〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~   作:やみなべ

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キャスト:提督、最上、三隈、鈴谷、熊野、あきつ丸、青葉


「御用だ!」

「……ねぇ、三隈」

 

「なんですの、モガミン」

 

「ふむふむ……」

 

「鈴谷が読んでるアレって……」

 

「もちろん、くまりんこのバイブル(少女漫画コレクション)ですわ」

 

「やっぱりかぁ……」

 

「えっ! でもそっか、そんな手が……」

 

「早めに止めた方が良くないかな、熊野」

 

「ゴールデンどうでもいいですわ。どうせ最後は提督にスルーされて恥を晒すだけですもの」

 

(厳しい……)

 

「よーし! 今度こそ、提督をドキドキさせてやるじゃん!」

 

「モガミン、熊野、賭けませんこと? 鈴谷が提督を落とせるかどうか」

 

「ちなみに、三隈は?」

 

「出来ないに一口、ですわ♪」

 

「わたくしもスルーされるに一口」

 

「……賭けにならないね」

 

 ・

 ・

 ・

 

「………………………………………なにこれ?」

 

“ジ~ッ”

 

「これは…………ワイシャツ? 俺の…じゃないよな。明らかにサイズが違うし…洗濯物を間違って配ったとか?」

 

“ジ~ッ”

 

「名前は…当然ないか。サイズからして駆逐艦じゃなさそうだし、けどそれだけだと絞り込めないしなぁ」

 

(そこっ! もっと顔寄せてください! これだと絵にインパクトが足りません!)

 

(匂い! 匂いを確かめるであります! 匂いは持ち主を特定するために非常に有効、遠慮なくクンカクンカ(堪能)するであります! なんなら、ペロペロしたりシコシコしたりするのも“可”であります!)

 

「ん? なんか邪念が……」

 

(バレたでありますか!?)

 

(流石提督、勘が良い。こうなれば多少強引に……突入します!)

 

“バンッ!”

 

「な、なんだなんだ!?」

 

「提督殿! 御用改め、であります!」

 

「あ、あきつ丸? それに……」

 

「 “スクープ! 青葉見ちゃいました!” 『提督はニオイフェチだった!! 部下の制服を持ち出してオカズに、密かなる淫行に迫る!!』次の一面はこれで決まりです! あきつ丸さん、さぁしょっ引いてください!」

 

「大人しくお縄につくであります、提督殿。話は営倉で聞くであります」

 

「いやいやいやいや!!! 俺が何したって言うのさ!」

 

「うら若き重巡の制服を盗み出し、乙女の残り香を堪能するだけに飽き足らず、あまつさえ自慰に及んだ現行犯であります」

 

「やってねぇ!!!??? 冤罪にもほどが……!」

 

「将校殿…ゴホン、提督殿、言い訳は見苦しいでありますよ。青葉殿」

 

「フッフッフッフッ! ここには、司令官が目を閉じて鈴谷の匂いを堪能している(ように見える角度の)写真や、制服に顔を埋めている(ように見える加工をする予定の)写真があります。言い逃れはできませんよ!」

 

(コイツラ……)

 

「元“陸軍”所属として違う角度から鎮守府を見ようと思い立ち、“自主的憲兵”業に勤しむこと苦節数ヶ月……自分、未だかつてない充実感を味わっているであります! 割と自由な艦娘の皆々様を検挙したりもしてきましたが……やはり、“捏造”と“上官の告発”こそ憲兵の華!」

 

「青葉もかつてないスクープにテンションアゲアゲです! 権力の監視こそジャーナリストの使命!! 司令官は全然そういうことしてくれなくてつまらなかったんですよねぇ」

 

「オイ」

 

「さぁ、提督殿。大人しく連行されるであります。フフフッ、取調室に連れ込んでしまえばこちらのもの。あとはあることないことでっち上げてやるのであります。いやぁ、楽しいでありますなぁ~」

 

「本当ですねぇ~♪ …………………………司令官? その手にある木剣はなんでしょう?」

 

「ギュッと握りしめたのであります」

 

「大きく振り被って……」

 

「しっかりと自分たちの頭に狙いを定めて……」

 

「煩悩退散!!!」

 

「「ギャ―――――――――――――ッ!?」」

 

 ・

 ・

 ・

 

“パシッ、パシッ!”

