〈艦これ×FGO〉神機残響海戦 七大洋 ~天地人の狭間~   作:やみなべ

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キャスト:青葉、摩耶


「興味ありません?」

「ども、青葉ですぅ! 摩耶さん、次の庁内報に載せるグラビア取りたいんで、パパッと脱いでください!」

 

“チャキ”

 

「よし、その空っぽのどたまの通気性を抜群にしてやるから動くなよ」

 

「ほほ~……そんなこと言っていいんですかねぇ? コ・レ…欲しくないんですか?」

 

「チィッ、あざとい商売しやがって……キワドイのはなしだぞ。あと当然、フリフリしたのもだ」

 

「え~! まぁ、そもそもの男性率が低いですから水着や下着グラビアの需要は低いですけどぉ……編集者兼カメラマンとしては肌色率が低いとやる気が出ないんですよねぇ」

 

「……お前、最近やる気のトリガーがおっさんじみてきたぞ」

 

「失礼な! 青葉はただ、うら若い乙女が恥じらう姿から栄養を貰っているだけなのに!」

 

「そう言うところだっての……」

 

「あ~あ、せっかく翔鶴さんに頼んでフリフリのゴスロリドレス用意してもらったのに。撮影が終わったら、そのまま摩耶さんにお譲りするつもりだったんですけどねぇ」

 

「どうしてそれで釣れると思ってんだ、テメェは!

 だいたい、写真っつーなら提督のでも載せた方が喜ばれんだろうが」

 

「そうですねぇ。実際、提督の水着ないし下着グラビアはないのかという問い合わせはよく来てますし」

 

「……来てんのかよ。つーか、それなら普通に頼めばいいじゃねぇか。アイツなら二つ返事だろ」

 

「それがですね、軍服とかスーツ、なんなら私服の撮影も快諾してくださるんですが、肌を出すのはNGなんですって。何度かこっそり盗撮したり隠し撮りしようとしたりしたことはあるんですが、気付くと簀巻きにされてるんですよねぇ」

 

「おい、今盗撮とか隠し撮りって言わなかったか」

 

「結局、撮れたのは寝顔とかトレーニング後の汗だくの写真くらいでして。まぁ、それはそれで良い値で売れたんですが」

 

(どこの馬鹿だ、んなもんに金かけてんのは……)

 

「ちなみに、寝顔写真は愛宕さんが金剛さんと競った末に最高値で落札しましたね。一点狙いだったのが功を奏したのでしょう」

 

「姉ちゃんかよ! ってか、それってつまり姉ちゃんは提督のこと……」

 

「あ~……そこはどうでしょう。愛宕さんは“可愛い人”が好きらしいですからね。まぁ提督狙いかっていうと微妙な気がしますが……寝顔とか笑顔とか、あの無防備な感じが愛宕さん的には十分“アリ寄りのアリ”らしいですよ」

 

(なんでこいつは他人の趣味嗜好をそんなに把握してんだよ……怖ぇわ、マジで怖ぇっての)

 

「ちなみに、肌色成分多めを希望する投書は高雄さんからが多いですね」

 

「それは知ってる。姉ちゃん、背筋フェチだもんな」

 

「おっとぉ、妹にまでバレていると知ったら高雄さん悶え死にますので、くれぐれも内密に」

 

「だけどよ、お前んとこのアンケートって匿名じゃなかったか? なんで姉ちゃんって特定できたんだよ」

 

「筆跡鑑定は初歩の初歩ですよ、あと提督に習いました」

 

(アイツは誰に何っつーもん教えてんだ!!)

 

「付け加えるなら、見たい写真の希望は“バックダブルバイセップス”だそうです。なんでも、お尻から背中にかけて躍動する広背筋と大殿筋の凹凸と筋繊維の描くラインが美しいんだとか。青葉にはイミフでしたけど」

 

「ばっく、だぶ……ん?」

 

「知らなくていい世界だと思いますよぉ~。他にも、正面から壁ドンされている写真とか、胸元だけ開いたスケベ写真とかの希望もありますね。こちらのお名前は個人情報保護の観点からお教えできませんけど」

 

「姉ちゃんたちのプライバシーはどこ行った……」

 

「あ、そうだ。鳥海さんがどんなのが好きか、摩耶さんは知りません?」

 

「誰が妹を売るかってんだ、この悪魔」

 

「悪魔だなんて、酷い言われようですねぇ」

 

(メガネ好きなのは絶対に言えねぇな……)

 

「青葉が知ってる範囲ですと、“提督はもうずっとメガネをかけてればいいのに……”と漏らしてたくらいですかねぇ」

 

「駄々漏れじゃねぇかあのバカ!!」

 

