〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~   作:やみなべ

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キャスト:提督、サラトガ


「お洒落しましょう」

「あ、サラさん今日は髪形を変えたんですね」

 

「うふっ、そうなんです。非番なので、少し気分を変えてみようと思って」

 

「なるほど、大変よくお似合いです」

 

「Thanks. そういえば、提督はヘアスタイルを変えてみたりしないんですか?」

 

「あ……どうでしょう。ずっとこの髪型でしたから、考えたこともないです」

 

「Oh my got……一度もアレンジしたことがないんですか?」

 

「えっと……昔、弄っていただいたことはあるんですが、自分でとなると…どうしていいかわからず」

 

「それはとってもモッタイナイです。せっかくだし、提督も挑戦してみませんか?」

 

「そ、そうでしょうか? でも、私は髪も短いですしあまりアレンジのしようがないのでは?」

 

「短くてもできるアレンジはありますよ♪ そうだ、サラで良ければお手伝いしましょうか」

 

「……そ、それでは…お願いします」

 

 ・

 ・

 ・

 

「~♪ ~♪ 提督の髪色なら、このリボンが良いかしら? それとも、こっちの方が……ふふっ、迷っちゃいますね」

 

「ご機嫌ですね、サラさん」

 

「あ、I’m Sorry,なんだか楽しくって……つい鼻歌なんて」

 

「そんなに楽しいですか?」

 

「ええ、とっても。普段あまり飾らない人を飾るのは胸が弾みます。はい、できました」

 

「ありがとうございます。それで、その…どうでしょうか?」

 

「Charming、Cute、Beautiful……Hmm…どれも足りないくらいとっても素敵ですよ」

 

「そ、そうでしょうか? あ、このヘアピンは可愛らしいですね。存在を主張せず、でも確かにそこにある…と言えばいいのでしょうか」

 

「アクセサリーは主役ではなく、あくまでも引き立てるための脇役。この子ならいい仕事をしてくれると思ったのだけど……Perfect!!」

 

「色々小物をお持ちなんですね」

 

「いつかチャンスを作って…と思って準備しておいたかいがありました」

 

「え?」

 

「あ、いえ、なんでもありません。本当ですよ」

 

「はぁ……」

 

「それよりも、ここの編み込みなんてどうでしょう? ちょっと凝ってみたんですよ」

 

「……スゴイ。サラさんは器用なだけでなく、センスも素晴らしいのですね。憧れます」

 

「元の素材が良いからですよ。まるでシンデレラに魔法をかける魔女になったような、ステキな時間でした」

 

「どちらかというと、サラさんの方がお似合いだと思いますが……」

 

「そんなことはありませんよ。肌もきめ細やかで、髪の手触りは絹のよう、どんなお手入れをしているのかサラが聞きたいくらい」

 

“カァッ……///”

 

(あ~、照れる提督もとってもPretty! 思いっきり抱きしめてしまいたい……けど、ここは我慢よサラ。今回のメインは、この後でしょう)

 

「……でも、私の短い髪でもアレンジ次第で随分と印象が変わるのですね」

 

「ここにお化粧が加われば、さらにですね。次はそちらもどうです?」

 

「す、少しくらいなら私もできますが……」

 

「提督のナチュラルメイクも素敵ですけど、偶にはもっと力の入ったメイクもどうです?」

 

「も、もっとですか……」

 

「よろしければ、サラにお任せくださいませんか?」

 

「……それでは、その…お、お願いします」

 

(Yes!! ああ、提督の顔がこんなに近くに……こっそりKissしちゃダメかしら? いいえ、まだよ。確かにとても魅力的だけど、一時の衝動でこれからを台無しにしてはダメ。今はまだ少しずつ距離を詰めて、この距離感を当たり前にするのが先。そうやって、徐々に外堀を埋めていくの)

 

「サラさん?」

 

「やだ、もう……試したいことがいっぱいで、迷っちゃいました」

 

「……でしたらまた、お願い…してもいいですか?」

 

「ええ! ええ! お任せください、提督!」

 

(サラさんは本当に面倒見が良いのですね。私もしっかりしないと……!)

 

「ところで提督」

 

「はい」

 

「サラ、もう少し髪を伸ばしてみようと思うんですけど、どうでしょう?」

 

「髪の長いサラさんも、とてもステキだと思いますよ」

 

「Thanks.それなら、提督もどうでしょう?」

 

「どう、とは……髪を伸ばしてみてはということですか?」

 

「はい。ショートの提督もおキレイですけど、ロングの提督もきっととても魅力的だと思うんです」

 

「……」

 

「長いと色々なアレンジもできますし、お気に召さなければ切ってしまえばいいだけですから。お試しに、どうです?」

 

「それは……」

 

(このまま提督をサラの色で少しずつ染めていって、最後は……Iowa達には悪いけど、古株の皆さんに対抗するには強かにいかないと)

 

「……」

 

「それとも、何かショートに拘りが?」

 

「そう言うわけではないのですが……」

 

「それなら、ね(提督の手を両手で握りながら、小首を傾げつつ上目遣いで微笑む)」

 

「……はい」

 

(Mission complete! これで公然と接点を増やせる上に、提督の髪と肌を弄り放題。ふふっ、一歩リードでしょうか?)

 

(……いつか再会できた時、先輩は髪の伸びた私を見たら驚いてくださるでしょうか?)

 

(ゆくゆくは一緒にショッピングにも行って、提督をもっと飾っちゃいましょう♪)




~鎮守府裏日誌~

艦娘たちの素体は無機物やホムンクルスではなく、“不完全な人間の雛型”とでも言うべき人形なんだ。そこに英霊●●●●●●の断片を憑依させることで完成する、デミ・サーヴァントの理論をダウンサイジングしたもの…というとわかりやすいかな。あるいは、どこかの正義の味方を目指すことをやめた少年の魂が宿った人形を思い浮かべてもいい。
だから成長も老化もするし、髪だって伸びるわけだね。ただ、そう言った外見の変化は人間のそれに比べればいくらか遅い。それは、彼女たちの自己認識が未だに「艦」であることに起因するんだ。今後の彼女たちの成長と意識の変化次第では、それこそ人間と変わらない変化を果たしていく可能性もあるわけだけど。

ネタバレ上等の設定集、いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことより続きはよっ
  • 全部晒してしまえwww
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