 

「それで、何でこんなこと(捏造しようと)したのかな? 言い訳があるなら聞くよ、減刑はしないけど」

 

「そんなっ!? ちょっとした出来心だったのに!?」

 

「鬼! 提督殿は鬼であります!?」

 

「(社会的にも物理的にも)殺されるところだったわ!!」

 

「「ちぇ~……」」

 

「はぁ……いやホント、なんでこんなことを?」

 

「実は、“司令官に関するスクープはないのか”という投書がありまして……最近ちょっとマンネリ気味だったこともあり、カンフル剤になればと……ほら! ニーズに応えるのも報道に携わる者の務めですし」

 

「ギルティ。青葉、向こう一ヶ月鎮守府中のトイレを一人で清掃ね。掃除が甘かったら便器舐めてもらうから。もちろん、出撃と並行して」

 

「そんなぁ!?」

 

「自分はいかなる罰も受ける所存であります!」

 

「殊勝な心掛けだけど、理由は?」

 

「検挙できなかったのは残念でありますが、良い感じのスリルを味わえたので大満足であります!」

 

「……スリルだったら任務の時にいくらでも味わえるでしょ」

 

「違うっ! それは違うのであります! 任務の時のスリルも悪くないでありますが、それとこれとは似て非なるもの!」

 

「あとはアレですよね。憲兵ロールプレイが楽しめたから」

 

「いやぁ、それを言われると恥ずかしいのでありますよぉ(テレテレ)」

 

「はぁ……“充実しているようでよかった”と言うべきか、“自由になり過ぎた”ことを嘆くべきか……」

 

「そこで迷える辺り、司令官はある意味大物ですよね」

 

「普通、厳罰に処されるところでありますからなぁ」

 

「とりあえず、あきつ丸は青葉と一緒にトイレ掃除として……そういえばコレって鈴谷のなの? というか、なんで二人は知って……」

 

「ち~ッス、てーとくぅー。ねぇねぇ、鈴谷の香り堪能しちゃった? ドキドキした?」

 

「「鈴谷(殿)が忍び込むのを見たので」」

 

「あれ、青葉とあきつ丸? 提督と何してんの、新しい遊び?」

 

「…………鈴谷(ニッコリ)」

 

「ど、どしたの提督? そんなニコニコして…あ、もしかして鈴谷のサプライズプレゼントのせい?」

 

「そうだねぇ、すっごいビックリしたねぇ」

 

「ほぉ~う……提督もアレにはドキドキしちゃったかぁ~。そっかぁ~…流石鈴谷、やるじゃーん!」

 

「知らぬが仏、でありますな」

 

「意味を盛大にはき違えてますねぇ」

 

「鈴谷ぁ~、ちょっとこっちおいで~」

 

「え、なになに?」

 

“ガッ!”

 

「イタタタタタタタッ!? いきなり何すんのさ! 女の子の顔鷲掴みにするとか、マジあり得ないんですけどぉーっ!?」

 

「おおっ、これは見事なアイアンクロー! 如何でしょう、解説のあきつ丸さん」

 

「完全に極まっているでありますな」

 

「言い訳を聞こうか、鈴谷。なんでそんなものを俺の部屋に?」

 

「えっ……それは、そのぉ……」

 

「なんで?」

 

「三隈に借りた少女漫画で“彼シャツ”っていうのがあって、これなら提督をドキドキさせられるんじゃないかなぁって。もう! こんなこと言わせないでよ! やだ…マジ、恥ずかしい……」

 

「それなら、俺のシャツを持ち出すんじゃないの?」

 

「鈴谷がドキドキしたいんじゃなくて、提督をドキドキさせたいの! 主導権握りたいの! 鈴谷の魅力で提督を振り回したいんだってば! なんでそこが分っかんないかなぁ!!」

 

「ほうほう……」

 

「まぁ、半分くらいは作戦成功? ドキドキはしましたよね」

 

「冷や汗流れたけどね」

 

「いや、あのまま放置していたらあるいはもっと堪能していた可能性も……」

 

「ないよ!!」

 

「あ、だめ、マジダメ……超痛いしぃ~」

 

「…………………なんでちょっと嬉しそうなのさ」

 

「鈴谷殿は“構ってちゃん”でありますからなぁ」

 

「そもそも、逃げようと思えば逃げられるわけですしね。

 あ、決してドMではないので、司令官そこんところ勘違いしないで上げてください。流石に可哀想です」




~鎮守府裏日誌~

提督、自由になり過ぎたって言うけど、一度鏡を見ると良いよ。そこに元凶が写っているからね。

ネタバレ上等の設定集、いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことより続きはよっ
  • 全部晒してしまえwww
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