「余談ですが、今一番欲しいのは提督とお揃いのメガネだそうです。これ、ペアルック的な意味なのか、それとも機能とかデザイン的な意味なのか、ちょっと気になりません?」

 

「……知るかよ」

 

「そして、摩耶さんは無類の動物好き、と」

 

「文句あっかよ。くそっ、メンドクサイ奴に知られちまった……」

 

「いえいえ~。そうだ、摩耶さんとしてはケモミミとかアリですか?」

 

「……さぁな」

 

「天龍さんとか叢雲さん、特に子日さんのことよくガン見してますよね?」

 

「してねぇよ!! もうお前写真撮ってさっさと帰れ!」

 

 ・

 ・

 ・

 

「はい、ご協力ありがとうございましたー!」

 

「好き勝手着せ替え人形にしやがって……」

 

「ではこちら、お約束の写真です。思う存分愛でてくださいね」

 

「……」

 

「まぁ、動物好きの摩耶さんとしては残念ですよねぇ。この島にいるのは野生化した猫と渡り鳥くらい。その子たちも、鉄と油の匂いが染み付いているのか、私たちが近づくとすぐ逃げちゃいますし」

 

「……いいんだよ。こうして、見てられればな」

 

「……………………そんな摩耶さんに朗報です! 本来、未確認情報は流さない主義なんですが、今回は特別にお教えしちゃいましょう!」

 

「はぁ?」

 

「実はこの島、どうも他の生き物もいるみたいでして」

 

「犬でもいるってか? バカ言え、今までそんな話聞いた事ねぇぞ」

 

「そりゃ今初めて話しますからねぇ」

 

「……見たってことか?」

 

「正直言って、かなりうろ覚えです。ただ、以前司令官を盗撮しようとした時に何か…ネコっぽい、けど別の生き物のシルエットを見た覚えがありまして」

 

「盗撮のことは後回しにするとして、それで?」

 

「ただ、それとなく調べてみても他に目撃情報はありませんし、これといった手掛かりもないので今まで公にはしてこなかったんですよ」

 

「……」

 

「ほら、司令官って色々隠し事あるじゃないですか。これ、もしかするとそのヒントかもしれないと思いません?」

 

「……なるほど。要は仲間が欲しいってわけか」

 

「司令官が肌を見せたがらないのも、無関係ではなさそうですし」

 

「あたしたちを信用してないって線はないのかよ」

 

「それなら無防備に寝顔晒したりしないでしょう。まぁ、異性として色目は向けてこなくても女性として配慮はしてくれる人なので、その一端かなぁとも思いますが。誰とは言いませんが、以前お風呂に乱入しようとしたらやんわり叱られたそうですし」

 

「ふ~ん……ま、あたしはいいや」

 

「ありゃ……興味ありませんか?」

 

「情報には感謝するぜ? だが、アイツの隠し事ってのまで暴く気はねぇよ。アイツが隠すんなら、それなりの理由があるんだろうしな。ただま、暇な時にはその“謎の生き物”とやらを探してみるけどよ」

 

「そうですか…あ、見つけたら是非ご一報を!」

 

「おう。お前もほどほどにしておけよ」

 

 ・

 ・

 ・

 

「残念残念。摩耶さんが手伝ってくれたら色々頼もしかったんですけど。……摩耶さんはああ言いましたが、青葉は逆の意見なんですよね。司令官はむしろ、探らせるために隠し事をちらつかせてる気がするというか……ホント、なぁに考えてるんでしょうねぇ?」




~鎮守府裏日誌~

本人は隠したがっているようだけど、摩耶の動物好きは割と鎮守府内では周知の事実だよ。というか、狭いコミュニティだから大抵の隠し事は隠し事して成立しないんだけどね。なんなら、高雄や愛宕のこともバレてるし。
そんな中で“隠し事”として成立している提督の秘密は、青葉の好奇心を煽るには十分過ぎたようだ。とはいえ、青葉自身が言っている通り、それが提督のねらいかもしれないわけだけど。

ちなみに、やっぱり女性率が高いからか艦娘たちのグラビアそのもののニーズはあんまり高くないね。ただ、提督が提督だからアピールとして活用する娘もいるようだけど。摩耶にお鉢が回ってきたのは、単純に順繰りに担当が回っているだけだね。
そして、一番ニーズが高いのは提督のヌード写真。実は密かに賞金が掛けられているとかいないとか……。

余談だけど、提督のメガネを狙っているのは何も鳥海だけじゃない。霧島とか大淀とか、メガネをかけてる娘たちはみんな「アレは良い物だ」と気付いているらしいぞ。

ネタバレ上等の設定集、いる?

  • いる
  • いらない
  • そんなことより続きはよっ
  • 全部晒してしまえwww
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