〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~ 作:やみなべ
「おっ? へ~、そっか、もうそんなに…へぇ~」
「どうかしたのです?」
「ああ……うん、なんて言ったらいいかなぁ……………とりあえず、おめでとう? まぁ、ちょっと気が早いかもしれないけどね」
「はい?」
「これで練度95、文句なしの艦隊トップ。いよいよゴールが見えてきたわね」
「ああ、もうそんなになったのですね」
「なんていうか…鎮守府稼働当初からの付き合いだし、やっぱり感慨深いものがあるわよね。まぁ、あともうちょっととはいえ、ここからが長いわけだけど」
「そうですね。ここまでくる間に色々なことがありましたから、気持ちはわかるのです」
「おや~? 気の早いマリッジブルーですかな、電さん(ニヤニヤ)」
「マリッジブルー?」
「あれ、もしかして本気で気付いてない? ああまぁ…ここまでが濃かったというか、怒涛の勢いだったからわからないでもないけど。ほら、あと少しで練度
「はい」
「練度は基本的に99で打ち止め、なのは忘れてないわよね?」
「もちろんわかっているのです。思い返すと長かったような、短かったような……達成感にも似た不思議な感覚なのです。
でも、そうなると…どうしましょう。練度上限に達した状態での出撃は少し勿体ないですし、他の人に譲るべきでしょうか?」
(うわっ、これ忘れてるとかじゃなくて単純にその“可能性”が頭にないだけだわ……)
「だけど、それだといざという時に実戦勘が鈍ることに……“あの時”のようなことはもう二度と繰り返したくないのです」
「…………………電、一つだけ例外があるの忘れてる」
「例外?」
「練度が上限に達してもできること、あるでしょ」
「……あっ!?」
「そう、ここから先は例の…
「でも、それは……」
「それを決めるのは提督でしょ。そりゃ、空母とか戦艦とかの消費の激しい娘の方が恩恵は大きいんだろうけど、駆逐艦としちゃいけないって決まりがあるわけじゃなし。
それに所詮は“カッコカリ”なんだから、あんまり重く考えなくていいんじゃない?」
「そ、そうでしょうか……」
「そうそう。それとも、電は提督とはイヤ?」
「そ、そんなことはないのです!」
「なら、あとは提督次第。違う?」
「そう、ですね……」
「まぁ、“最初の一人”ってなるとやっぱり特別かな? そのまま“カッコカリ”が外れそうなカップルもいるらしいし」
「励ましたいのか追い詰めたいのかどっちなのです!?」
(青葉、見ちゃいました! これは大スクープの予感!! 早速、号外の準備を進めなくては!!)
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「“ケッコンカッコカリ”?」
「はい、それでは指輪と書類の申請をしておきますね」
「待った! 申請云々は一旦置いておくとして、そもそも何それ!?」
「……………………………………提督、以前一度説明したはずですが?」
“ゴゴゴゴゴゴゴッ!!”
「(ビクッ!?)いや、その…ええっと………………………………よし、白状する。運営とか指揮に直接かかわらないことは、正直かなりうろ覚えです。ごめんなさい!!!」
「…………はぁ。まぁ、仕方がありませんか。一度説明したきりでしたし、あの頃は先のこと過ぎて実感もなかったでしょうから」
「……です」
「では、あらためて説明を……」
「というか、“ケッコンカッコカリ”だっけ? 何その名称?」
「……対象の艦娘にその証となる“指輪”を贈り、大本営に指定の書類を提出する一連の流れが所謂“結婚”に似ていることからついた通称です。正式名称もあるのですが、すっかりそれで定着してしまって……」
「頭が沸いているのかな?」
「……“ケッコンカッコカリ”を交わすことによるメリットは主に二つ」
(あ、聞かなかったことにしてそのまま始めたな!)
「まずは練度上限の開放です。通常、練度は99までですが、これを行った場合に限りその上限が取り払われ、更なる能力の向上が見込めます。残念ながら“すべての能力”がとはいきませんが、命中や回避などいくつかの項目で能力の向上が確認されています。加えて、練度とは無関係に耐久値の上乗せもあるのだとか」
「……それは、かなり大きな違いだよね」
「はい。さらに、燃費が向上します」
「……マジ? え、それ本気ですごくない? 万年資材不足のうちからしたら、喉から手が出るほど欲しいじゃん!?」
「そうですね。およそ、最大消費量が約85%まで下がるとのことなので、大幅な燃料と弾薬の節約になります。まぁ、耐久値の向上に伴って入渠時間と必要資材も増加するデメリットもありますが」
「いや、それは仕方ないんじゃない? 上昇した分って考えれば当然でしょ」
「仰る通りです。それで、どうなさいますか?」
「……今一番練度が高いのが電なんだっけ?」
「練度
「最古参と言えば、大和は?」
「大和の場合、出撃頻度が低いですからね。練度の方はまだ60前後だったはずです」
「あ~…資材の問題で中々出られないもんね」
「まぁ、にも関わらず…と言えなくもないでしょう。彼女が普段、出撃以外でどれだけ訓練に励んでいるかの表れです」
「確かにね」
「それで、どうなさいますか?」
(同じセリフを繰り返して話を戻したな……)
「電とケッコンカッコカリしますか、しますね。では、申請しておきます」
「いやだから! ちょっと待ってって!!」
「あまり女々しいと、
「……いま、すごいルビ振らなかった? しかも響きが結構近いし」
「さぁ、なんのことでしょう?」
「それにしても……“ケッコン”ねぇ」
「“ケッコン
「そうは言ってもさぁ。指輪贈って書類出してって…完全に“ソレ”意識してるでしょ」
「……していない、とは言えませんが、元からそういった仕様のようですので。それに、複数の艦娘と交わす事例も多いと聞きます」
「“ケッコンカッコカリ”ならぬ、“ジュウコンカッコカリ”?」
「……効率を考えれば、当然の措置かと」
「だけどさぁ……」
「余談ですが、指輪は基本的に左手薬指に嵌めるそうですよ」
「…………大淀、実は面白がってない?」
「まさか(クイッ)」
(これ見よがしに眼鏡“クイッ”とさせて何言ってんだか……)
「それで、そろそろ結論は出ましたか」
「急かさないでよ。まだ猶予はあるんだし、もう少し考えて……いや、先にやることができた」
“ドタドタッ!”
「は?」
“バンッ!!”
「「「(
「……青葉の仕業か」
「どうやら、今はそれどころではないようですね。お話はまた後程」
「あ、待って! 一緒に説明……」
「馬に蹴られたくはありませんので~」
「「「(
~鎮守府裏日誌~
駆逐艦とはいえ、稼働初期からのメンバーである電の練度は艦隊一だよ。まぁ、基本的に秘書艦は彼女に固定されてるし、場所が場所だから出撃頻度が高いから当然の結果だろうね。
だけど、同じ最初期からいる大和の上限はまだまだ遠いんだ。彼女の燃費だと無理もない話だよね。
だけど、当の提督は「ケッコンカッコカリ」自体完全に失念していたって言うんだからやれやれだよね。いや、そのへんのことを教わったのはかなり初めの頃だし、日々を忙殺されていたから優先度の低い情報を失念しちゃうのは仕方ないんだろうけど。
でも、一番の理由はそこじゃなかったりするんだけどね♪
ネタバレ上等の設定集、いる?
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いる
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いらない
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そんなことより続きはよっ
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全部晒してしまえwww