〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~ 作:やみなべ
「艦隊~無事帰還!」
「ふーっ、何とか無事に帰って来れたみたい。よかったー!」
「なに言ってるの、ジェーナス! 私がいるんだもの、当然よ!」
「はいはい、Thanks a lot, lucky Jervis」
「あーっ! お姉ちゃんに対してケイイが足りなーい! もっと敬いなさーい!」
「そう言うアンタはWarspiteを見習った方がいいんじゃない?」
「なにをーっ!」
「なによ!」
「近海哨戒任務、お疲れ様です。おかえりなさい、ジャーヴィスさん、ジェーナスさん。お怪我はありませんか?」
「Darling♪ うん、ジャーヴィスもジェーナスも元気一杯よ!」
「Javi、報告」
「もー、ジェーナスは真面目なんだからぁ」
「アンタは旗艦なんだからもっとしっかりしなさいよ。もういいわ…提督、哨戒は滞りなく済んだわ。ソナーにも反応はなかったし、潜水艦の心配もいらないわね」
「はい、ありがとうございますジェーナスさん」
“ナデナデ”
「ふふんっ」
「むぅっ…Darling! ジェーナスばっかりズルい! 私も私も!」
「はい、ジャーヴィスさんも」
“ナデナデ”
「えへへ~♪ Darlingのナデナデ好き~。とっても優しくてあったかくて、Happyな気持ちになれるんだもの」
「そう言っていただけると私も嬉しいです。ところで、身体は冷えていませんか? タオルケットを用意してあるのですが……」
「Thank you! タスカるー♪」
「まったく……」
「ジェーナスさんもどうです?」
「私は大丈夫。身体を動かして火照ってるから、今は潮風が気持ちいいわ」
「そうですか。でも、あまり体を冷やさないよう注意してくださいね。これから寒くなってきますし、暖かくしてください」
「Thaks a lot それじゃ、オコトバに甘えて後で紅茶をいただくわ。提督もどう?」
「ごめんなさい。この後、先輩と基地周辺の施設開発についての打ち合わせがあるんです」
「そう? 残念…でも、次は付き合ってね?」
「はい、ぜひご一緒させてください」
「絶対よ! 約束だからね!」
「あ、そうだ。お茶を飲まれるのでしたら、一般開放エリアの間宮さんのお店に行かれてはどうでしょう」
「マミーヤに?」
「開放エリアってことは支店よね、どうして?」
「アルトリアさんが見回りも兼ねて散策に行かれて、お昼はそちらで取って来られると。今から行けば、もしかしたらお会いできるかもしれませんよ?」
「「陛下がいらっしゃってるの!?」」
「まさか御一人で!」
「どうしてWarspiteたちは一緒じゃないの! ArkもNelsonも、陛下を放ったらかしにして何やってるのよ!」
「あ、いえ…皆さんは出撃の予定があったので、ご挨拶だけして名残惜しそうに出発されました」
「そんなぁ……」
「まぁ、任務なら仕方ないわね」
「ううん、ジェーナス! こうしちゃいられないわ、今すぐ陛下を追いかけよう!」
「そうね。過ぎてしまったことは仕方がないし、今からでもちゃんと陛下のお世話をしないと!」
「あ、でしたらこちらの端末をどうぞ。報告書はそちらから送っていただければ大丈夫ですので」
「提督ったら、準備良いんだから…Thaks!」
「Darling, I love you!」
“ダダッ!!”
