〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~   作:やみなべ

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キャスト:提督、高雄、愛宕


「ご奉仕しますね」

「うふふ♪ 提督、今日も一日お疲れさまでした~」

 

「僭越ながら、私高雄と愛宕がマッサージさせていただきますわ」

 

「ありがとう。でも、そんな気を遣わなくても……」

 

「うふっ、どうしました? 恥ずかしがらなくてもいいんですよ~」

 

「そう言うわけじゃ……頑張ってるのは君たちの方なんだしさ」

 

「そうだとしても、提督を労わない理由にはなりません」

 

「そ~そ~。わぁっ、提督ったらガッチガチじゃないですか。よいしょ、よいしょ!」

 

(あ~……実際色々凝ってたのはホントだし、助かる)

 

「愛宕。次は私がやりますから、順番は守りなさい。それと、提督に失礼のないように」

 

「は~い。私が肩、高雄が腰、最後に二人で脚。ええ、もちろん忘れてないわ」

 

「よろしい。それでは、私はお茶を淹れてきますから提督はごゆっくり」

 

「よっと。さっ、それじゃあちゃ~んと癒してあげますからねぇ」

 

「……………………………ところで愛宕」

 

「はぁい、なんですか~提督。あ、痒いところはありませんか? それとも、もっと別の場所を揉みます?」

 

「いや、そうじゃなくて……重い」

 

「女性に“重い”は禁句だと思いま~す。まぁ、タンクが重いのはホントですけどぉ」

 

(アレ、タンクだったのか。なんて立派な、そりゃさぞ重いだろう…いや、そうじゃなくて)

 

「ふふっ♪」

 

「上機嫌だね。そして降ろしてはくれないわけか」

 

「あら? 提督は乗せるより挟まれる方がお好きでした? も~、意外と甘えん坊なのですね」

 

「愛宕……逆セクハラって知ってる?」

 

「し~りませ~ん♪」

 

「やれやれ……それで、随分と機嫌が良いみたいだけど何かあった?」

 

「あったというか、今まさにと言いますか~」

 

「この状況が?」

 

「は~い。だって、提督ったら私たちのために頑張ってくれるのは嬉しいけれど、甘えたり頼ったりしてくれないんですもの。雷ちゃんじゃないけど、も~っと私たちを頼っていいんですよ」

 

“ガチャッ”

 

「十分頼ってるつもりなんだけどなぁ」

 

「プライベートでも、ということです。戦闘は私たち艦娘の責務、なら提督の信頼に応えるのは当然のことですわ。でも、一個人としては公私分け隔てなく頼っていただきたい。ですから、何でもおっしゃってくださいね」

 

「まぁ、ほどほどにね」

 

「ところで……愛宕?」

 

“オオオオオォォォォォォォッ”

 

「ぁんっ! 高雄ったら、こわぁい顔してるわよぉ」

 

「提督に失礼のない様に、そう言わなかったかしら?」

 

「言ってたわねぇ」

 

「提督を台の代わりにするのは、失礼ではないと?」

 

「あ~……あっ、ちょうど肩も終わったから、高雄どうぞ~」

 

「……まったく。では提督、こちらのマットに横になってください。腰から背中にかけてマッサージいたします」

 

「……………ここに?」

 

「はい」

 

「高雄はどうするの?」

 

「? それはどういう「もちろん提督に跨ってよね?」愛宕!?」

 

「だって、その方が力も入るし効率的じゃないかしら?」

 

「うぐっ、それは……」

 

「それとも……高雄は提督に触れるのが嫌とかなのかしら?」

 

「そんなことはあるはずがないでしょうっ! 見ていなさい、あなた以上に提督を癒して差し上げます。さぁ提督、マットにどうぞ! さぁ!!」

 

「ちなみに、拒否権は?」

 

「ありません!」

 

「ないと思うわぁ(ニッコリ)」

 

「……………………………はぁ」

 

「……で、では失礼しますね。お、重かったら仰ってくださいね」

 

「あぁ……うん」

 

「………………………い、如何でしょう? 気になるところ、ございますか?」

 

「ええっと……大丈夫。うん、軽いくらいだと思う」

 

(ホッ……提督に“重い”と言われたら泣いてしまうところだったわ)

 

(流石にエウリュアレほどじゃないけど……抱えて走るくらいなら行ける。なら、“軽い”でいいよね。

しっかし、背中に伝わる圧とか太腿の感触からすると相当肉付きが良いはず。二十代前半くらいの精神年齢なのに、要所で見せるこの無防備さ……ちょっと情操教育についても考えた方が良いか?)

 

(そ、それにしても…上着は脱いでいるとはいえ、タオルとシャツ越しでこの手触り。提督、かなり鍛えておられるのね。弾力の方は……)

 

「ンッ」

 

「も、申し訳ありません。強かったでしょうか?」

 

「あ、いや。ちょっとくすぐったかっただけだから、気にしないで」

 

(軽く押しただけでも沈む柔らかな、でも奥から押し返してくるハリのある感触。正直、ちょっと……いえ、落ち着きなさい高雄。これはマッサージ、日頃の頑張っておられる提督への感謝のご奉仕。だから、個人的なあれこれは隅にどけて、記憶に焼き付けるだけにしておきなさい)

 

(あ~……高雄ってちょっと筋肉…特に背筋フェチなところがあったっけ~。そういえば、マッサージのアイディアを出したのは私だけど、背中は高雄から言い出したのよねぇ。あの様子だと……ハマっちゃったかしら~?)

 

(えーとえーと……どこから初めたらよかったかしら? いけない、頭が真っ白に……)

 

「高雄、大丈夫?」

 

「も~、いつまでそうしてるの?」

 

「っ! そ、それでは始めます」

 

「え~っと、お願いします」

 

(あらあら、肩に力が入り過ぎ。仕方ない、やり過ぎないようにフォローしましょうっと)




~鎮守府裏日誌~

前々から思ってはいたようだけど、これを機に鎮守府内で情操教育…というか、一般社会における「常識」を教える場が設けられるようになったよ。なにしろ、他の艦隊と違ってこの鎮守府の艦娘たちは外部と接触する機会が全くと言っていいほどにないからね。辛うじて駆逐艦たちが“おつかい”で少し機会があるくらいかな。それも市街地とかに行けるわけではないし、経験としては薄弱極まりない。加えて、鎮守府内に人間は提督一人だけときた。
そこで、一応「外部」を知る大淀や明石、間宮を講師に世間一般の常識ってやつを学ぶようになったんだけど……それがどの程度意味があったかは、後々わかることだね。何しろ、この時点では学んでも活かす場がないわけだし。

ネタバレ上等の設定集、いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことより続きはよっ
  • 全部晒してしまえwww
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