〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~   作:やみなべ

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キャスト:提督、金剛、榛名


「鎮守府案内」

「じゃあ金剛、後は任せるよ」

 

「オッケー、テイトクゥー! ワタシに任せるネー!」

 

「うん、とりあえず離れようか。榛名も、今日はゆっくり見て回るといい」

 

「お心遣いありがとうございます、提督。それでは失礼いたします」

 

“パタンッ”

 

「……」

 

「……」

 

「……榛名―――っ! また会えてvery happyデース!」

 

「私もです、お姉さま。またこうしてお会いできて、榛名感激です」

 

「ん~、榛名は艦娘になってもcuteネー」

 

「ふふふ、ありがとうございます。お姉さまも、とてもお美しくて……」

 

「もー、この娘はぁ! そんなお世辞言っても何も出ないヨー。ま、まぁ、後で鳳翔のお店に行くから、その時にちょっとだけご馳走してあげるネ」

 

「鳳翔さんもいらっしゃるんですね。お懐かしい……」

 

「榛名は、鳳翔と最後まで戦ったんだもんネ。頑張りましたー、本当に…よく頑張ってくれたデース」

 

「榛名なんて全然です。鳳翔さんは、復員船として本当に最後まで頑張っていましたから」

 

「こうなったら、二人まとめて思いっきりハグしますから、覚悟してくださネー!」

 

「ふふふ…はい、覚悟します」

 

 ・

 ・

 ・

 

「それで、あっちにはアスレチックとかもあるグラウンドがありマース。他にもサッカー・バスケ・テニス…色々道具が揃ってるから、トレーニング好き以外にも結構いろんな娘たちがplayしてるネー」

 

「その奥に見える建物は何でしょう?」

 

「Oh……忘れるところでした。あっちにあるのは多目的ホールネー。立派なプロジェクターがあるから映画も見られるし、防音設備もあるからMusicもできマース! 楽器を持ってる娘たちもいるから、頼めば貸してくれるネー」

 

「そんなものまであるのですか?」

 

「提督が推奨してるからネー」

 

「……………………………あの、お姉さま」

 

「What? どうしました?」

 

「提督はどういった方、なのでしょうか」

 

「……」

 

「榛名たち艦娘は、深海棲艦と戦うための兵器です。それなのに、こんな……」

 

「気持ちはわかるネ。ここに来た娘は、みーんな一度は思うことデス。でも、テイトクはあんまり難しいことは考えてないと思いマース」

 

「そう、なんですか?」

 

「イエース! エンジョイして欲しい、多分それ位しか考えてまセーン。それが結果的に、士気をアップさせているんだからNo problemネ」

 

「………………優しい方なのですね、良かったです。そんなにまで気を遣ってくれるなんて……」

 

「…………」

 

「お姉さま?」

 

「そうね。優しい…確かに、優しい人ヨ」

 

「お姉さまは、提督のことをどう思っていらっしゃるんですか?」

 

「……………………………………………………澄んだ人、ネ」

 

「澄んだ?」

 

「榛名」

 

「はい」

 

「榛名の言う通り、テイトクは優しい人デース。私たちのことを大切に思って、戦うために、沈ませないためにできる限りのことをしてくれていマース。だからきっと、ワタシたちが傷ついたらとても悲しむネ」

 

「……」

 

「そして、もしも沈んだりなんてしたら…きっと、泣いてしまいマース。

 だから榛名、無理を承知で言いマス。絶対に、沈んじゃNoなんだからネ!! あの人を泣かせたりしたら、榛名でも許しまセーン…なんて、ワタシが言えたことじゃないんだけどネ」

 

「それは、どういう……」

 

「……ワタシは、来るのが遅すぎました」

 

「遅、すぎた?」

 

「ワタシが建造された時、ここはボロボロでした。みんなも、建物も…テイトクも」

 

「まさか……」

 

「深海棲艦からの攻勢ネ。その時に、何人か沈んだりもしたって聞いてマス。倉庫も工廠も、庁舎や寮まで半壊。ドックも壊れてたから入渠も難しくて、辛うじて一回分だけ使えた壊れかけの建造で造られたのがワタシデース。

 最初の仕事は、鎮守府として最低限の機能を回復するための復旧作業でした」

 

「……」

 

「比較的軽傷だった間宮たちと瓦礫をどけて、大淀の指示でまだ使える物を探して、明石を手伝って負傷者の手当て。たぶん、昔榛名たちが見たのはああいう景色だったんだろうネ」

 

「提督も?」

 

「テイトクも指揮してたらしいけど、怪我は軽かったネ。だから、ワタシと一緒に西へ東へ走り回ったデース……走り回って忙しくして、気を紛らわせていたんだと思いマース」

 

(そうか、だからここは……)

 

「鎮守府らしくない施設が多いのはそのせいデース。テイトクがポケットマネーで建材を集めて、好き放題に色々作ったヨ。まぁ、業者は呼べなかったから、よ~く見ると粗があるけどスルーお願いしマース! でも、おかげでみんな工兵Skillがモリモリ上がったネー! 今ならタワマンだってBuildできマース」

 

「それは流石に言い過ぎなんじゃ……というか、ポケットマネーって私費ですよね? 予算はつかなかったんですか?」

 

「テイトクは大本営に嫌われ…というか、疎まれてるからネー。すぐに予算が下りなかったから、さっさと切り替えたヨ」

 

「でも、そんなにお金持ちなんですか?」

 

「Hmm……昔、大金が転がり込んだのと、お世話になった人たちが株とか土地関係とか、不労所得をいっぱい用意してくれたからって言ってたネ。“あぶく銭は気前よく使ってなんぼ”がテイトクのスタンスなのデス」

 

「え~……」

 

「まぁ、楽しむと良いネ。ここはワタシたちのHomeで、色々出てくるビックリ箱なのデース」

 

「くすっ。はい、榛名頑張ります。……そういえば」

 

「? 何でも聞いていいですヨー、Welcome!!」

 

「先ほどお姉さまがおっしゃっていた、“澄んだ人”というのは……?」

 

「Oh……なんというか、テイトクは時々そのまま融けて消えてしまいそうに見えるヨ」

 

「もしかして、お姉さまが提督に抱き着いていたのは……」

 

「シー……流石に、言葉にされると照れるネ~。ほら、次はいよいよお待ちかねの鳳翔のところデース」




~鎮守府裏日誌~

金剛は艦として古株だったからか、あるいは艦齢が長かったからか……ハイテンションな振る舞いが目立つけど、実は結構思慮深いところがあるよ。提督のことも、詳しいことは何も知らないけど何か察している様子だね。
まぁ、それはそれとして抱き着くのは愛情表現も兼ねているし、“バーニングラブ”も至って本気だよ。けど、提督は過激な愛情表現に慣れ切っているせいか、いまいち反応が薄いんだよね。インパクト…そうインパクトが足らないのさ!

ところでこの姉妹、なんか不穏な会話をしているわけだけど……無理もないさ。
もちろん、誰も失わずに済むならもちろんその方が良いに決まってる。だけど残念ながら、それができるほど彼は“優秀な指揮官”ではないし、そんなに甘い場所ではないことも知っていたからね。提督という立場についた時から、その覚悟はしていたのさ。

ネタバレ上等の設定集、いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことより続きはよっ
  • 全部晒してしまえwww
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