「ふふっ、お二人ともお元気ですね。さ、私も頑張りましょう。確か今日は、多目的ホールやステージを中心とした開発及び関連商業施設の誘致についてでしたね。
あ、そう言えば先輩が、他にもどなたかこちらにいらしていると仰っていたような……」
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「どう、ジェーナス、いた?」
「ん~…あ、あれそうじゃない!」
「あの清楚な…でも堂々たる佇まい、間違いなく陛下よ!」
「よかったぁ!」
「あ、でもテラスで何かお飲みになっているような……」
「Tea timeね! こうしてはいられないわ、急がなくっちゃ!」
「あ、こら! 急ぐのは良いけど失礼のないようにしないと……」
「? アレは…どうしました小さなレディ。そんなに急いで……」
“どら焼き片手に番茶を啜る騎士王”
「「ズコ―――――――――――ッ!?」」
“ビクッ”
「ど、どうしたのです二人とも。ジャーヴィス、ジェーナス、怪我はありませんか!」
「な、名前を覚えていただき光栄です、陛下」
「ところで、その、一体何をお召し上がりに?」
「? 食後のお茶とお茶請けのどら焼きですが?」
“何かおかしなところでもあるだろうかと首を傾げている”
「へ、陛下。無礼を承知で申し上げます。そこは英国人なら紅茶ではないでしょうか!?」
「あと、一緒に食べるならティーフードのような“軽くつまめるモノ”がよろしいかと! その黒いペーストを挟んだパンケーキ? は流石に重いと思います!」
「はぁ?」
“いまいちピンと来ていない様子の王様”
「……まぁ、何だ。君たちの気持ちもわからんではないが、無理を言ってやるな。紅茶と言うのは、彼女には馴染みのないものだったからね」
「あなたは……!」
「陛下の“メシ使い”の人!」
「誰がメシ使いか! 呼ぶならバトラーと呼びなさい! あと、“メシ”の発音が微妙に違うのは偶々だと思いたいのだが!?」
「アーチャー。これは…どういうことでしょう?」
「いいかね? 現在でこそイギリスは“紅茶の国”と呼ばれているが、その歴史は存外短い。
茶自体は紀元前から飲まれていたようだが、それは中国発祥だ。一説では、神農皇帝という神により茶葉の利用が発見されたとも言う。おおよそ紀元前2700年ごろのことだ。記録としては、紀元前60年あたりが最も古かったか?
とにかく、その後“喫茶”の文化が中国を中心に広まりやがて日本にも伝わるのだが、欧州が喫茶の情報を得たのは1500年代中頃だ。そこからさらに半世紀を経て、ようやく海上貿易を盛んに行っていたオランダによって中国茶や日本茶がヨーロッパに送られる。つまり、そこから数えても400年ほどの歴史ということだな。
もちろん、彼女の生きた時代からは大きくズレているし、当然茶を飲む機会などなかっただろう…む、どうかしたかね? 何やら訝しそうな目をしているが……」
(なんでこんなに詳しいの、この人)
(というか、なんでマミーヤ印のエプロンを? まぁ、赤いエプロンがビックリするくらい似合ってるんだけど)
「要は、緑茶にしろ紅茶にしろ、セイバーにとっては馴染みのないものと言うことだ。イギリスが“紅茶の国”であることが当たり前の君たちにとっては納得しがたいかもしれんがね」
(あれ、確か“セイバー”ってクラスのことよね。そう言えば、陛下もこの人のこと“アーチャー”って……)
「そう言うことでしたら…納得するより他ありません。陛下、ご無礼をお許しください」
「いえ、謝罪は結構です。私が生きた当時のブリテンは、その、食にはあまり力を入れていなかったというか、雑だったというか……」
「「雑?」」
「んんっ!」
「いえ、何でもありません、聞き流してください。
とにかく、こうして“食”への拘りが持てたということは、それだけ豊かな時代になったということです。それは、とても喜ばしいことなのですよ。ですから、謝罪など必要ないのです」
((………………………言えない。紅茶関連はともかく、他の食事については“メシマズ”扱いされてるなんて、こんなにも感慨深そうにしておられる陛下には絶対言えない!))
「ところでアーチャー」
「む?」
「おかわりを。あと、こちらのレディたちにも」
「まだ食べ……いや、承知した。今度は、英国式のティーセットで構わないかね?」
「はい」
「では、新作のタルトを用意しよう。アールグレイに合うはずだ」
(あ、それ私の好きな……もしかしてこの人、かなり出来る紳士なの? そう言えば、エプロンだけじゃなく給仕もやけに板についてるし)
「そう言えば陛下、あの人はどうしてマミーヤで働いているんですか? 確か、サーヴァント…でしたよね?」
「なんでも、間宮から技術指導を頼まれたとか……」
「「はぁ……」」
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「……しかし、セイバーが真っ先に番茶を注文したのはもしや俺、というか小僧のせい…なの、か?」
~鎮守府裏日誌~
所謂「畳化」ってやつだね。
ちなみに、この時のアルトリアは「聖槍」ではなく「聖剣」の方のアルトリアだよ。どうも、聖槍の方の彼女は色々成長している分、ジャーヴィス達は過度に緊張してしまうようなんだ。彼女、喋り方とかも固いからなぁ。その点で言うと、聖剣の方のアルトリアは外見年齢も近いから親しみやすいのかもね。とはいえ、あくまでも“緊張し過ぎない”という程度だけど。
付け加えておくと、ウォースパイトはどの騎士王が相手でも一定時間を過ぎると吐く。あのレディ、大の“アーサー王フリーク”だからね、しょうがないね。
ネタバレ上等の設定集、いる?
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いる
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いらない
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そんなことより続きはよっ
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全部晒してしまえwww