〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~ 作:やみなべ
「ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦4番艦、ローマです。よろしく」
「ローマ!」
「って、姉さん!?」
「もうこの娘ったら……こんなに待たせて、いけない娘。私、ずっと待っていたのよ」
「…………ごめんなさい、姉さん」
「グスッ……良かったですね、リットリオさん」
「ありがとう、提督。こうしてまたローマと会えたのは、あなたのおかげです」
(あ、あら? やけに提督と姉さんの距離感が近いような……息がかかりそうなほど近くで、指まで絡めて……ず、随分と地中海的なのね)
「あ、そういえばやはり一人称は“ローマ”なのでしょうか?」
「「はい?」」
「いえ、でも…リットリオさんの挨拶は別に“ローマ”ではありませんし……」
「えっと…提督? いったい何を言っているの?」
「? ローマ! というのが、イタリア…というかローマでの一般的な挨拶なのでは?」
「「違いますよ!?」」
「そ、そうでしたか、失礼しました」
「提督、イタリア人はそんな面白愉快なコメディアンみたいな人種ではないわ」
「というか一人称と挨拶がローマって、姉さん私のことなんて説明してたの?」
「(神聖)ローマ(帝国)出身の方々はよく“ローマ”と口にされていたので、てっきり皆さんもそうなのかと……」
「「え~……」」
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・
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「……ん? あらぁ、ここは? 随分と霧が濃いようだけど……」
“ねぇさ~ん”
「ローマ? どこにいるの、ローマ!?」
“ここだ、
「ローマ、いったいここは? 提督とほかのみんなはどこに……いえ、そもそもどうして私は……」
“案ずるな、全てを委ねよ”
「そ、そうよね。ちょっと、記憶があやふやで不安になっていたみたい。あなたがいるんですもの、何も怖いもの、なん…て……」
“然り。世界の果てまでも、
「ろ、ローマ?」
“無論、
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「ね、姉さん!? どうしたの、何か悪い夢でも……」
「ゆ、夢? あなた、ローマ? ローマよね?」
「もちろんよ。いったいどうしたっていうの……」
「色黒じゃないし、色々な形容詞が“ローマ”じゃないし、男性口調でもない、ただのローマよね!?」
「……………………姉さん、疲れてるのよ。提督には私から言っておくから、ゆっくり休んで」
「そ、そうかしら…そうかもしれないわ」
“ふぅむ、何か間違ったであろうか? 新たなローマの気配に、少々浮き足だったやもしれん。ローマ反省”
~鎮守府裏日誌~
ローマ!!!!
……元気な挨拶はコミュニケーションの基本なので、気にしないでほしい。
艦娘たちから大人気の提督だが、彼女自身もまた艦娘たちを心から愛しているよ。なにしろ、艦娘という存在の裏事情から何からほとんど知っている身なので、他人の気がしないんだ。むしろ、「妹」のようにすら思っているかもしれないね。
そんな愛しい妹たちを戦場に送り出さねばならないことには忸怩たる思いはあるものの、それが親愛なる“先輩”と同種の葛藤であることも理解しているだろうね。だからこそ、せめて妹たちを不安にさせまいと、毅然とした振る舞いを心掛けているんだ。今も昔も、形は違えども彼女の健気さは変わらないね。
まぁ、艦娘たちからすると「違う、そうじゃない」ということになるんだろうけど。
ネタバレ上等の設定集、いる?
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いる
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いらない
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そんなことより続きはよっ
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全部晒してしまえwww