〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~ 作:やみなべ
「い、いいから! 本当にいいから!」
「なぁ~、ここまで来といて尻込みすんのは流石にどうかと思うぞ?」
「べ、別にいいでしょ! というか、酔わせて連れ込もうなんて卑怯よ! やってることがチンピラと同じ手口じゃない!!」
「チッ……土壇場になって酔いが醒めたか。つっても、酔わせ過ぎても記憶が飛んじまうしなぁ……」
「と・に・か・く! 私はぜ~ったいに行かないわよ! 聞きたいなら隼鷹が一人で聞いてくればいいじゃない!」
「そっか、じゃ仕方ないな。おやすみ~」
「……え? ちょ、ちょっと待って、そんなあっさり……」
「だって嫌なんだろ? 酒の助けを借りて勢い付かせてやろうかと思ったけど余計な世話だったみたいだし、悪かったね。しょーがねーし、提督とパーッとやってくるわ! あ、朝には帰るから鍵は閉めないでおくれよ」
「朝帰り前提で進めるんじゃないの! あ~も~! 仕様のない…提督に迷惑かけるわけにはいかないし、私もついていくから飲みすぎるんじゃないわよ」
「へ~へ~……わかってますよ~、出雲丸さ~ん」
「……飛鷹よ、その名前で呼ばないで。いい? これはあくまでも同じ商船改装空母として仕方なく…仕方なくだから!」
(まったく、素直じゃないねぇ~…今でも未練たらたらのくせしてさ。平和になったら…なんて、いつになるかわからない話で抑え込んじまって。提督の話でも聞けば、少しは慰めになるかねぇ)
「……なによ、その目は」
「いんにゃ、な~んにも。よーし、そいじゃさっそく提督のところに殴り込みだぁ、ひゃっはー!」
・
・
・
「……なるほど、それで旅の話を聞きに来たと」
「……ごめんなさい、夜分遅くに。この酔っ払いがどうしてもって聞かなくて……」
「どーせ暇だろぉ、酒の肴に聞かせておくれよぉ~。何ならサービスしてやるからさぁ、飛鷹が」
「なんで私!?」
「隼鷹近い、あと当たってる」
「当ててるからね~」
“ぐびっ”
「ん、ぷは~」
「酒臭っ! どんだけ飲んでんの!?」
「知ってるかい提督、飛鷹って胸もデカいけど尻も立派なんだよ? いや、どうせだから剥いてみる? ちなみに、今日の下着の色は……」
「隼鷹!!!」
「あ、何ならあたしでもいいよ。疲れてんだろ、おっぱい揉む?」
「布団はそこ」
「提督も好きだね~、布団でしっぽりいくかい?」
「いかない。というか、何この質の悪い酔っ払い」
「え~、酔ってないよぉ。こんなのシラフと同じだって~」
「……実際は?」
「ここに来る前、鳳翔さんのお店で清酒と焼酎、ウィスキーにワイン、合間にビールをちゃんぽんしてたわ」
「やれやれ……ほら隼鷹、そこにクッションあるから、楽な姿勢で休みなよ。あとこれお水ね。飛鷹、そこの引き出しに飴があるから放り込んでおいて」
「水はわかるけど、どうして飴?」
「アルコールの飲み過ぎで肝臓の動きが抑えられると、低血糖になったりするから念のためにね。あと、二日酔いの頭痛にはコーヒーとかのカフェインが良いらしいって聞くし、アミノ酸とかシジミがアルコールの分解を助けてくれるね」
「……随分手馴れているのね」
「…………………………昔、懲りずに吐くまで飲む人が周りにいたからね。自然と覚えた。なにしろ、婦長にバレたら胃全摘されかねなかったから」
「は?」
「そんなことより提督~、旅の話聞かせておくれよ~」
「はいはい。でも、一晩じゃ語りつくせないなぁ……古今東西、色々なところ巡って来たし。どこの話聞きたいの?」
(古今?)
「あ、じゃサンフランシスコの話聞きた~い」
「隼鷹、あなた……」
「サンフランシスコかぁ……とりあえず、アルカトラズ島に殴り込んだことならある」
「「なにしてんのっ!?」」
~鎮守府裏日誌~
戦時には空母に改装することを前提にしていたとはいえ、元は豪華客船になるべく建造されていた二人からすると、提督の昔話は人一倍魅力的だったようだね。時々突拍子もないことを言いだすから、「まぁた提督がテキトーなこと言ってる」と半ば呆れてるみたいだけど。まぁ、話自体は面白いから話半分に聞きつつ楽しんでいるんだけどさ。
いや、与太話の類だと思ってたことが全部ホントだったなんて、普通は思わないよね。
ネタバレ上等の設定集、いる?
-
いる
-
いらない
-
そんなことより続きはよっ
-
全部晒してしまえwww