〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~   作:やみなべ

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キャスト:提督、電、大和、金剛


「♡ハッピーバレンタイン♡」

「グッモーニン、テイトクゥー! ワタシのバーニングラーブ(バレンタインチョコ)をどーぞデース!!」

 

 ・

 ・

 ・

 

「って、金剛が突撃してきたのがついさっき」

 

「まぁ、バレンタインですから」

 

「金剛さんがハイテンションなのはいつものことですが、今日は一段と凄かったのです」

 

「うん。有無を言わせず押し付けて、止める前もなく出てっちゃったからね。まさに嵐のようだった」

 

(いくら金剛さんでも、面と向かってチョコを渡すのは気恥ずかしかったのでしょうね)

 

「…………それにしても、流石金剛さん。予想の斜め上を行くチョコをぶっ込んできたのです」

 

「……はい。まさか、十分の一スケール自分チョコとは」

 

(しかも彩色済みなのです)

 

(肌や髪、服の色と質感がリアル過ぎて……)

 

(力作は力作ですが、ぶっちゃけ不気味過ぎて食べ難いと思うのです)

 

(これは、流石の提督(マスター)もドン引き………っ!)

 

「うぅ……」

 

「司令官!?」

 

「そんな、泣くほどですか!?」

 

「泣きたくもなるよ。てっきり、等身大チョコ位やらかしかねないと思ってたんだから」

 

「「等身大チョコ……?」」

 

「いやぁ、助かった。あのチョコの塊を食べるのは流石にきついからさぁ」

 

「あの、そういう問題ではないと思うのですが……というか、泣く理由はそこでいいのでしょうか?」

 

「いえ、そもそも食べたことがあるみたいな口ぶりなのです」

 

「あるよ」

 

「「あるんですか!?」」

 

「まぁ、“食べる”的にきつかったのは“実寸大の牛”の方だね。何しろ数百キロのチョコだから、とても一人じゃ食べきれない」

 

「う、牛ですか……」

 

「もちろん、中まで隙間なくチョコが詰まっていたよ」

 

「人間よりも質量が上なのです」

 

「数人がかりで何日もかけて食べたんだけど…正直、気が狂いそうだった。甘味は嫌いじゃないけど、毎日毎日チョコチョコチョコチョコ……」

 

「夢に出てきそうなのです」

 

「というか出た。途中から夢と現実の区別がつかなくなったし、一時期は目に映る景色が全部チョコレート色に見えてたし」

 

提督(マスター)、この話はもうやめましょう。顔色が悪いです」

 

「そ、そうです! それで、等身大自分チョコというのは……そういえば“食べる的にきつかった”ということは別のパターンもあるのです?」

 

「うん。そっちはどちらかというと“心理”的にきつかった」

 

「……あの、実寸大の牛のチョコも十分精神的にきついと思うのですが」

 

「それを軽く上回るってことだよ。元々覚悟してたのは……全身にチョコを塗りたくってくるってやつだったんだけどさ」

 

「それはそれで狂気の沙汰なのです!」

 

「まぁ、その覚悟の斜め上を行ってリボン巻いた“バレンタイン自分”されたわけ」

 

「え、でもそれくらいなら……」

 

「うちでもやりそうな人にちょっと心当たりがありますね」

 

「えっ、そこまでぶっ飛んだ娘うちに居たっけ? やるとしたら金剛くらいかなって思ってたんだけど……ほら、“わたくしを食・べ・て・☆(物理)”は流石に難易度高すぎると思うんだ」

 

「あの、その“(物理)”とはいったいどういう意味なのです? いや、何となく想像はつくのですが……」

 

「ん~……金剛が造ったのとほぼほぼ同じだよ。あっちは彩色されてて、こっちはサイズが等身大ってだけ」

 

「「はいぃっ!?」」

 

「推定カロリー24万キロ、なんなら保存して小分けにして食べるのもあり……とは言ってたけどさぁ」

 

「それはホントに頭がおかしいのです!?」

 

(そういうことをしそうと思われていたって…まさか、提督(マスター)は金剛をサイコパスか何かだと思っているのでは?)

 

「絵面が猟奇的過ぎます! 冷蔵庫に入った実寸大の腕の形をしたチョコなんて、チョコだとしても刑事案件なのです!?」

 

(懐かしいな。最後のバレンタイン、部屋に戻ったら清姫の等身大チョコが鎮座しててさ。“まさか本当にチョコになったんじゃ!?”って大慌てしたんだよね。他のみんなも“オイオイ、ついにやっちまったか”とか、“いつかやると思った”って反応だったし。

まぁ、実際には“石膏で型を取って作ったチョコ”だったんだけど。あの時の清姫、心の底から申し訳なさそうというか、悔しそうにしてたっけなぁ……“自分なら思い込みでチョコになるくらい容易い”って本気で思ってたんだろうけど)

 

「あれ? 司令官、金剛さんのチョコに紙が挟まっているのです」

 

「へ? 何か書いてあるの?」

 

(まさかラブレターとかでしょうか?)

 

「えっと……うわぁ」

 

「え、ホントに何が書いてあるの!?」

 

「い、電の口からはとても…自分で読んで欲しいのです」

 

「……なになに、“このチョコは(金剛)をスキャニングして作った型を使ってるから、スタイルもスリーサイズもぴったり10分の1スケールデース”? 妙なところに拘って……というか、それを知ってどうしろと?」

 

「司令官、問題はその先なのです」

 

「あの、電? 今でも十分問題だと思うのですが……」

 

「…………………………“ちなみに、衣装はキャストオフもできるヨ。でも、あんまりエッチなことに使っちゃノー! なんだからネ♪”」

 

「……………えっ、外せるんですか!?」

 

「司令官、やってみるのです?」

 

「……………………………ねぇ、これ溶かして食べちゃダメかな?」

 

「溶けていく様を見届けられるのでしたら、どうぞ」

 

(というか、“食べない”という選択肢はないんですね)

 

「見てなきゃダメ?」

 

「火を使うんですから、しっかり見ていないと危ないのです」

 

「そう、ですね。火事は怖いですから……」

 

「ゆっくり溶けていく人型のナニカ……なにそのターミネー〇ー?」

 

「“I'll be back”…だったでしょうか」

 

「それはそれで…イヤだなぁ」




~鎮守府裏日誌~

う~ん、彼女たちも段々染まって来たねぇ。
そして流石の提督も、このチョコの処遇については数日悩んだらしいよ。

ネタバレ上等の設定集、いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことより続きはよっ
  • 全部晒してしまえwww
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