〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ～天地人の狭間～

「“ずい”と“ずい”？」

キャスト：提督、瑞鶴、瑞鳳

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「ん？　あれは……瑞鶴と瑞鳳？　なんか元気がないけど……」

「はぁ……」

「大丈夫、瑞鶴？」

「あ～、大丈夫大丈夫。ちょっと気が滅入っているだけだから」

「もうあと少しでクリスマスだもんねぇ」

（あれ、二人ってクリスマス苦手だったっけ？　特にクリスマスあたりに何かあったって話は聞かないけど……）

「瑞鳳の方は平気そうね」

「ん～、気にしても仕方ないからね。まぁ、“アレ”のことが話題に出るとやっぱりちょっと反応しちゃうけど」

「ホントよ。“アレ”のことさえなければ純粋に楽しめるのに……」

（“アレ”？　アレってなんだ？）

「……美味しいんだけれど、昔のトラウマがねートラウマがぁ」

（美味しくて、二人のトラウマになるもの？）

「あーもう！　どうせだから楽しいこと考えるわよ！　瑞鳳はプレゼントとかどうするつもり？」

「秘密ぅ。瑞鶴は？」

「……自分のことは秘密にするくせにこっちからは聞き出そうって…ちゃっかりしてるわね」

（そうだよな、そろそろプレゼントを何とかしないと。みんながどれくらい気付いているかはわからないけど、せっかくだから“一夜の夢”を見てほしい。うん、歴戦の“クリプロ(クリスマスプロフェッショナル)”として、みんなにバレないよう頑張らないと！　今年は……俺がサンタだ！！

　にしても、気になるのは二人の言う”アレ“。食べ物みたいだから大丈夫とは思うけど、万が一にも踏み抜かないようにしないと……）

「瑞鳳はやっぱり祥鳳に？」

「そう言う瑞鶴は翔鶴でしょ」

「まぁね。あとはまぁ……日頃の感謝の印とか？」

「そうだねぇ」

「そういえば、あの二人って結構一緒にいること多いよな。瑞鶴と瑞鳳。瑞と瑞…ずいずい……ずいずいずっころばしごまみそずい、ちゃつぼにおわれてトッピンシャン、ぬけた～らドンドコ“ド――――――――ンッ！！！”どわぁぁぁぁぁっ！？」

「どうしたの、瑞鶴。いきなり艦載機飛ばして」

「いや、なんか馬鹿にされた気がして。ついヤっちゃった」

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「提督(マスター)！？　すごい音がしましたが、ご無事ですか！？」

「あ～、ビックリした。でも……うん、このノリはなんか懐かしいな」

「よかった、無事なんですね」

「あ、大和。ごめんごめん、驚かせちゃった？」

「もちろん驚きはしましたけど……いったい何事だったんですか、まさか深海棲艦の襲撃では？」

「そんな大事にしなくていいよ。ほら、見ての通り無事だし」

「……あの、かなりスゴイ爆発でしたけど、どうして無事なんですか？」

「………………………………………………………………慣れ？」

「何に慣れればそんな平然としていられるんですか！？」

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～鎮守府裏日誌～

普通、爆撃されたら「ビックリした」じゃ済まないと思うんだ。でもまぁ、この提督なら仕方ないよね。

とりあえず、提督はこっそり艦娘一人一人にプレゼントを用意しているよ。もちろん、自分からのとは別に「サンタ分」もね。当然、海防艦や駆逐艦だけじゃなく戦艦や空母の分もだ。いったいどれくらいの艦娘が真相に気付いているかはわからないけど……言わぬが花ってやつかな。

ところで、サプライズを考えているのはなにも提督だけとは限らないわけだけど、彼女たちは何を企てているのかな？