〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~   作:やみなべ

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キャスト:提督、鳳翔、金剛


「先駆者」

「鳳翔さん、お勘定ここに置いとくね」

 

「ごちそうさまー」

 

「はい、また来てくださいね」

 

「「「はーいっ!」」」

 

「さて、そろそろ店仕舞いかしら……あら?」

 

 ・

 ・

 ・

 

「提督、どうぞお夜食です」

 

「ああ、ごめん。ありがとう」

 

「今日も残業ですか?」

 

「うん、まぁ……やることが多くてね」

 

「あまり、根の詰め過ぎは良くないですよ。お身体を壊されては元も子もないんですから」

 

「ははっ、まぁこれくらいなら大丈夫だから」

 

「もう……若さに任せていると、後でツケを払うことになりますよ」

 

「……」

 

「あ、申し訳ありません。少し、馴れ馴れしかったでしょうか」

 

「ああ、いや……なんていうか、懐かしくてね。みんな…特に空母の娘たちが鳳翔を慕うのもわかるなぁって」

 

「そんなことはありませんよ。ただ一番古株というだけで、あの娘たちが立ててくれているだけですから。本当に、私なんかには勿体ない善い娘たちばかりで」

 

(鳳翔からすれば娘か妹か……そういう感覚なんだろうな)

 

「今でもふと思うんです。どうして、私より先にあの娘たちばかりが……」

 

「鳳翔?」

 

「すみません、今のは忘れてください」

 

「……………………ごめん。誰も沈ませない、って言えたらいいんだけど」

 

「いえ……そのお言葉だけで、十分過ぎるほど。むしろ、あまり気負わないでくださいね。提督お一人で背負うことはありません。私も、ご一緒させていただきますから……あ、あらやだ、私ったら……ごめんなさい。別に、変な意味じゃありませんからね」

 

「あ~…そういえば、この前支給した端末はどう? ほら、業務効率化と資源節約のためって名目で導入したやつ」

 

「そ、そうですね。月並みですが…スゴイ、と思います。私たちの時代からは考えられません」

 

「十年もしたら色々一変する時代だからね」

 

「正直に申し上げると、ついていけるかあまり自信が……こういうことは、あの娘たちの方が早く順応できそうですし。きっと、すぐに使いこなしてしまうんでしょうね」

 

「まぁ、そこは慣れ…かな?」

 

「慣れは大事ですからね。私も初めて艦載機を飛ばした時は、おっかなびっくりで……今思えば、危なっかしいったらありませんでした。赤城たちとは大違いです」

 

「ふ~ん」

 

「手探りには慣れているつもりなんですが、まだまだこの程度で」

 

(ん~? ってメッチャ操作早っ!? え、あれ? 俺より全然手馴れてない?)

 

「提督? どうかされました?」

 

「あ~、いや、なんというか……」

 

「ヘーイ、テイトクゥー! まぁだ、起きてるネ! 良い子はsleepの時間だヨー!」

 

「金剛、俺子どもじゃないんだけど」

 

「金剛さん、こんばんは」

 

「Oh…鳳翔もいましたカ。もしかして、デートの途中だったりとか?」

 

「うふっ、どうでしょう」

 

「もー、少しは慌ててほしいヨ。鳳翔もすっかり大人になってワタシ寂しいネー」

 

(そういえばこの二人、仲が良いというか…結構通じ合ってるよな。今もそうだし)

 

「そうだ! 鳳翔、また今度端末の使い方レクチャーしてくだサーイ! やれること多すぎて頭がパンクしマース」

 

「はい、私でよければ」

 

「金剛」

 

「ハーイ、テイトクゥ。あなたの金剛ネー」

 

「鳳翔ってやっぱり、こういうの強いの?」

 

「もちろんネー! たぶん、艦隊で一番デス」

 

「い、一番は言い過ぎですよ。他の娘たち、それこそ明石さんとか夕張さんの方が……」

 

「ノンノン、新しいものに鳳翔は強いネ。なんたって“世界初の空母”、艦載機運用のノウハウから新しい装備の試験運用まで、空母の基礎と発展を支えたのが鳳翔デース!」

 

(我がことのように、っていうのはこういうことを言うんだろうなぁ)

 

「もちろん明石と夕張もそういうの強いけど、鳳翔だって負けてないネ。新しいものに挑戦するチャレンジスピリットは、ワタシもリスペクトしてマース」

 

「こ、金剛さん……///」

 

「鳳翔、なにを照れてますカ? もっと自信持つネ、鳳翔は本当にすごいんだからネー」

 

「そ、そんな……」

 

「Hmm……なら鳳翔が自信を持てるまでワタシがmany褒めてあげマース! 手始めに、Loveを込めたハグからネー♪」

 

「金剛さん、提督が、提督が見てますから……」

 

(世界初の空母…“空母の母”も、金剛相手じゃ形無しか)




~鎮守府裏日誌~

着任当初、現代の技術の進歩に面食らう艦娘は少なくないけど、こと順応力という意味で言えば鳳翔は屈指だろうね。激動の時代の生き残りであり、“世界初の空母”として試行錯誤を繰り返した彼女にとって、時代や技術の変化は当たり前のもの。世界も時代も止まってはくれないことを知っているからこそ、積極的に新しいものに親しんで時代に合わせて行こうというスタンスなのさ。

まぁ、それはそれとして密かに“新しい物好き”でもあるわけだけど。
鎮守府に新しい設備や装備が置かれれば真っ先に見に行くし、彼女の店は落ち着いた雰囲気だけど最新設備が普通にあるしね。かといって古いものをすぐに捨ててしまうこともなく、良いものは大事に使う物持ちの良さもある。空母たちの間では“使い方の分からないものはとりあえず鳳翔さんに聞け”って言う共通認識があるんだ。

ネタバレ上等の設定集、いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことより続きはよっ
  • 全部晒してしまえwww
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