…マスターは詳しいですね。ギリシャに興味がおありで?」
「うん…神話の中だとギリシャ神話がかなり好きだから。それにしても、綺麗……」
「そうですか…それでは優しく、蹴散らしましょう。」
そう言ってメドゥーサさんはペガサスに乗って飛翔した。
「マスター、マシュ、皇帝よ!備えよ、すぐに道は開けるであろう!」
「ちょっと無理があるかもしれないけど…!全員、ファルに乗って!」
ミラちゃんの言葉で私達はファルさんの背中に乗った。
「……行くよっ!」
〈リッカさん!アレ、アレやりましょう!〉
唐突にアドミスさんが興奮したように話しかけてきた。
「“アレ”?」
〈高所からの、天空からの急降下攻撃と言えば……!〉
「……あぁ」
察した。
「行ける、ファル!」
「フィィィィィィ!!!」
「よし───行けっ!」
ミラちゃんの言葉でメドゥーサさんも動き始める。
「“騎英の────」
「〈我が魂はァァァァァ!!〉」
ペガサスが、ファルさんが加速する。それと同時に私とアドミスさんは声をあげる。
「───手綱”───!!」
「〈ZECTと共にありぃぃぃィィィ────!!!〉」
「……なんかどこかで聞いたことあるような気がする言葉だな。」
「バルファルク討伐クエストの時にたまに誰かが言ってたような……気のせいカーナ?」
「たぶん気のせいカーナ…」
轟音。それと同時に相手の兵士が全員吹き飛ばされた。
「……私が出来るのはここまでですね。あとはリッカ、貴女達が。」
「うん…ありがと、メドゥーサさん。」
メドゥーサさんはカルデアに帰っていった。
「……その勢い流星の如く、か。思いの外速かったな。」
そうして対峙する皇帝を名乗るもの。
「ふむ───美しい。実に美しい。その美しさは世界の至宝。名を名乗るが良い。」
「───っ」
「沈黙するな。戦場であろうとも雄弁たれ。名乗りもせずに刃を交えるか?それともそれが当代のローマの在り方か。」
その人はネロさんから視線をはずし、私達の方を見た。
「そら、そこの遠き時を超えた客将達よ。貴様らも名乗るが良い。」
「……リッカ。藤丸リッカ───ここにいるサーヴァント達のマスターです。」
「良い。精神が静かであり、流れる水のよう。しかしその奥底では炎のような精神が眠っているのであろう。」
「マシュ・キリエライトです」
「ふむ…良い。物静かであるのはやはり良いものだ。しかし下らぬ男に傷物にされぬよう気を付けよ。」
「英雄王ギルガメッシュ。それ以上に語ることなどない。」
「なんと。あの御方も人が悪い。このような英雄王が相手など、我らの劣勢が決まったようなもの。」
「ルーパス・フェルト。こっちはスピリス。」
「ふむ……弓か。しかし貴様の弓に見えるは歴戦の証。警戒するに越したことはない。」
「リューネ・メリス。こっちのアイルーはルル、ガルクはガルシアだ。」
「良いな。少女とは思えないような姿だが、それがいい。」
「ジュリィ・セルティアル・ソルドミネです。」
「ふむ……貴様は背後で支えるものか。戦とは前衛だけに在らず。」
「…ミラ・ルーティア・シュレイド」
「なんと…このように小さき者までこの戦いにいるとは。しかしその力は紛れもなく強力。美しい───」
「アルターエゴ……名前はまだない。」
「ふむ…未だ存在を定められぬか。だがそれもまた美しい───」
一人一人に評価を付けてからネロさんに向き直った。
「───そして、お前だ。当代の皇帝よ、名乗るが良い。」
「…良かろう。余はネロ、ネロ・クラウディウス!このローマを真に守護するものよ!」
「そうか。さて、名乗りは終わった。働くとしようか。」
そう言ってその人は剣を抜いた。剣だからと言って、セイバーだとは限らないけれど……
「我が名、“ガイウス・ユリウス・カエサル”。本来ならば、兵士の真似事などするべきではないが───」
「それは───皇帝以前の支配者の名───!」
ガイウス・ユリウス・カエサル───共和政ローマ期の政治家であり、軍人であり、文筆家。古代ローマで最大の野心家といわれ、ローマ内戦終結後に終身独裁官となった者───!
「さて───賽は投げられた。武器を構えよ。」
「サーヴァント戦です───行きます、先輩!」
ガリアを奪還するための戦い。その仕上げが、始まろうとしている───
そうそう、余談なんですけど。現存する動画投稿者さん達はリッカさん達の世界にも実在しています。私も含めて。
裁「相変わらず配信とか止まってるんでしょ…?」
う…それは良いとして、リッカさん達の世界ではモンスターハンターシリーズの動画投稿者さんは、モンスターサマナーシリーズの実況者さんとして存在しています。例えるなら例のお茶さんとか加工食品さんとか考察でピッタリ復活モンスター当てた考察人さんとか…全員モンスターサマナーシリーズの実況をしています。実際TAとか在りますし。
裁「TA…タイムアタック?ターン制バトルのゲームなのにタイムアタックがあるの?」
タイムアタックじゃなくてターンアタックだね。TAであるがTAに在らず。どれだけ速いターンで相手を倒すことが出来るか。ゲームシステムの仕様としてはソロの場合武器を持ったプレイヤーユニットが1人、アイルーやチャチャブーのようなオトモユニットが2匹、そしてプレイヤーが契約する様々なモンスター───サモンユニットが1体の4ユニットパーティ。マルチの場合は前線に出るのがプレイヤーとサモンだけになって、それが×4の最大8ユニットパーティになります。…まぁ、基本的な構造はモンスターハンターと一緒ですね。武器に関しては…まぁ、また別の機会にでも。
裁「あ、締めるの?」
長く話してると投稿時間遅れるの。(現時刻2021/05/11 17:48)
セプテム修正後に召喚するサーヴァントは?
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剣士、剣士、魔術師
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魔術師、騎兵、剣士
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槍兵、狂戦士、弓兵
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暗殺者、剣士、剣士