〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~   作:やみなべ

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キャスト:提督、翔鶴、瑞鶴、蒼龍、飛龍、伊良湖


「二人の関係は?」

「瑞鶴! 瑞鶴ーっ!」

 

「あれ、翔鶴? 戻ってたんだ、遅かったから心配したよ」

 

「怪我は……ないみたいね。よかったよかった」

 

「……あの、私ってそんなにいつも怪我してるイメージなんでしょうか?」

 

「そう言うわけじゃないんだけど…ねぇ?」

 

「まぁ、印象というか。でもどうしたの、こんな暗い中大声出して」

 

「あ、そうでした。先輩、瑞鶴を見ていませんか?」

 

「瑞鶴? そういえば、夕食の時も見てないなぁ……飛龍は?」

 

「お風呂でも見てないよ」

 

「そう、ですか」

 

「部屋にはいないの?」

 

「……はい。さっき任務を終えて戻ってきたのですが、部屋にも弓道場にもいなくて……あの娘ったら、こんな時間にどこに行ったのかしら?」

 

「瑞鶴は確か、今日は新しい艦載機の慣熟訓練だったよね」

 

「なら、鎮守府の外には出てない筈だけど……あ」

 

「心当たりあるの、蒼龍」

 

「何かご存知なんですか!」

 

「え、あ、いやぁ……多分飛龍も知ってるよ」

 

「?」

 

「ほら、瑞鶴ってうちの空母の中だと結構古株でしょ。だから色々遠慮がないというか、気安いというか……」

 

「誰に…って、ああ、そういうこと? 言われてみれば、よく入り浸ってるもんねぇ」

 

「入り浸る? どこにですか?」

 

「「提督のとこ」」

 

「は?」

 

 ・

 ・

 ・

 

「提督さーん」

 

「ん~?」

 

「バスタオル取って~。あ、あと着替えも」

 

「使うのは良いけどさ、持って来なよ」

 

「訓練終わって直で来たんだから持ってるわけないでしょ」

 

「だったら寮の部屋に寄れば……」

 

「こっちの方が近いんだからしょーがないの。そのために着替えも置いてるんだし」

 

“コンコン”

 

「提督、夜分に申し訳ありません。瑞鶴がこちらに来ていませんか?」

 

「翔鶴? 瑞鶴ならいるよ、開いてるからどうぞ」

 

「し、失礼します。すみません、お休み中のところ」

 

「気にしなくていいよ。で、瑞鶴なら……」

 

「提督さーん! バスタオルと着替えー!」

 

「っ!?」

 

「聞いた通り、今は部屋の風呂を使って……どしたの?」

 

「まさか、提督と瑞鶴はそんな関係だったんですか!?」

 

「は?」

 

「………………………………………………………色々複雑ですし、“どうして言ってくれなかったの”とか“婚前交渉は良くありません”とか、言いたいことは色々ありますが……妹のこと、どうかよろしくお願いいたします」

 

「はい?」

 

「翔鶴、翔鶴」

 

「先輩?」

 

「無理もないとは思うけど、絶対勘違いしてるから。この二人、全然そういうのじゃないから」

 

「………………え?」

 

「とりあえず……飛龍、これ持ってってあげて」

 

「ほいきた」

 

「あれ、飛龍さん? どうしたの、こんな時間に」

 

「とりあえず、早く服着て事情説明。でないと、あらぬ誤解されちゃうよ」

 

 ・

 ・

 ・

 

「…………………………………つまり、瑞鶴と提督は別に恋人でも何でもないと?」

 

「「うん」」

 

「それなのに提督の私室で、その…お、お風呂まで?」

 

「なんなら、部屋の一角を占拠して着替えの入ったカラーボックスとか置いてるよ」

 

「だって、一々寮まで戻るのって面倒だし……」

 

(ちなみに、下着も入ってるから)

 

「非番の日なんかだと、暇を持て余してよく入り浸ってるしね」

 

「提督さんの部屋って面白いもの色々あるから、つい」

 

(そのままベッド占拠して昼寝までしてるらしいよ)

 

「…………………………………本当に恋人じゃないんですか?」

 

「「?(心底不思議そうに首を傾げている)」」

 

「兄妹感覚?」

 

「あ~……今も普通にタンクトップと短パンだもんねぇ。ブラは着けてるの?」

 

「痴女扱い止めてくれません?」

 

「その格好で言うか」

 

「普段からこんなもんですけど?」

 

「ラフ過ぎるわ! 瑞鶴、提督だって男性なのよ。いくら邪な目を向けてこないからって……」

 

「いや、待って翔鶴。気持ちはわかるけど、叱らないでやってくれないかな」

 

「ですが……」

 

「前は短パンなしは当たり前…酷い時には下着姿でうろついてたりしたんだ、これでもマシになったんだよ」

 

「下着!?」

 

「……そもそもさ、どうして提督の部屋でお風呂入ってたわけ?」

 

「近いから」

 

「「「はい?」」」

 

「ほら、訓練場から寮に戻ってお風呂入るより提督さんの部屋の方が近いから。

 今日は慣熟訓練以外にもいろいろやってたら遅くなっちゃったし」

 

「翔鶴のことが気になって落ち着かないからって延長申請したんだよね。無事任務完了って聞いたら、“寮まで帰るの面倒”“汗で気持ち悪い”って言ってそのまま直行」

 

「……悪い?」

 

「悪くない悪くない」

 

“ワシワシ”

 

「ちょっ!? 撫でるのは良いけどもっと優しくしてよね!」

 

「ごめんごめん。っていうか、まだ水気あるよ。タオル貸して」

 

「はい」

 

“ストン”

 

「当たり前みたいに提督の真ん前に座った」

 

「背中預けた“くつろぎスタイル”が堂に入ってる」

 

(二人の距離感がものすごく近い。それこそ私よりも……瑞鶴、あなたのお姉ちゃんは私よ?)

 

「失礼します。提督、ご注文の定食2人前お持ちしました」

 

「伊良湖さん?」

 

「あら、皆さんお揃いで」

 

「よく出前、取ってるんですか?」

 

「執務で遅くなった時とかに、ですね」

 

「っていうか、瑞鶴がいることに驚かないの?」

 

「? よく見る光景ですから」

 

「「「よく見る(の/んですか)!?」」」

 

「はい。提督を背もたれ代わりにして本を読んでたり、背中に上半身を預けて提督の読んでいる本をのぞき込んだりですね。あ、膝枕で寝てることもありますよ。微笑ましいですよね」

 

「それは…瑞鶴が、ですよね?」

 

「はい」




~鎮守府裏日誌~

稼働当初こそ提督の私室にはいっそ清々しいくらいに何もなかったけど、一度鎮守府そのものが半壊したのを再建したから、そのついでに色々設備も整えたんだよ。
ただ、それを良いことに入り浸る艦娘が後を絶たないんだ。その筆頭格が瑞鶴だね。

距離感が近い…というのも間違ってはいないけど、どちらかというと“通じ合っている”って言うのが近いかな。

ネタバレ上等の設定集、いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことより続きはよっ
  • 全部晒してしまえwww
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