〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~ 作:やみなべ
「潜水艦が来ない、のです!!!」
「せっせと建造しているのですが、清々しいまでに駆逐艦と軽巡ばかりですね」
「う~ん、これが物欲センサーか。まぁ、このあたりは時の運だし、気長にやるしかないよ」
「そんな悠長なこと言っている場合じゃないのです! ただでさえうちは本土から遠く離れている上に、司令官が露骨にハブられて物資の補給もままならないのです」
「ハイ、スンマセンした!」
「あの、別に提督は何も悪くないと思うのですが……」
「現状切り詰められるところは可能な限り切り詰めているのです。となるとあとはもう、資材の消費そのものを抑えるしかないのです」
「その結果、私はもうずっと自粛生活。ふへっ、これはいよいよ本格的にホテルですね。いっそのこと、リーズナブルな格安ホテルでも目指しましょうか」
「その上、ここは深海棲艦との戦いの前線基地、つまり最前線半歩手前。哨戒には特に力を入れなければならないのです。今のところは駆逐艦を中心に哨戒任務をこなしていますが……」
「海上を移動する以上、敵に発見されるリスクは高いからなぁ」
「スルーですか? そうですか」
「その点、隠密行動は潜水艦の独壇場。その意味でも、彼女たちの配備が喫緊の課題なのです」
「ごめん。上には大淀から潜水艦の配備要請をしてもらってるんだけど……」
「……さっきはああ言いましたが、提督のせいではないのです。むしろ、みんながしっかり休めるよう遅くまでローテーションを考えて、私財を投げ売ってリラクゼーション設備や用品を工面してくれているのです」
「……」
「大和、そろそろ元気出して。ね?」
「……はい。まぁ、割とブラックな自転車操業ですが、それでも不満が最小限にとどめられているのは提督のおかげです。みんなも、そのことは理解してくれていますよ」
「でも、それも時間の問題だ。戦力…というか人手を増やすには建造するしかないし、そのためには資材がいる。補給が限られている以上少しでも建造に回せるようにするには、細々としたところの資材の消費を抑えるしかない」
「結局、早期に潜水艦を配備するしかないのです」
「せめてもの救いは、副産物として駆逐艦と軽巡が揃ってきていることでしょうか。それでも、それなりの規模の敵艦隊が出てきた場合、彼女たちだけだと火力や装甲が心許ないわけですが」
「今のところ、重巡以上がほとんどいないのがネックなのです。
だからこそ、大和さんの存在が大きな精神的な支えになっているのですよ。正直、大和さんは自分を卑下し過ぎなのです。大和さんがいる、それだけで私たちはとても励まされているのです。いざという時、あなたがいれば何とかなる、と」
「……はい。もしもの時は、艦隊の中枢戦力として頑張ります!」
「とはいえ、大和に負担がかかる今の状況は健全からは程遠いからね。できるだけ早く、大型艦の建造にも力を入れたいんだけど……いっそ、そっちを先にするっていうのは?」
“フルフル”
「どれだけ戦力を整えても、それを適切な時間と場所に投入できなければ意味がないのです」
「それを迅速かつ的確に把握するための制海権の維持であり、哨戒任務ですから。結局のところ、駆逐艦や軽巡、潜水艦の力なくば、どれほどの火力も宝の持ち腐れです。加えて、近海が安定すればいずれは外に目を向け、偵察任務も必要になります。場合によっては、私よりも電たちの方が有効な戦局もありますし」
「もう少し余裕ができれば、遠征で資材を調達するという手もあるのですが……」
「その遠征も効率を考えれば基本的には小型艦頼み、皆さんには足を向けて寝られません」
「まぁ、それにも航路の安定が必須なのです。最終的には、同じ問題に行き着くのです」
「偵察機って言う手は?」
「運用のためには水母、場合によっては空母系が必要になります。燃費のことを考えると、とてもではありませんが……」
「哨戒になんて使えないのです!? 本土から遠く離れて四方を海に囲まれているここは、常にだれかを巡回させなければならないのですよ! 他の艦隊と分担できるならまだしも、うちだけでそんなことに空母を回してたらあっという間に火の車を通り越して破産なのです!!」
「そ、そう……なら、最後の手段か」
「っ!? なにかいい案が!」
「うん。要は、どれだけ回しても潜水艦が出ないのが問題なわけだ。なら、答えは一つ」
“ゴクッ”
「そ、それは……」
「出るまで回せばいつかはできる!! 資材を片っ端からとにかくぶっこんで……ヒッ!?」
「ふひ、ふひひ……それ以上先を言ったら司令官でも許さないのです?」
「節約のために資材を熔かしていたら本末転倒です、
「ぷらずま…もとい電さん!? 冗談、冗談だから!! あ、そうだ! 深夜2時とか、踊るとか、トイレで全裸土下座とかで出るって昔聞いたことが!?」
「冗談じゃねぇ―――――――――、なのです!! 海で頭冷やしてきやがれぇ! 魚雷装填用意!!」
「ご―――め―――ん―――な―――さ―――い―――……」
~鎮守府裏日誌~
提督は時々後先考えずに資材を突っ込む悪癖があるよ。だから、電は工廠の状況と資材の備蓄にはとっても神経質なんだ。大和の場合、資材の消費が激しい自覚があるからどっちの味方もできないみたいだね。
まぁ、沼ることもあるけど神引きも結構するから、電も節度さえ守ればあんまり口は出さないようにしているみたいなんだ。ただ、そんな電の堪忍袋の緒が切れるくらいにやらかしちゃうことが度々あるから、資材運用に限って言えば、電の提督に対する信用はすっごく低いぞ。
ネタバレ上等の設定集、いる?
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いる
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いらない
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そんなことより続きはよっ
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全部晒してしまえwww